松山市医師会と災害医療 | GOのブログ

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 本日は東温市の帰省先で過ごしましたが、終日曇り空でした。庭には「ムスカリ」の濃い青の花が咲いています。私は「ムスカリン様作用(副交感神経刺激)」の「ムスカリン」と勘違いしていました。ムスカリンはベニテングタケなどに含まれる毒物ですって。


 さて、愛媛県には以下の14の郡市医師会があります。
・宇摩医師会 ・新居浜市医師会 ・西条市医師会 ・今治市医師会 ・東温市医師会 ・松山市医師会 ・伊予医師会 ・上浮穴郡医師会 ・喜多医師会 ・八幡浜医師会 ・西予市医師会 ・宇和島医師会 ・南宇和郡医師会 ・愛大医学部医師会


 前回は「八幡浜医師会 & 災害医療」の yahoo検索結果をお伝えしましたが、今回は「松山市医師会 & 災害医療」で検索してみました。今回も検索結果、最初の10件についてご紹介します。


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■1)会長からのメッセージ - 松山市医師会
http://www1.matsuyama.ehime.med.or.jp/about/interview.html


・東日本大震災で医療活動に従事した経験を活かす(越智が一部、文面改変)
 石巻の北上地区で一週間、私を含む多くの医師が警察医活動や医療救護活動に参加しました。松山で大災害が起こったとき、我々はどう行動すべきかを学ぼうと思ったのですが、それ以上のものを体感しました。このときほど家族や友人という結びつきを超え、同胞としての「絆」を 強く意識したことはなかったですね。
 その経験をもとに、2012年3月、大規模災害が発生した際に松山市と協力し合う協定を結びました。2014年3月を目処に、藤原二丁目に新しい医師会館が建つ予定なのですが、そこに応急救護所をつくりたいと考えています。免震構造を採用し、いつでも医療が提供できるようにスタッフと機材を確保。被災した市民の方が医師会館へ行けば、必ず医療を受けられるように したいんです。


■2)災害時の医療救護活動についての協定 松山市ホームページ
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/201203/kyugo.html

協定概要―大規模災害に対して、より円滑な医療救護活動を実施するため、社団法人松山市医師会と協定を締結する。(注釈)現行の協定は、局地的災害を想定した内容となっている。

【新協定の主な内容】
 (1)市医師会は災害時の医療救護班の編成体制を策定する。
 (2)市医師会は災害時の医師の活動指針を策定する。
 (3)市医師会は災害時の規模に応じた本市の医療救護班派遣協力要請に応じる。
 (4)市医師会は緊急等やむを得ない理由により、本市の要請がなくても医療救護班を派遣できる。

日時―平成24年3月16日(金曜日)14:00から
場所―松山市役所本館3階第1会議室
協定締結先―社団法人 松山市医師会
お問い合わせ―医事薬事課
 〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階
 課長:松原ゆき、担当執行リーダー:桝田一義
 電話:089-911-1804 E-mail:ijiyakuji@city.matsuyama.ehime.jp


■3)災害時の医療救護活動についての協定を締結します 松山市ホームページ
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/201207/hokennjyodokuta.html

協定概要―大規模災害に対して、より円滑な医療救護活動を実施するため、社団法人松山市歯科医師会と協定を締結します。

【協定の主な内容】
1.市歯科医師会は災害時の医療救護班の編成体制を策定します。
2.市歯科医師会は災害時の歯科医師の活動指針を策定します。
3.市歯科医師会は災害時の規模に応じた本市の医療救護班派遣協力要請に応じます。
4.市歯科医師会は緊急等やむを得ない理由により、本市の要請がなくても医療救護班を派遣できます。

日時―平成24年7月23日(月曜日)13時半から
場所―松山市役所本館3階第1会議室
協定締結先―社団法人 松山市歯科医師会
参加者―松山市長 野志克仁、松山副市長 山口最丈、松山市歯科医師会会長 石崎一成、松山市歯科医師会副会長 木原英幸、松山市歯科医師会副会長 佐古弘文 

