一年前の今日・・・
朝・・・
主人がドナーになる事を
1 医師に伝える・・・・
一日をかけてドナー検査が始まった。
血液検査、CTスキャン、心電図
心エコー、レントゲン、肺活量etc・・・
私は心底疲れていたのか
頭が割れるように痛かったので、
栄養ドリンクを飲み、
長男の厚手のパーカー(長男のぬくもりに絶えず触れていたかった)にくるまり
ICUの控え室で仮眠をとった・・・
夕方4:00頃
主人のドナー検査が終わり、
ICUで長男を見ていたら
Ⅰ 医師が話があるという事で
主人と二人別室へ・・・
Ⅰ医師が話しづらそうに口を開いた・・・
”お子さんは、このままの状態だと
明日の朝までに脳死になります”と・・・
”緊急移植手術をしたいが、
肺炎にかかっていて手術をしても
手術中に命を落とす可能性があります”と・・・
長男の脳は肝臓で解毒できないアンモニアが大量に溜まり、脳がパンパンに腫れ、限界に近い状態だった・・・
医師もこのまま朝まで様子を見るべきなのか
手術に踏み切るべきなのか判断がつかず、
私達夫婦に決断して欲しいとの事だった・・・
2~3時間後には決断しなければいけなかった・・・
ICUへ長男を見に行った・・・
辛かった、苦しかった、どうしたらいいのか分からなかった・・・
言葉は出ず、涙だけが溢れ出した・・・
長男の手足をさすり、
”あんなに学校頑張ってたのに褒めてやれなかった”
”お腹が痛いのに病院へ連れて行かなかった”
”一言ごめんね!と誤りたい、だからもう一度眼を覚まして”
と心の中で何度も何度も叫び続けた・・・
でも・・・長男には伝わるはずもなかった・・・
後悔ばかりが先に立った・・・
主人も長男の手足をさすり、
”どうしたらいいんだ、まだ15なのに・・・”
と泣きながら何度もつぶやいていた・・・
どちらを選ぶか堂々巡りで決断できなかった・・・
明日まで様子を見ても緊急手術をしても
同等の確立で”死”の確立が高かった・・・
簡単に決断できるはずもなく
でも、緊急に決断しなければならなかった・・・
再び別室でⅠ医師と話す・・・
主人のドナー検査の結果がでていたが、
主人の肝臓の大きさがあわず、
ドナーになるのは難しいとの事だった。
もし、緊急手術をするなら
主人の肝臓の摘出にも時間がかかる上
長男の手術にも時間がかかると・・・
とにかくどちらをとっても死が待っていた・・・
その部屋にはⅠ医師の他にS医師とⅠ女医も
在席していた・・・
みんなうつむいて沈黙の時間が流れた・・・
Ⅰ医師もどうしても判断がつかない様だった・・・
私と主人は質問をした
”普通、肺炎の状態で移植手術をすることがあるのか?”
”まず、そのような状態で手術をすることは無い”と・・・
”術中に肺の機能が停止する確立も高い”と・・・
”手術をしてください”と何度も言おうかと思ったがどうしてもその言葉が口から出てこなかった・・・
Ⅰ医師が
”ご両親がどうしても手術に踏み切れないというのなら
明日まで様子を見てみましょう”
と・・・
その言葉でこのまま様子を見ることにした・・・
夜8:00頃
緊急手術をしない事を決めた後、
すぐに私のドナー検査をした
血液検査、CTスキャン、レントゲン・・・
検査が終わって部屋に戻ったとたん
涙が止め処も無くあふれ出し、声を出して泣いた・・
”もうダメだ、もう弟と妹に生きたままあえないかもしれない”・・・
その事を泣きながら電話で母に伝えた・・・・
電話の向こうの母は震えていたという・・・(後に長女に聞いた)
万が一の事があった場合、私の携帯に連絡が来るようになっていた。
私は携帯を握り締め、長男の厚手のパーカーにくるまって、床に就いた・・・
眠れるはずがなかった・・・
主人と一晩中泣き明かした・・・
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