【試乗】BMW MINI (R50,53) | 【試乗】がんちのあれが好き、これが好き【試乗】

【試乗】がんちのあれが好き、これが好き【試乗】

ただただ一般人でただただ車好きなワタシの庶民派・新車試乗レポートをメインとした車情報ブログ。

本当に素人の「買い手」側の視点でレポートしています。

こんばんわー。もういい時間ですね。

時の経つのは早いもので。

以前にも一回書いたかもですが、ちょっと仕事柄よく乗る事の多かったBMW世代のMINIの試乗記でも。



こちらがBMW MINI初期世代のクーパーS。特徴的なボンネットダクトが印象的ですね。



かわいらしいキュートなバックショット。Sだとマフラーセンター2本出しなんですよね。



クーパーの場合はボンネットダクトが無いんです。このあたりが見分けるコツ。


MINIって、車両自体がとっても特徴的すぎて、グレードがわかりにくかったり、実は結構細かく分かれたりしてるんです。これがMINIの良さでもあり、逆もしかり。限定パッケージやらいろいろありすぎて、分かりづらかったり…

まあ、ブランド自体が、「世界で貴方だけのミニを」的な感じなので、こだわりのある人には最高のチョイスかもですね。




こちらの画像は僕自信もお付き合いもある、大田区のライトニングさんから拝借させて頂いた、初代タイプのMINIの内装。(コンバーチブルのサイドウォークと言うモデル)

ライトニングさんはBMWとMINIに精通したスタッフさんが運営してる車屋さんで、国内外問わずに車の知識をしっかり有した販売店さんです。ウチのアクセラちゃんもこちらで購入、オークションから引っ張ってきて頂きましたが物凄く引きが強いスタッフさんがいらっしゃいます(笑)

お車をお探しの方は是非!

話が逸れましたね(笑)


非常な凝った外観と内装は、もうOldタイプのローバーミニとは別世界。しかし、これはこれで新時代の幕開けともなったと言う解釈で管理人は思ってます。

仕事柄、よく触る車なんですが、じっくり眺めるとちょっと純正モデルでは考えられないくらいコストのかかった内装の作りをしてます。

特に初代モデルは内外装共にお金かけすぎ!

人気が出るのもわかります。最近、国産でもホンダのN-Oneや、日産ジュークなんかが外装ツートーン、内装にキャンディカラーの仕様を用意したりとありますが、まあ十中八九、MINIにインスパイアされてると思ってます。

それだけの影響を与えたモデルって言うのは凄いなーと。


走りの面でも、なかなか隙が無くて、ゴーカートフィーリングなんて呼ばれたりするくらい。小さくてキビキビ。この辺りはコンパクトでは約1100kg~と少々重いボディながらにパワフルなフィーリングのエンジンで頑張ってくれる。ローバーミニの走りの感覚でしょう。


よく曲がるし、クラスではトップレベルの加速性能は凄く秀逸。ブレーキチューニングもなかなか鋭いタッチで楽しめます。さすがはBMWと言った感じ!

とはまあ誉めちぎってますが、相対してこれ、弱点でもあります。足回りはクイックな挙動故に固い足回りと、多くのミニに装備されてるランフラットタイヤ(ざっくり言うとパンクしても走れてしまうタイヤですが、すっごく重い)のおかげで燃費はビミョー。乗り心地は悪くないけどカタカタと段差や轍には機敏に反応しちゃうんですわ。

フワフワ系、リラックスできる車がお好みの方にはめっぽう相性が悪かったり。

メルセデス系が好みの方にはワーゲンのが馴染みやすいかも。

まあスポーツ志向入れてる車なんで、しょうがないですが…


あとは珍しく、殆どのモデルにATとMTがあるのも選べる種類が多くて嬉しい。トップグレードに位置するJhon Cooper Worksに関してはまた別の機会にでも。


