全国高等学校野球選手権大会を観戦に甲子園球場に行って来た。
第一試合に昨年優勝の中京大中京、第二試合に早稲田実業という全国区の人気、強豪校の登場もあり、
平日にも関わらず外野席まで埋め尽くす程の観客が集まっていた。
早稲田実業対倉敷商業戦では39,000人と発表されていた。
余談では有るが、倉敷商業のアルプススタンドにはOBである星野仙一が訪れていたらしい。
仮に首都圏やその他の地域に甲子園を移設したとしても、これほどの集客があるかどうか分からない。
夫婦、家族連れ、女性同士、野球部員がチーム単位などなど訪れる観客層は幅広く
関西圏での“甲子園観戦”が文化として、夏の風物詩として、深く根付いているような気がする。
毎年、甲子園に行く度に感じる事ではあるが、改めて紹介してみたい。
第三試合の長崎日大対北照戦で試合前、試合中に激しい豪雨で試合が中断になった。
試合前に降り出した雨はあっという間にグランドを水浸しにした。
が、驚くべきは豪雨ではなく甲子園の水はけの素晴らしさである。
雨脚が弱くなると同時に水浸しになっていたグランドからたちまち水たまりが姿を消して行く。
15分程で適度なお湿り程度にグランド状態が復活したのは驚異的であった。
試合中の中断は4回裏、長崎日大の攻撃中に発生した。
二死二塁から7番・高尾宗一郎が二点本塁打を左翼スタンドへ運ぶ。
3対1と再びリードを奪った直後、激しい雨が降り出した。審判団の判断が早かったのが印象的である。
試合前の防雨対策と大きく異なるのは一枚で内野を覆い尽くす大型シートを導入した事である。
これには甲子園のスタンドからも大きな拍手や歓声が上がっていた。
ちなみに試合前はマウンドとホームベース付近をカバーするシートで対応していた。
20人程の係員が一斉に現われ、シートを広げてダイヤモンドを覆い隠すように試みる。
さすがの非常事態に若干足並みが揃わないものの、迅速な対応に拍手が起きていた。
一気にダイヤモンドを覆い隠すと同時にシートの大きさに驚いた。
当然の事ながら、大きさと重量は比例しているようで係員の方々は四苦八苦している様子だった。
結局、この試合の中断時間は1時間20分にも及んだ。
この大型シートが綺麗に巻き取れなかった為、三塁側ファウルゾーンに鎮座したまま再開になった。
三塁側内野席とアルプススタンドの間から搬出されたが、搬入ができなくなってしまったのだ。
なにはともあれ、甲子園に近い人も遠い人も時間があれば観戦に行ってみてはいかがでしょうか?