『努力は報われないかもしれないが、
努力しなければ、絶対に何も生まれない』
北海道の旭山動物園園長・小菅正夫さんの大学時代からの持論だそうです。
日本最北の動物園は、今では日本一の入園者数。
しかし、一時は廃園の危機にさらされるほど危機的状況にありました。
平成8年度の年間入園者数は約26万人に落ち込んでいました。
それが、創意工夫と地道な努力で、平成16年に上野動物園を抜いて日本一に!
平成19年度の年間入園者数はなんと約307万人に到達。
「蒔かぬ種は生えぬ。蒔いた種は必ず生える」ですね!
努力しても、なかなか結果があらわれないので、ついつい、
「努力してもどうせ無駄」と思ってしまいます。
しかし、
「努力は報われないかもしれない。だからやめよう」
となるところを、
「努力は報われないかもしれないが、
努力しなければ、絶対に何も生まれない」
の信念で、種まきをし続けたところに、
旭山動物園の見事な再生という結果があったのでしょう。
イマドキの大学生は、半数以上が、
「努力しても報われない」
と考えているという調査結果が出てます。
世相を反映してのことでしょうか?
だけど、不景気でも、結果を出しているところはたくさんあります。
「うまく結果が出せない」
そんなこともあるでしょう。
だからこそ、種を蒔くんです。
そして、みんながあきらめて、種を蒔くのをやめてしまうところを、
自分だけは蒔き続ける。
必ず結果が現れます。
原因なしに現れる結果は絶対にないし、
原因があれば必ず結果が生じる、
と教えるのが仏教です。
善い行いをすれば、善い結果が現れます。
悪い行いをすれば、悪い結果が返ってきます。
自分の蒔いた種は、自分が刈り取らねばならない。
では、善い結果を得るために、私たちは、どんな行いをすれば良いのか?
それについて、仏教では、たくさんの善が教えられていますが、
それらを6つにまとめられたものが六度万行です。
○布施(ふせ) ・・・親切
○持戒(じかい) ・・・言行一致
○忍辱(にんにく) ・・・忍耐
○精進(しょうじん)・・・努力
○禅定(ぜんじょう)・・・反省
○智慧(ちえ) ・・・修養
中でも、最初に教えられるのが「布施」(ふせ)です。
「布施」と聞くと、お坊さんにお金を出すイメージを持つ人が多いようですね。
「布施」とは、施しをすることで、現代の言葉で言えば「親切」のことです。
布施は、施すものによって、
大きく「財施」と「法施」の2つに分けられます。
「財施」とは、財を施す、つまりお金や物を人にあげることです。
お金や物を人にあげれば、手元のお金や物が減るから、
あげた人は損をした気分になるかもしれません。
ところが、因果の道理から言えば、恵まれるのは、あげた本人です。
こんなエピソードがあります。
あるとき、お釈迦さまが弟子たちと托鉢(たくはつ)に出かけられました。
しばらくして、行く手が二股に分かれていましたが、
お釈迦さまが右に歩まれるとお弟子の一人が言いました。
「お釈迦さま、失礼ですが、道を間違われたのでは?
こちらの道は、大変貧しい者の住む集落に向かいます。
最近の飢饉で餓死する者まで、出ているところです。
そんな村に托鉢に行かれても、布施する人はいないでしょう。
反対の道ならば、大地主や大商人たちの住む町ですから、
布施する人も多くありましょう」
それに対して、お釈迦さまは、こう仰有いました。
「道を間違えてはいない。
この道が、貧しい村に通ずることは知っている。
布施は貧しい者ほどしなければならないのだ。
彼らが現在、餓死するほどに貧しいのは、
過去世で欲深く、布施の功徳を積まなかったからである。
布施を励んだ人は、恵まれた家に生まれ、
施しをしなかった人は貧しいところに生を受ける。
彼らは自らの報いを受けているのだ。
貧しい中から、米一粒でも布施をして、功徳を積むならば、
それにより、彼らは今の苦しい状態から、抜け出せる。
長者の万灯よりも貧者の一灯、布施の尊さは量にはよらない。
貧しさに苦しんでいる人ほど、布施をしなければならないのだ」
弟子たちは深く頷いたと言います。
お釈迦さまが、何か物をもらうために托鉢をしているなら、
お金持ちの住む町に行けば良いのです。
いや、その必要はないでしょう。
お釈迦さまは、王族の生まれなのですから、
物には一切、不自由されなかった方ですもの。
托鉢にまわることにより、貧しい村の人たちは、
わずかながらも布施の行いをします。
善い行為をすれば、善い結果が、善い行為をした本人に返ってきます。
お釈迦さまは、10数日にわたり、その村に滞在され、
村人からのわずかな布施の米粒で粥を作られ、
弟子たちと分け合ってすすりながら法を説かれたと言われます。
施した人が恵まれる。
お釈迦さまが、教えておられます。
では、誰に施せばよいのか?
心がけは?
施すものがないときは?
いろいろ疑問もあるでしょう。
それについては、また次号でご案内しましょう。
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
先週の土曜日、今週の月曜日は、
富山県高岡市の高岡文化ホールで勉強会でした。
富山は、仏教が盛んな県です。
立派なお仏壇があって、毎朝、仏様にお仏飯をお供えして、
お花も枯らしたことがなくて……、
という家庭も多いのですが、仏教の話は聞いたことがない、という人がほとんどです。
(あっても、葬式や法事で少し聞いたぐらい、と言われます)
だから、仏教の勉強会というのは、珍しいみたいなんですね。
もっと皆さんが仏教に親しめるようになればなぁ、といつも考えます。
「こんなことが知りたい」
と思うものがあれば、気軽にメッセージくださいね☆
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ぴょんたの
ひまわり日記
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