日大三高、優勝メンバーが東京六大学で活躍 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

東京六大学野球・第3週(立教大対早稲田大、明治大対慶応大)を観戦に神宮球場に足を運んだ。

東京地方は晩春と初夏の良いとこ取りをしたような心地良い陽気で、俗にいう「野球観戦日和」である。
ネット裏2階席を除くと日陰の少ない神宮球場では陽射しの強さで肌が焼けるような感覚があった。


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神宮球場には1万人を超える大学野球ファンが駆け付けた


今日は2試合を通じて昨夏の甲子園優勝を飾った日大三出身選手の活躍が目立った。

第1試合、早稲田大は先発マウンドに上がった吉永健太朗、代打で出場した吉澤翔吾の二人が出場。

第2試合、慶応大に進学した昨夏の4番打者である横尾俊建が6番・サードで先発出場。
対する明治大は高山俊、山﨑福也、先発マウンドに上がった関谷亮太の三人がスタメンに名を連ねた。

昨夏の甲子園優勝当時のエース吉永、中軸を務めた横尾、高山が並みいる先輩を押し退けて先発出場している。


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早稲田大の先発・吉永健太朗


第1試合、早稲田大は吉永健太朗(1年・日大三)を先発マウンドに送り出した。
斎藤佑樹が達成した「30勝300奪三振」を目標と公言する吉永は開幕週で東大相手に初勝利を挙げている。

2回裏、早稲田大は4番・高橋直樹(4年・水戸一)が中前安打で出塁する。
5番・地引雄貴(4年・木更津総合)の犠打、7番・小野田俊介(2年・早稲田実)の四球で二死1・2塁とする。
8番・吉永の右前適時打で高橋が二塁から還って自らのバットで先制点を叩きだした。

4回表、二死で死球を与えるまで完全試合の投球内容は甲子園優勝投手の貫禄を見せつけられたような気がする。
結局、吉永は打者30人を相手に114球、被安打3・奪三振7という投球内容で初完投を完封勝利で飾った。

第1試合の詳細はこちらから


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慶応の6番サード・横尾俊建


第2試合、明治大と慶応大の試合には日大三出身選手が四人も先発メンバーに名を連ねている。
大学野球で活躍することが能力値の物差しではないが、日大三のポテンシャルの高さを証明しているように感じる。

昨夏の甲子園優勝を4番打者として活躍した横尾俊建(1年・日大三)は慶応大の6番サードとして先発出場。
主将であり2年秋からサードを守っていた山﨑錬(4年・慶応)をセカンドにコンバートしての出場。
横尾の打撃を活かすために、高校時代セカンドを守っていた山﨑をコンバートしたと推測する。

サードのポジションから程近い明治大の応援を興味深そうに見ているなど1年生らしさも垣間見せていた。
しかし、打撃では6回裏、一死満塁から走者一掃の逆転三塁打で逆転勝利に貢献した。

第2試合の詳細はこちらから


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明治の3番センター・高山俊


昨夏5番打者として夏の甲子園優勝に貢献した高山俊(1年・日大三)が六大学初先発を果たした。
代打出場が続いていたが、3番打者として起用されているように首脳陣からの期待値と評価の高さが伺える。

横尾、法政大に進学した畔上翔など能力の高い選手が揃った昨年の日大三の中でも高山の打撃センスは群を抜いているように評価している。
ボールを体の近くに呼び込み、最短距離に振り抜くスイングは数字が付いて来ると期待している。


「三高、早実に雪辱を果たす」(弊ブログ・11年8月1日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10970032975.html


「センバツ帰りの三高と久我山」(弊ブログ・11年4月8日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10854808634.html


「日大三、明治神宮大会優勝」(弊ブログ・10年11月21日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10712566590.html


「日大三、9年ぶり12回目の優勝」(弊ブログ・10年11月21日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10687963317.html