今回は、最初に中国の故事を紹介します。
魏(ぎ:昔、中国にあった国)の太子が人質として、
趙(ちょう)へ送られることになった時、
太子を守って一緒に行くことを命じられた家臣が、王に尋ねました。
「『市場に虎が出た』と、一人の人間が言ったら、王様は信じられますか」
「いや、信じるわけがない」
「では、二人が、同じように言ったら、どうでしょうか」
「やはり、疑わしいな」
「しかし、三人が、『市場に虎がいる』と言えば、信じられるでしょう」
「それは信じるさ」
「そもそも町の中に虎が出ることなど、ありえないことです。
しかし、三人もの人が言うと、町の中に虎がいたことになってしまうのです。
私が趙へ行ったあと、私の悪口を言う者が出てくると思います。
三人どころではないでしょう。王様、くれぐれも、
ウワサに惑わされないようにお願いいたします」
王は、この家臣を信頼していたからこそ、太子の随行を命じたはずでした。
しかし、権力争いから、彼の悪口を言う者が出てくると、
最初は真に受けなかったのに、次第に、疑いの心がふくらんでいきました。
結局、任務を果たして帰国したあと、王は、二度と彼に会おうとしませんでした。
この故事から「市に虎あり」が生まれました。
事実でないことでも、多くの人のウワサになれば、信じられてしまうことの
例えに使われています。
注意しなければならないのは、たわいのないウワサ話だけではありません。
日々、洪水のように流れてくるテレビやインターネットからの情報にも、
確かな目を持ちたいものです。
では、王舎城の悲劇、昨日の続きを見てみましょう。
わが子のために苦しむビンバシャラ王とイダイケ夫人は、苦しみを解決し、
安心を求めたいと強く願っていました。
さて、続きは…。
・・・・・・・・・・
(前回の続き)
凶暴で不孝な息子に戦々恐々とし、暗澹たる未来を考え、
ビンバシャラ王とイダイケ夫人は、心の安らぎを強く探し求めるようになっていた。
暗い心に、灯火が欲しい。ひそかに二人は真の幸福を求めていたのである。
求める者には与えられる。やがて王夫妻は、巡教中の釈尊(お釈迦さま)に
出会うのである。
釈尊の説法は、干天の慈雨のように、ビンバシャラ王とイダイケ夫人の心に、
しみ込んでいった。
「心の灯炬を与えてくださるのは、この方しかない」
深広な教えに感動した二人は、やがて釈尊の深い帰依者となり、
仏法を守護するようになった。
王夫妻の帰依により釈尊の教えを聞く人は、飛躍的に増加した。
「高木は風にねたまる」で、同時に種々の仏敵もあらわれた。
中でも知られるのは提婆達多(だいばだった)である。
浄飯王(じょうぼんおう:釈尊の父)の弟・白飯王(はくぼんおう)の長男で、
釈尊のいとこにあたる人物である。
提婆はもともと目立ちたがり屋であったので、釈尊の名声を快く思えず、
釈迦を殺してみずから新仏となり、教団を乗っ取ろうとひそかにたくらんでいた。
誰にもひそむ、優るをねたむ毒炎である。それが八方にひろがり猛火となって
一切を焼き、傷つけずにはおれなかった。
あるときは山上から石を落とし、通りがかりの釈尊を暗殺しようとしたが、
足の小指を傷つけただけだった。
つぎに、酒をのませた野象をけしかけて、踏み殺させようとしたが、これも失敗。
鼻をふり上げ、大地をとどろかせて突進した狂象たちも、釈尊の温容に接するや、
鼻を垂らして膝を折り、なんの危害も加え得なかった。
一度ならず二度までも、釈迦殺しは失敗に終わったのである。
しかし提婆は、あきらめようとはしなかった。
「釈迦のあの力は、どこから来るのか。王夫妻の帰依があるからにちがいない。
ならば釈迦を葬るには、まず奴らを倒さねばならぬ。だが相手は最高権力者。
何か妙案はないものか」
ここまで考えつめて提婆は、はたと膝をたたく。
(つづく)
・・・・・・・・・・
提婆が思いついた計画とは??
続きは次回!!
○~思い出日記~○
かつてイギリスが不況にあえいでいたとき、今後の経済について、
経済学大家のケインズが記者団から訊ねられたそうです。
「長期的に見て、われわれはどうなるのでしょうか?」
大先生、おもむろに口を開く。
「長期的に見れば…、
われわれは、みんな死んでおるでしょうな」
やっかいな質問を、ユーモアでかわした例として、
日経ビジネスの「アソシエ」という雑誌に載っていました。
ユーモアのセンス、身に付けたいですね。
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