前置きがかなり長くなりましたが、では乗ると実際どう?となりますと。

よーき考えてみると、非常にどのグレードもバランスが良いです。

【ONE】

入門的なONEは言わばMINIの素体。開発はCooperを基準にしているんだろうけど、排気量の小さい1.4Lは無理がなく、強いボディに対して日常で操りやすい十分とも思える出来です。ただ、様々なCooperにある標準快適装備を削ってもいるので、「よくわからないけどとりあえずMINIであれば」的な方には最適。安いですし。ここから入った方が、順にステップアップする楽しみがありますね。

【Cooper】

標準のCooper、これが一番良くできてると個人的に思います。コーナーでは素直に反応してくれるハンドリング、ONEに比べ高回転までグイグイ回るエンジン、短いホイールベースで山道はなんかでもかなり楽しめます。高速走行も強く、低重心とそこそこの重量のおかげで安定感も抜群。意のままに車を操る楽しさをしっかり持ってます。特にこの時代のはMTが秀逸。

ただ、CVTに関しては全グレードで言えるけど、セッティングの甘さが見え隠れします。最終型のOneはローパワー故に良くできてますが、シフトアップ回転数がやや高く、エンジンが唸りやすい一面も。

【Cooper S】

最もスポーティー。Cooperに比べ、ただでさえ低いのに更に下げられた車高、一段と固く引き締められた足回り、スーパーチャージャーで過給されるエンジンはなかなかのバランス。ミニサーキットくらいならそのままでも十分。コーナー限界値も当時としてはかなりハイレベルにセッティングされていたので、本当によく曲がります。

これは特にMTで乗ってもらいたい一台。

ただ!総じて言えるのは燃費は走り方にもよりますが結構悪いです。重いボディ、グリップ寄りだけど重いランフラット、パワーセッティングなチューニングのエンジン。

これだけの戦闘力を得た分、失ったのは燃費だった、と。


まあざっくりはこんな感じです。

ボディと塗装は驚くほどコストかかってます。ドアを閉めると、国産高級車と同じくらい分厚い板金、現行モデルよりも良い塗装。分厚いクリア層には驚かされます。


値段だけ見てると、たかだかコンパクトカーが何故こんなに高い…とか思いますが、言わばブランド。服で言えばユニクロじゃなくてポールスミスみたいなもんです。

昔のMINIは誰でも乗れた大衆車だったわけですが、今のMINIは好きな人が手に入れるある意味マニアックな車なわけで。

遊び要素が多い分、コストがかかってる。だけどそのおかげでオンリーワンの良さが出る。これがMINIなんでしょう。



でわでわ。独断と偏見の総合評価。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【走行性能】★★★★☆
【利便性】★★★★☆
【快適性】★★★☆☆
【総合評価】★★★★☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんな感じで。
走行性能は上記した通りなかなか。スポーティーにも仕上がってるし、唯一気にくわないのはランフラット。これをノーマルタイヤに変えるとびっくりするくらい良い動きに!軽いタイヤのMINIは新たな世界が開けます。

利便性は、R50系は2ドアしか無いので、乗り降りに関してはどうしようも無いんですが。だけれど室内はかなりスクエアに設計されており、運転席助手席は国産コンパクトを遥かに凌ぐ快適性を持っています。視覚的にも楽しみが多くて、飽きない仕様はMINIならでは。カスタマイズ性も高いので、オーナー心をくすぐります。

快適性の面では後部座席がちょっと狭い。ルーフは高く、座面は低いので思ったよりは快適性は高いのですけど、それでも4人乗りに割りきったり、ボディ厚などに振った分、5ナンバー枠ではしょうがないかも。トランクはもうコンパクトなんで…

総合は完成度効果もあって★★★★です。ネックは価格でしたが、初代モデルも時が経ち、中古も良い価格に。まだまだ状態が良く、走行距離の少ない玉も多いので、ボーナスシーズンですし、乗り換え検討してた方は探してみても良いのでは!