ドコモの役員もXperiaやiPadを使って議論しているようだが・・・ | GoGo! Machead!

ドコモの役員もXperiaやiPadを使って議論しているようだが・・・

ITmediaプロフェッショナルモバイルより
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1006/18/news069.html

6月18日に行われたNTTドコモの株主総会で株主からスマートフォン、iPadについて
多くの質問や要望が役員に対して投げかけられました。

NTTドコモは「スマートフォン新時代」と位置付けてスマートフォンのラインアップや
サービスを強化する考えを述べ、使いやすい料金設定やドコモがAndroid向けコンテンツを
独自に紹介するドコモマーケットの展開によって、スマートフォンの展開を行う事を説明しました。

しかし、株主はそれに対して・・・

「スマートフォン戦略を勉強すべきだ」、「役員はスマートフォンを使っているのか」

という厳しい質問に対して、NTTドコモの山田隆持社長は

「Xperia、iPadを含めて役員もきちっと使っている。
この機能のボタンをこうすべきだ、といった議論も開発者と交わしている。」

と役員たちがスマートフォンに対して本気で取り組んでいる姿勢をアピールしていますが、
キャリアの役員から出る議論とはどんなモノなのだろうか?

Xperia、iPadを作っているのはソニー・エリクソンやAppleな訳でNTTドコモではない。
まして、日本のキャリアと携帯メーカーの立場は対等でなく、キャリアが強い。

携帯メーカーが苦心をして作った機能もキャリアがOKしなければ世の中に出ない。
そんな中でキャリアから「この機能のボタンをこうすべきだ」という発言をされてしまうと
携帯メーカーはそれに従わなければいけないという気持ちになってしまわないだろうか。

日本で富士通や東芝、NECなどのPCを作っているメーカーが携帯電話を開発していますが、
そのメーカーのPCを持っていても、そのメーカーの携帯を欲しいとは思いません。
それは同じメーカーでも製品ごとに独立してしまいシナジー効果が無いからでしょう。

良く言えば「1台で全て完結」と言えますが、キャリアが端末の価値を高めるために、
本当は携帯電話で苦手な分野も無理矢理に補完するように求め、中途半端な便利端末に
成り代わっているのでは?

もし、ドコモの役員がXperia、iPadを使って語られている議論が上と同じなら、
日本のスマートフォンはフルブラウザとメーラーを持った普通の携帯電話になってしまう気がします。

今、立場の弱い日本の携帯メーカーは合併をして生き残っていく戦略を続けていますが、
世界でユーザーに受け入れられるスマートフォンを作って日本に逆輸入するぐらいの事をしないと
キャリアが強い日本の携帯市場で日本の携帯メーカーは生き残れないのかもしれない。

AppleがiPadを発表した当時に山田社長はiPadを「高級ネットブック」と称したが、
iPadを使っている今も同じ気持ちなのだろうか?
私としてはネットブックではなく、全く別のデバイスだと思っていますが・・・。

あと、株主からは「スティーブ・ジョブズとゴルフするぐらいの友達になれ」という
意見も出たようですが、これは色々な意味で難しいのではないでしょうか。


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