Appleに対して独占禁止法違反の調査が迫る? | GoGo! Machead!

Appleに対して独占禁止法違反の調査が迫る?

CNET Japanより
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20413113-2,00.htm
ギズモード・ジャパンより
http://www.gizmodo.jp/2010/05/3_42.html

過去にMicrosoftがWindowsとOfficeが市場のシェアをほぼ独占状態だった時代に受けた
独占禁止法違反の調査がAppleにも迫っているのかもしれません。

米連邦取引委員会(FTC)と米司法省(DOJ)の両方がAppleに対して、
競合他社を不正に閉め出している可能性があるかという考慮をしているとの事。

その発端はiPhone OS 4.0 SDKの規約で変更されたプログラミング言語の制限と
iAdプラットフォームから得られるデータの計画されている使用方法の2つです。

最初にiPhone OS 4.0 SDKの規約ですが、
AppleはObjective-C、C、C++、JavaScript以外の言語を使ったアプリを認めない事、
マルチプラットフォームに対応したコンパイラ、フレームワークの使用を禁止しました。

その理由として、マルチプラットフォームに対応したコンパイラ、フレームワークを
利用したアプリの大多数は粗悪なアプリになるという説明をしています。

しかし、タイミング的にAdobeがFlashアプリをiPhoneアプリに変換するコンパイラの
リリース直前のタイミングで発表された事からAdobeをiPhoneから閉め出す意図が感じられ、
AdobeからAppleに対して批難のコメントを発表しています。

Adobe以外にもマルチプラットフォーム対応のフレームワークを提供していたメーカーもあり、
その影響度から独占禁止法の違反に接触しないか考慮しているのでしょう。


次にiAdプラットフォームですが、開発者は開発したアプリにiAdを組み込んで、
オンライン広告を流す事で広告収入を得られる仕組みです。

ここでの問題はiAdではインタラクティブな広告や位置情報、解析データなどの利用が
許可されているのに、他のオンライン広告のプラットフォームで利用が許されないため、
表現力や広告効果の面でiAdが一方的に有利になる事です。

これについてAppleから説明はありませんが、開発者がiAdを多くアプリに採用して
他のオンライン広告会社との広告収入差が現れるとAppleは説明に迫られるでしょう。


とはいえ、上の2つはリリース前でiPhoneが過去のWindowsやOfficeのように
市場を独占している状態ではないのにFTCやDOJが独占禁止法違反の調査が考慮するのか
不思議な気もします。

その理由は「独占してから調査して遅い」という経験をMicrosoftの件で味わったからのようです。

WindowsやOfficeが独占禁止法違反で調査していた時に、
「MicrosoftをWindowsとOfficeで分社化」など検討されていましたが、
Microsoftは「ユーザーの不利益になる」と反論して今に至っています。

一度、市場が独占されてユーザーが慣れてしまった状態で是正しようとしても
逆にユーザーが痛みを被るだけになってしまう。
だから、その前に是正をしようという考えでAppleに注目しているようです。

今後、Appleは厳しい目に対して切り抜けるだけの説明が求められるでしょうけど、
スティーブ・ジョブズならFlashの時のように雄弁を語って切り抜けちゃうでしょう。

でも、今のスマートフォン市場は各社競争している状態は企業努力によって、
安価で良いサービスを得る事ができますが、競合が淘汰されて独占となれば価格は上がり、
独占企業が都合の良い利益をあげる事ができます。

世の中、バランスが大事ですよね。Appleはこのバランスを維持する事ができるかな?


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