フロー状態(ゾーン)の入り方 オーシャンスイム版 | Going my way ~大島→江ノ島泳断チャレンジ~

フロー状態(ゾーン)の入り方 オーシャンスイム版

昨年の大島スイム、そして今年の練習を通じ、フロー状態の入り方は良く分かってきた。


フロー状態とは
「集中しているが、リラックスしている状況」を指す。

昨年、不思議な感覚だと思っていた状況を後輩のコウシが教えてくれた。

泳いでいて3時間を越えたときに良く起きる現象。

一般的には一種のゾーンなのだが、これの入り方はざっくり言うとこんな感じ。


1:意識レベルを限りなく下げる/寝るギリギリぐらい。意識は海の底へ
2:とことんリラックスする/体の力を抜く。どこにも偏ったテンションをかけない
3:3時間以上海で泳ぐ/3時間はあれやこれやと考えてしまう。3時間経つと考えなくて良くなる


鳥肌が立つような背中がブルブルっとする、あんなイメージの中
頭の後ろのほうに自分のセンサーを持っていく。
そこにいるんだが、いない様な。
自分を思考ではなく、感覚で動かすイメージを持ち続ける。


すると、だんだんと頭の前の方から爽快感が流れ出す。
ただただ泳ぐ事が心地良くなってくる。
眼は閉じる。当然ながら耳も聞こえず、嗅覚もない。


ただ、水が体を流れていく、その感覚が心地良くなる。
水に潜ればどこまでも吸い込まれていきそうな一体感。
水の中で産まれたんではないかと錯覚する安心感。


空気を吸えば美味しいし、水に潜れば心地よい。
体の痛みは無く、波の動きを感じて、泳がずとも体が前に進んでいく感覚。

「気持ちよい」ではなく「心地よい」。


人間は頭の前のほう(髪の生え際より上の中)に何かセンサーがある。
快適さを流し込むセンサー、感じるセンサー。


そこから、喉や首を通し体全体に心地よさが広がっていく。


色々な文献を元にこの状態を自分なりに考えると、
スローアルファ波が出ている状態ではないかと考える
http://www.alphacom.co.jp/faq/faq01.htm


 4~8Hz未満 シータ波 浅い睡眠
 8~9Hz未満 スローアルファ波 無念・夢想の意識
 9~11Hz未満 ミッドアルファ波 リラックスした意識集中
 11~14Hz未満 ファストアルファ波 緊張した意識集中


根拠は無いし、むしろ一度測定してもらいたいぐらいである。

ただ、長距離水泳におけるフロー状態は限りなくシータ波に近い状態の方が良い。


これが前頭葉からなのか、側頭葉からなのかは医学的に分からない。

ただ、感覚を連合野と照らし合わせて言えば


Going my way  ~大島→江ノ島泳断チャレンジ~


1:前頭連合野から、その心地よい物質は出ている
2:自分をコントロールしているのは前頂連合野あたり
3:側頭葉が温かいというか、ダルくなる


この3つがほぼ均等にバランスをとりながら、自分の体を支配し
得も知れぬ心地よさを与えてくれる。


その他、必要な条件として(オーシャンスイムだから最初から揃っていた条件)
・余計な情報が入らない(雑念なし)
・自然が相手(安全は保障されない、とは言いながら動物として相性が良い)
・関節や皮膚の痛みなどがない(重力が少ない、外的擦過傷などのリスクが低い)
・水の透明度が少ない(視力に頼らない)

が、考えられる。


何度か、ゾーンに入る経験を持つと、傾向値から、どうやったら入りやすいか分かってくる。
また、ゾーンに入った人(例えばライバル)をどう崩したら良いか分かってくる。


今は寒くなったから、海で泳ぐのはしんどいが、また来年 楽しみである。



さー、非常に感覚的で 微妙に小難しい話でしたが

これを読んだいただけた皆さん。


来年一緒に泳ぎたくなりましたか?

お勧めですよ!