一体、どれだけのお金があれば、幸せになれるのか?
が今回のテーマです。
今年の6月15日に「R25」という
フリーマガジンのウェブ版に掲載された記事を引用して、
お金と幸福感について考えてみましょう。
掲載記事のURL
http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000007139/part/2
■月収100万円で物欲から解放される?
ホリエモンが語る「お金」と「幸せ」
元ライブドア社長の堀江貴文氏に、「お金と幸せ」についてインタビュー。
●堀江さんは、
物欲というものからは達観されているように見えるんですが、
“お金”についての考え方は、昔と今で、何か変わりましたか?
★堀江氏
「田舎にいたころ、
お金がなくて買いたいものも買えなかった時期があったんです。
大学に入ってバイトを始めて、
少しものを買えるようになったけど、まだ不十分で。
でも、インターネットに関連するバイトを始めてからは、
金の入りがよくなりました。
23歳で会社を作ったころには、月収100万円ぐらいになったんです」
●23歳で月収100万円!
(しかも、月収以外にも株による収入もあっただろうから…)
そのころは「スゲー! 俺、お金持ち!」みたいな興奮はありましたか?
★堀江氏
「あまり気にならなかったですね。
仕事が忙しくて、そっちの方が楽しかったんで。
それに、月収100万円を超えると、
買いたいものはだいたい買えるんです。
一人で家賃20万円ぐらいの部屋にも住めるし、
テレビも最新のもの、フェラーリだって買えた。
『買いたい!』と思うものを一通り買ったら、
『もういいか』みたいな感じになりましたね。
まぁ、銀座とかで遊びだすと、もっとお金がかかりますけど、
個人で消費するには月収100万円くらいで十分なんですよ」
また、こうも語っていました。
★堀江氏
「月収1000万円を超えると、
もうどんなに増えても何も思わないですよ。
ライブドアの社長時代、
最後の1年の月収は約1000万円でしたけど、
100万円を超えたあとは『どう使おうか?』というよりは、
ただ『数字が増えていくな』ぐらいな気持ちでしたね」
「お金があれば幸せ」と考えるのは、
所詮は、お金を持たない人の幻想なのかもしれません。
経済学で、収入と幸福感の関係を調べたデータがあります。
今年の4月24日の日経新聞の朝刊でも紹介されていましたので、
そこから引用しましょう。
・・・・・・・・・・
幸福のパラドックスを紹介しよう。
これは多くの国で戦後の数10年間に国内総生産(GDP)が増え、
生活水準が大幅に改善したのに、
その間の国民の主観的幸福感の平均値は
あまり変化していないという事実である。
日本はその代表例で、
1958年から91年の約30年間に1人あたり実質GDPは大きく増えたのに、
「生活満足度」は全く変化しなかった。
【 やさしい経済学「行動経済学」09.04.24日経新聞(朝刊)】
・・・・・・・・・・
現実はそうではないようです。
もっと身近なことで考えてみると、わかりやすいかもしれません。
お年玉を例に、考えてみましょう。
小学生のころ、
皆さんは、いくら、お年玉をもらっていましたか?
最近は、小学校低学年でも、けっこう高額のお年玉をもらうようですが、
私が記憶している限り、
私にとっての初めてのお年玉は、お札ではありませんでした。
(この記事は、私の両親も読んでいるため、
「そんなはずはない!」という抗議文が届くかも……)
ただ、ハッキリ覚えているのは、「うれしかった」という事実です。
「おー!スゲェ!」
という感動がありました。500円であっても。
学年があがると、コインがお札になりました。
「こ、これがお札か!」
夏目漱石をまじまじと眺め、
「お金に、人間が印刷されてるよぉ!
コインとは格が違うな!」
と感動に打ち震えていました。
お札が増えていく喜びを、小学生ながら、感じてましたね(笑)
1枚が2枚、2枚が3枚に……。うひひひ。
親戚から、思いもよらない莫大なお年玉をもらったこともありました。
「な、なんと、2万円!!!!
1枚じゃなくて、2枚の1万円札がっ!!!!
