TAOさん石けん講座 | ごはんレシピ

TAOさん石けん講座

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先日、名古屋で行われた、TAOさん石けん講座に参加してきました。


こういう講座に参加するのははじめてで、

人が集まる場所というのも、かなり躊躇があったけど、

なんか、すごく行きたくなって、申し込んでしまった。


楽しそうなおしゃべりの雰囲気にはイマイチなじんでなかったけど、

じんわり静かに、すごく楽しかったです。







内容は、午前中は石けん作り、午後はフェイスパック作りと質疑応答。

テーブルごとに500gの石けんを1つ作り、分けて持ち帰る。


石けん作りは、TAOさんが、

事前に作っておいた苛性ソーダ水をオイルに入れてくれるまでやってくれる。

そして、交代でくるくる攪拌していく。

作業的には、それだけなんだけど、驚くことがいくつか。


まず、測ったばかりのオイルに、

作っておいた(温かいくらいの)苛性ソーダ水を

お互いの温度を測らずに入れたこと。そして、攪拌へ。


オイルと苛性ソーダの温度をあわせるという工程は、はずせない重要なことだと思っていたので、

えっ、えっ、と驚き、思わず質問。


やっぱり、温度は合わせていないと。

今回は、節電ということも意識して、苛性ソーダだけの熱で、鹸化をさせるということだった。

使用するオイルがきちんと溶けていれば、大丈夫ということだった。


基本を押さえていれば、柔軟に作り方を楽しめるのだなぁとあらためて思いました。



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そしてもう1つは、今回500gのオイルに対して、精油を1本以上入れたこと。

ラベンダー精油1本(小さじ2)と、ペパーミント精油小さじ1/2。


1ヵ月間の乾燥、1年間の使用期間を考えると、

香りを残すためには、これくらいの量を入れるらしい。


香り、すごいです、そして、とても高価な石けんだ。






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午後からは、

微粉末のオートミールとバターミルク(粉末)と精製水を合わせて、

フェイスパック作り。


TAOさんがとても気に入っているパックだそうで、

温かいままでも、冷やして使っても、とても気持ちよく、肌の調子が整うんだとか。

パックは、やはり鮮度がいいうちに使い切るのがよいそうで、

2,3日くらいには使い切るとのこと。

冷凍も大丈夫じゃないかと。冷凍できるなら、たくさん作っておけるから便利だなぁ。



TAOさんとは、直接はお話できないかなぁと思ってたけど、

テーブルごとに説明をしにきてくださったり、

作業中、まわられているので、直接あれこれきいたり。

なんだか、聞きたいことがいっぱい出てきて、たくさん聞いてしまいました。

持ち帰り用に配られたパックの容器のことまで。

どこで売ってていくらくらいとかまで、とにかく親切に、すべて答えてくれる。


なんか、びっくりするくらい素敵な人でした。

人柄に惹かれて、また来たいなぁと思いました。







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後半、質疑応答の時間がありました。


印象的だったのは、「オイルのことを知る」ということ。

育った環境、実り方、成長速度など。

人柄を知って、その人と楽しく付き合うことができるように、

オイルも、オイルのことを知ってあげれば、そのオイルの良い部分を引き出せる。

水と相性のよいオイルがあったり、熱が苦手だったり、ゆっくり時間をかけてほしいものもある。

オイルを知ることは、よい石けんが生まれる一歩。みたいな。



そして、もう1つは、ハーブの効能がどれくらい残るのか、という話。


効能、効果については、やはり、すごくグレーな部分が多いということ。

同じハーブでも、インフューズした場合、パウダーにして練りこんだ場合もちがうだろうし、

何のハーブか、フレッシュかドライか、どう入れるか、

ケミカルな部分は、すごく難しい。


そして、大前提として、

石けんは、汚れを落とすものであるということ。



ただ、おっしゃっていたのは、

ハーブの効能や香りを意識しながら、使うことは、

とてもいいこと。そして、成分にも勝る効果をもたらすこともある。


花を思い出すと、香りを思い出し、そして、香ってくる人もいるほど、

人間の脳というのは、不思議な部分がある。


肌がきれいになりたい、この香りでリラックスする、と思うことが、

実はよい結果をもたらすこともあるので、

ハーブと石けんの組み合わせを楽しんでいいんじゃないかと。



ハーブの効能や外用を意識しながら石けんをよくつくるので、とても興味深い話だった。

汚れを落とすモノであることは大前提に考えながらも、

やはり、いろんな成分を入れていくことは楽しい。

どれくらい効果があるかは、わからないし、そして人にもよって違うと思う。

いろんな石けん作っていると、この石けんが好きだなどと感想をもらうことが多いけど、

やっぱり、みんなそれぞれで、へー、そうなんだぁと思うことも多い。


楽しんで作り、使うということでは、

ハーブは石けん作りに欠かせないものになってます。


あらためて、石けんのことを考えることができて、

これからの石けん作りが、さらに楽しくなりそうで、

とてもよかった。





なんだか、つらつらと書いてしまいましたが、、、

あくまでも、TAOさんのお話を聞いて、解釈した内容です。










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2001年、今からちょうど10年前に買った本が、TAOさんの手づくり石けんの本でした。

かわいらしい写真で構成された素敵な本で、

石けんを作ろうということではなく、写真集みたいな感覚で購入。

そのころは仕事が忙しく、ストレス解消に、買い物三昧で、

写真集とか、デザイン本とかをよく買ってました。


2年前、この本をきっかけに、

石けんを作ることで、すごく救われた。

そして、今も、救われている。


感謝と、お礼、はたくさんあって、でもそれを伝えることはできなかったけど、

お会いできて、すごくいい時間でした。