iBookstoreの価格操作問題で米司法省が是正案を提示 | GoGo! Machead!

iBookstoreの価格操作問題で米司法省が是正案を提示

CNET Japanより
http://japan.cnet.com/news/business/35035495/
http://japan.cnet.com/news/business/35035496/

iBookstoreの販売価格を巡ってAppleと出版社が不当に価格を吊り上げて、
ライバルであるAmazonのKindle Storeなどの価格を値上げする結果になった事が
独禁法違反になると米司法省が下した事で再発防止の是正案を提示しました。

是正案の内容は、AppleがiBookstoreにライバルのAmazonやBarnes & Nobleが運営する
電子書籍ストアへのリンクを設けて、iBookstoreと別の電子書籍ストアの価格を比較できる
ようにしてユーザーが選択できるようにする事を求めています。

更に、Appleが価格吊り上げに関わった出版社との契約を破棄する事、
Appleはいかなる形であれ、あらゆる競合他社がコンテンツに対して請求する価格を
操作する事になる契約を締結する事ができず、電子書籍販売で共謀する出版社に情報を
漏らす事や、出版社が価格設定を拒否した場合に報復する事ができなくなる。

更に更に、Apple社内に独占禁止法順守ポリシーを監督する外部監視要員を自費で設ける事を
求めています。

この内容はあくまで米司法省が出した案であり、今後は裁判所が判断して決定を下します。
そのため、裁判所が内容を緩和する事を見越して厳しい案を出したと予想されます。

これに対して、Appleは即時に以下の反論をしています。

「Appleの事業に対する非常に厳しく、懲罰的な介入であり、
誤った行為と裁定された内容に対して著しく不釣り合いで、潜在的な打撃となる。」

とても厳しい是正案という事は私も同意です。
世界のオンラインストアを見てもライバルストアへのリンクが設けられて価格比較が
できるなんて見た事がありません。

そもそも、安価な価格を牽引しているAmazonのKindle Storeは、
売るたびにAmazonが赤字となってしまう価格設定でいずれはAmazonが耐え切れなくなって、
価格を値上げするか、出版社へ支払う金額を減らす事になり、不当廉価販売という見方もあり、
Appleはそれを主張してきました。

ユーザーから見れば、今はAmazonのほうが安価に購入できるので良いかもしれませんが、
ユーザー、電子書籍ストア、出版社の3者がハッピーにならなければ続きません。

Appleはその状況を取り戻すために正しい事をしたという見方もできるのではないでしょうか。

裁判所はAppleの主張を聞いた後に米司法省の是正案を評価して判断を下します。
Appleに厳しすぎる判断にならない事を期待しましょう。


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