iPad miniはiOSデバイスの販売を共食いするのか、拡大させるのか | GoGo! Machead!

iPad miniはiOSデバイスの販売を共食いするのか、拡大させるのか

TechCrunchよりhttp://jp.techcrunch.com/archives/20121031the-ipad-minis-cannibalization-effects-overpowering-or-overblown/

一部のアナリストの予想ではiPad miniの発売によって、
既存のiPadの販売を平均で10~20%、最大で50%ほど影響を及ぼすという
評価をしています。

この数字はAppleとSamsungとの裁判で明らかになった資料を基づいて、
計算をした結果という事ですが、実際にはどうなるでしょうか。

廉価モデルのiPadの登場は上位モデルのiPadの販売を鈍らすのは、
今までの歴史からの記録に残っている事実です。

ただ、上位モデルのiPadが鈍った分の売上を廉価モデルのiPadが上回る売上を
上げる事ができれば、全体のiOSデバイスのシェアは増え、App StoreやiCloudなどの
Appleサービスを利用される機会が増えて結果的に大きな収益をもたらす元になる
という期待も出てきます。

多分、iPad miniの販売によって大きな影響を受けるのはiPad 2でしょう。
iPad 2は上位モデルの新しいiPadから見れば2世代も古い端末でiPad miniと比べても
画面が大きいだけでスペック差が大きすぎます。

もし、AppleがiPad miniを売るために比較対象、お得感を出すために
iPad 2を併売するという戦略であれば理にかなっているのかもしれませんが、
iPad 2の製造・販売コストをiPad miniの売上でカバーできるのかの不安があります。

実際に発売されてユーザーの動向が見えた時にAppleの戦略がわかるでしょう。

iPad miniの販売が好調な事を受けて、年内中にiPad 2の販売を終了するのであれば、
ユーザーは画面サイズが絶対的なこだわりにはならないという結果でしょう。
もし、併売が続くのであればジョブズが10インチがベストと言ってこだわった画面サイズの
主張は正しかったという事でしょうね。

現時点ではiPad miniは共食いなのか、拡大をさせるかは結論が出ませんね。

今回はAppleとしても試験販売、市場調査という意味が強いのかもしれません。
今売れている7インチタブレットは政策的に原価ギリギリの安値販売による需要の呼び込み
が強すぎますから・・・。


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