お問い合わせ―医事薬事課
 所在地〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所1階
 課長:松原ゆき、担当執行リーダー:池内 陽一
 電話:089-911-0804、E-mail:ijiyakuji@city.matsuyama.ehime.jp

■4)医療・健康リンク集|まつやまのお医者さんガイド
http://ehimeliving.co.jp/doctor/link/  

えひめ医療情報ネットhttp://www.qq.pref.ehime.jp/
 愛媛県広域災害・救急医療情報システム、パソコン・ケイタイ・音声・FAXで探せる
 へのリンクがあります。


■5)松山市と市歯科医師会が協定 災害時に医療活動(2012年07月25日)
http://doctor-news.seesaa.net/article/283054861.html

 松山市と市歯科医師会は23日、大規模災害時の医療救護活動に関して協定を締結しました。これまで、災害時に活動を要請する場合、愛媛県歯科医師会を通す必要があったため、時間がかかる事が懸念されていた。これでスムーズな活動が期待できそうだ。また災害規模によっては、医師会が独自に判断して、歯科医師が活動できるようにもなった。
 このようなニュースは、東日本大震災があった後、よく聞くようになりましたが、ぜひともこれからも継続して大規模災害時の対処をさまざまな観点から考えてもらいたいものです。災害はいつ起こるかわからないもの。しかも今は津波がよく話題にされますが、自然災害はさまざまな形で起こります。さまざまな可能性を考慮にいれて対処してもらいたいですよね。とにかくシステムの不備で災害規模が大きくなるような事はできるだけ避けなければいけません。
 歯科は災害時にそこまで力にならないと思う方もいらっしゃるかもしれないが、例えば口腔内の応急処置は非常に重要で、しっかりとした対処をしなければ、肺炎や口腔疾患を引き起こしてしまいます。また一番重要なのが亡くなった方の歯による身元確認。東日本大震災などは1万5000人の死亡者数が出ました。このような規模で災害が起これば、歯科医師会との協力が不可欠。これから市と市歯科医師会との連絡がスムーズに行われる事を望みます。


■6)全国リンク
http://homepage3.nifty.com/TOKU/ima/zenkoku.htm
99/11/30 松山市医師会―URL変更について


■7)えひめ医療情報ネット-リンク集
http://www.qq.pref.ehime.jp/qqscripts/qq/qq38linksp.asp
松山市医師会 http://www1.ehime.med.or.jp/mma/ へのリンク


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■8)地方医師会における 地域医療情報ネットワークのとりくみ - 日本電子出版
http://www.epj.co.jp/medcom/bn/PDF/Vol12/12-3/12_03_13.pdf
 医療とコンピュータVol.12 No.3(2001.3) 株式会社日本電子出版http://www.epj.co.jp/medcom/

◆はじめに(中略) ◆医療連携(中略) ◆メーリングリストの活用(中略)

◆大規模災害時医療におけるネットワーク


 阪神淡路大震災の記憶がなまなましく残っている昨年、鳥取でも大きな地震があった。火山の噴火が続き、島民の帰島もままならない状態が続いているし、福岡や名古屋では豪雨による大規模な水害が発生した。どうも日本は安全な国ではないようである。松山市でも、近くに活断層が存在しており、大地震の危険があるとも言われていた。これまでは災害時医療というと、空港での航空機事故(過去に松山沖で墜落事故があった経験による)、港湾事故、石油コンビナート火災などを想定し、医師会も協力して訓練が行われている。また災害に際して沿線の医療機関で班を組み対応するマニュアルを持っていたが、大きな災害がないのでいつのまにか風化してしまい、また災害規模が拡大している現在にはあわなくなっていたので、改めて再編成した他、指揮系統をあらたにマニュアルとして成文化している。
(中略)