うぉぉぉぉぉ!!!!!!!」(心の叫び)
しかし、顔は、平静をよそおいつつ、丁重にお礼を申し上げる。
なんだ、たかが2万円か、とか言わないでくださいね。
事実、めっちゃ、うれしいんです!
その時、その時、すっごいうれしい思いでした。
でも、やがて、たいていの相場は、1万円ぐらい、となってくると、
はじめて1万円をもらったときの感動ほどではなくなってくるんです。
悲しいことなんですが……。
大人になって、10万円以上のお金を手にするようになると、
1万円をもらった感動は、
小学生の時、500円をもらった感動にも劣るようになります。
どれだけ喜べるか、ということと、
いくらもらうか、ということとは
必ずしも比例の関係にはないようです。
もしかしたら、堀江氏が、100万円を手にした感動は、
私が小学生のころに夏目漱石を手にした感動より、
小さいものかもしれません。
お金があるほど幸せなら、世界一のお金持ち、
マイクロソフト社の会長、ビル・ゲイツ氏はどうでしょう?
かつて、インタビューで、ゲイツ氏は、
「世界一の金持ちでなければよいのに……」
と語り、その理由を、
「余計に注目されてしまうから」
と述べたそうです。
“世界一の資産”といっても、
注目される不安を解消するほどの力もない、
ということなのでしょう。
また、フランスの社会学者デュルケムは、
富豪ほど自殺率が高いことなどから、
経済的に豊かな人ほど深刻な苦悩にさいなまれていることを、
各種の統計で裏付けています。
「お金=幸せ」と考えるのは、あまりに短絡的といわざるをえないでしょう。
次号へ続きます。
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
クレヨンしんちゃんの作者・臼井儀人さんが、
崖から転落し、亡くなったニュースを知り、本当に残念に思います。
発見された臼井さんのデジタルカメラの最後の1枚は、
山の上の絶壁から下をのぞきこんで写した写真だったと言います。
死の縁、無量と言われます。
「一切衆生のありさま、過去の業因(ごういん)まちまちなり、
また死の縁無量なり、
病におかされて死する者もあり、
剣にあたりて死する者もあり、
水に溺れて死する者もあり、
火に焼けて死する者あり、
乃至寝死する者もあり、
酒狂して死するたぐいあり。
これみな先世の業因なり、更にのがるべきにあらず」
覚如上人(かくにょしょうにん)の『執持鈔』(しゅうじしょう)に
書かれてある言葉です。
楽しむための山が、臼井さんにとって死の縁となるとは……。
私たちも、何が“死の縁”となるかわかりません。
無常の虎は待ったなし。
人生の目的達成を急がねばなりません。
蓮如上人の『御一代記聞書』(ごいちだいきききがき)は、
冒頭から衝撃的な勧化(かんけ)で始まっています。
「勧修寺の道徳、明応二年正月一日に御前へ参りたるに、
蓮如上人仰せられ候、『道徳はいくつになるぞ……』と仰せ候なり」
明応2年(1493)の元旦のこと。
勧修寺村の道徳という老人が、
早朝、新年のご挨拶に山科本願寺へやってきました。
蓮如上人に、
「新年おめでとうございます……」
と決まり文句を申し上げると、意外にも、
「道徳、お前は、いくつになったのか」
と蓮如上人は問い返されました。
よくご法話に参詣し、普段から親しくされている道徳の年齢を、
蓮如上人がご存じないはずがありません。
あえて年齢を尋ねられたのは、聞法姿勢への大喝であったのです。
「いい年して、ぼんやり新年を迎えて、何をしているのか。
年久しく聴聞しながら、
信心獲得(しんじんぎゃくとく:人生の目的達成のこと)しないまま、
また、同じ心で新年を迎えているのか。
一体、お前はいくつになったのか。
無碍(むげ)の一道に救い摂られてこそ、
長命したことがめでたいといえるのだぞ」
慈愛を込められた、厳しいお諭しです。
これは、道徳一人へのお叱りではありません。
出世本懐(しゅっせほんがい:この世に生まれた目的)を果たすべく、
聞法精進(もんぽうしょうじん)している
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