今日は第2回目のワーキングマザー朝食会

今回は4名の働くお母さんたちに集まっていただきました。


どのお話も参考になったのですが、中でもみなさんが口をそろえておっしゃっていて印象的だったのが


「子どもが小学校1年生になったら、仕事を続けられるのかしら・・・」


ということ。


「小学校のカベ」があるというのは話には聞いていましたが、ここまで深刻とは。


「小学校のカベ」ってなんだ? という人のために簡単な説明をしますと、子どもが小学校入学前は(待機児童の問題はありつつも)保育園で子どもを預かってもらうことができ、かつ最近は延長保育をやっている園も増えていたので、いざという時の残業時は延長をすることでなんとか乗り切ることができます。


が、子どもが小学生になったら…?

小学校の低学年だと、学校は午後の早い時間に終わってしまいます。

それから両親が帰宅するまでの数時間、子どもを一人で家においておくわけにはいきません。

そこでたいていは学童保育に預けるのですが、ここでいくつか問題が。


・学童保育の数が圧倒的に少ない

・保育園のように時間の延長ができない学童保育も多い

・子どもが大きくなってくると、行くのを嫌がるケースも多いらしい


など、など。


国も問題意識はあるようで、利用児童を増やすために数値目標も設定しているようですが、現実は施設の数や質、またそれらの地域格差など、解決すべき課題は多いようです。


全国学童保育連絡協議会が最近出したレポート に学童保育の実情が簡潔にまとめられていました。


それによると、今の学童保育制度の大きな問題点をあげると以下のとおりだそう。

(12P参照)

① 公的責任があいまい

② 最低基準が作られていない

③ 予算措置があいまいで、補助金も少ない


このレポートを読むと、学童保育に預けることに心配を募らせるご両親の気持ちは理解できますね…。

かといって、子どもを預かってくれるところがなければ、いくら時短制度などを利用したとしても、仕事を続けることは困難を極めます。

八方ふさがりで、仕方なく「仕事を辞める」という選択をすれば、今の日本社会では女性の再就職、特に正規雇用での再就職は非常に難しいので、選べるキャリアパスがかなり限定されてしまう。



保育園にどうやって子どもを入れるかで奮闘したら、その数年後に待っているのは子どもの放課後問題。

ここだけ見ても、仕事と育児の両立は一筋縄ではいかなそう。


***


それでも、朝食会に集まってくださった働くお母さんたちの、心に残る一言。


「子どもを育てながら仕事をすることは楽しいよ!」


そう、きっと大変なことはたくさんあるけれど、楽しいこともあるアップ

この一言を、多くの女性に聞いてほしいのです。


ワーキングマザー朝食会に関する弊社代表、椎葉のブログは こちら  から