 阪神淡路大震災のとき、神戸市立中央市民病院(六甲アイランドにあり壊滅的打撃を受けた)では、自家発電装置と電話回線が生き残り、かつ電話会社が機能していたのでインターネットを接続しっぱなしにして患者移送先を捜したそうである。ただ自家発電装置のない医療機関も多いし、なにより電話会社も被災すれば電話回線を利用した通信手段は使えなくなる。名古屋の水害地域の警察署では床上浸水し、パトカーも使えず電話も通じなくなり、最後まで生き残った通信手段は無線だった。そこで松山市医師会でも情報の集約と通信の手段として無線の利用を考えた。現在、既に28名がアマチュア無線免許を取得し無線機器を所持している。それらが各エリアの情報を集約し、交信することで、被災状況の確認、応援の必要性の有無、重症患者の転送先の確保にあたることでネットワークを構築している。「松山市医師会無線クラブ」(JH5ZWZ)という名称で、なんだか趣味の会のような印象を持たれる読者もおられるかもしれないが、内容は相当真剣であり、定期的に大規模災害を模して練習している。さらに自家発電装置を所有しているかどうか、透析が可能かどうか、救急医療が可能かどうか、あらかじめ全ての医療機関についてリストアップしてあり、大規模災害時に可能な限り混乱に陥らないよう配慮している。この事業は主に会員業務部の渡辺英生医師の尽力によるものである。


 また大規模災害時、こういった通信手段もマニュアルも持たない市民の混乱は想像を絶するものがあるといわれる。特に救急車が到着できないような状況の中での外傷の発生や慢性疾患の急性増悪が発生すると、市民にとってアクセスできる医療機関の情報は貴重になる。そこで松山市医師会では、昨年度に携帯電話のi-modeから医師会の公開ホームページに簡単に接続できるようにした。そこでは夜間急患センターや休日診療所の情報、消防と協力して当日の2次救急医療機関の情報を提供したり、市内各エリア毎の医療機関へのアクセスの情報を市民が簡単に入手(松山市医師会のURLも含めて)できるように工夫してある(図6)。この作業は主に医療情報委員会の窪田理医師と佐伯光義医師の尽力によるものである。


◆まとめ(中略)

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■9)愛媛県地域医療再生計画(平成23年11月) - 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/saiseikikin/dl/188.pdf

(8)医療圏別の地域医療連携体制の構築(松山圏域)

 ○空床管理ネットワークシステム構築、適正受診に向けた普及啓発等
【現状の分析】中予地域における救急医療は、?一次救急は、各地区医師会の在宅当番医制、松山市急患医療センター及び松山市医師会休日診療所(松山成人病センター)が主に軽症患者に対応、?二次救急は、松山市内の 14 病院が、8 日に一回の輪番制で担当し、主に重症患者に対応、?三次救急は、県立中央病院救命救急センター及び愛媛大学医学部附属病院が、特に重症の患者に対応する体制となっている。

 事業名
・「中予地域救急医療連携検討会(仮称)」設置・開催事業―松山市医師会(平成23~25年度)
・「中予地域空床管理ネットワークシステム(仮称)」構築事業―松山市医師会(平成25年度)


■10)松山市 | 医療ニュース
http://www.news-medical.jp/tag/
 2012年12月29日 - 災害時 迅速に医療活動 松山市と市歯科医師会が協定. 大規模災害に迅速に対応し 、円滑で適切な歯科医療活動を行おうと、松山市と市歯科医師会は23日、災害時の 医療救護活動に関する協定を締結
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◆◆越智の感想

1)医師会としてホームページを発信し(iモードとの連携)、無線ネットワークもお持ちであることなど、他医師会として学ぶべき点があります。

2)東日本大震災から1年を経ずして市医師会、歯科医師会と市が協定を結ばれました。八幡浜市においても同様の協定が必要であると考えます。

3)「災害に際して沿線の医療機関で班を組み対応するマニュアル」をお持ちであったこと、またこのマニュアルに沿った訓練をしておられたことはすばらしいと思います。現時点の災害マニュアルがどのようになっているか、是非参考にさせていただきたいと考えています。


 以上、皆様のご意見はいかがでしょうか。