Appleが狙う外部インターフェイスの普及戦略? | GoGo! Machead!

Appleが狙う外部インターフェイスの普及戦略?

2月23日に発売となった新しいMacBook Proで新たに追加された
新しい外部インターフェイス「Thunderbolt」はAppleにとって色々な意味があるのではないか
と感じる部分が出てきました。

先日、私は「新しいMacにはLight PeakよりUSB 3.0が欲しいです」という記事を書きました。

これは対応デバイスがない規格を追加するより、普及が始まっているUSB 3.0を追加したほうが、
実用レベルでユーザーのメリットが大きいという考えです。

その考えは今も変わらないのですが、新しいMacBook Proのインターフェイスポートを見て、
ある事を感じたのです。



あれ?Thunderboltって今までのMini DisplayPortと同じコネクタだ、何でだろう?

Mini DisplayPortはAppleが作った規格で現在までに機能が少しづつですが増やされています。
最初はディスプレイの外部出力のみだったのが、入力にも対応し、音声出力も可能になりました。

そして、Mini DisplayPortはライセンスをサードパーティーメーカーに無償提供しており、
色々なメーカーからMini DisplayPortに対応した製品が出ています。

ただ、メーカーから出ている製品はMini DisplayPort対応の周辺機器(ディスプレイやコネクタなど)
のみで親となるパソコンからはMac以外にはありません。

Appleはこの点を危惧しているのではないかと私は思いました。
ここ最近のMacは人気があり、多く売れていますが、PC市場全体から見れば多数派ではなく、
Mini DisplayPort対応の周辺機器の市場はそれほど大きくありません。

このような状況でAppleがMini DisplayPortの普及を進めようと考えた時に、
Mini DisplayPortにIntelのLight Peakを追加して次世代の外部インターフェイスとして、
先行リリースしておけば、遅かれ早かれ、サードパーティーメーカーはMini DisplayPortの
コネクタを使ったThunderbolt対応の周辺機器をリリースし、PCメーカーがLight Peakを
本格採用しようと考えた時には周辺機器が出揃っているThunderboltを採用しなけばいけない
状況になる事をAppleは見据えているように思えます。

このような戦略を考えているなら、従来のコネクタと互換性のあり、高速転送が可能の
USB 3.0の存在はAppleにとっては邪魔でしかないのかもしれません。

ただ、この戦略はうまく行くのでしょうか?

マスコミ向けの新しいMacBook Proの説明会ではThunderboltのデモとして、
開発中のThunderbolt対応デバイスを紹介したそうですが、転送速度を出すためにHDDを並列に
繋げたり、高価なSSDを採用したストレージだったりと一般のユーザーが購入する機会が少ない
製品でFireWire 800のようにデバイスの普及が進まない可能性もあります。

そして、AppleのライバルであるPCメーカーたちが独自にLight Peak対応の統一コネクタを作って、
一斉に採用するかもしれません。

あくまでこれは私の予想ですが、このAppleの戦略は成功するでしょうか?


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