Linusいわく「Mac OS XはVistaよりマシ、でもファイルシステムはゴミ」 | GoGo! Machead!

Linusいわく「Mac OS XはVistaよりマシ、でもファイルシステムはゴミ」

Engadget Japanより
http://japanese.engadget.com/2008/02/05/linus-os-x-vista/

豪州で開催されたLinuxカンファレンスlinux.conf.auで、
Linuxの父ことLinus Torvalds氏のインタビュー記事が紹介されています。

1.Mac OS X / Leopardについてのコメント

「(Vistaと比べて?)どちらも同じくらい欠点がある、とは思わない。
LeopardはVistaよりずっと優れたシステムだと思う。
プログラムするには、OS Xはいくつかの点でVistaよりひどい。
ファイルシステムはまったく、完全にクソ("complete and utter crap")。
恐ろしいことだ。」


現在、MacはHFS+というファイルシステムを利用していますが、
これはMac OS 7時代の「Copland Project」で開発された古めのファイルシステムで、
何度か改良が続けられてきましたが現代が求める要求に耐えられなくなってきています。
その事をLinus Torvaldsは訴えているのでしょう。

Appleも問題を認識しており、LeopardからはSun Microsystemsが開発した
「ZFS」というファイルシステムの採用をされています。
今後は順次、HFS+からZFSへの移行が進むでしょう。
※Leopardは現在、読み込みのみ対応中


2.VistaやLeopardが大々的なマーケティングと共に投入されることに関してのコメント

「OSは(アプリケーションやユーザーからは)完全に透明であるべきだ。
マイクロソフトやアップルにとって、(OSの新バージョンは) 環境をまるごとコントロールして
ユーザーにアプリケーションやハードウェアの買い換えを強いる手段になっている。」

Linus TorvaldsはOS本来の目的はアプリケージョンのプラットフォームであって、
「ユーザーにOSの存在を意識させない」というポリシーを持っているのでしょうね。
特に厳しいハードウェア条件を要求し、PC買換えが必要なVistaは以てのほかなのでしょう。


3.近年のLinuxについて

「ここ数年の課題だった低消費電力化が大幅に進んだこと」、
「 Eee PCや携帯電話・ポータブルプレーヤーなどのモバイル機器で採用が進んだこと」
というニュースは大きな進展だったと評価しています。

最近のLinuxはサーバ市場はWindowsServerの頑張りなどもあって勢いが停滞気味ですが、
いろいろなハードウェアでLinux採用をされており、「OSは完全に透明」というLinus Torvaldsの
思いに沿った展開が進んでいるようです。

ビジネスはWindows、コンシューマー・デザイン系はMac、サーバ・デバイスはLinux
というOSも得意分野があり、適材適所があるってことでしょうか。


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