(エルンスト・オッテンザマー死去) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

いつも拝読しているブロガーさんの記事で、ウィーン・フィルの首席クラリネット奏者、エルンスト・オッテンザマー死去のことを知った。

心臓発作とのこと。

 

詳しいニュース記事はこちら

 

私は、エルンスト・オッテンザマーのソロ・コンサートには行ったことがない。

しかし、一度だけ、昨年秋のウィーン・フィルのコンサートで、ブルックナーの交響曲第7番を聴いたときに、(よく見えなかったが)おそらく彼のクラリネットを聴くことができた。

そのときの記事(こちら)や別の記事(こちら)にも少し書いたが、そのブルックナーでのクラリネットは絶品というほかなかった。

特に、第1楽章展開部冒頭での、きわめて繊細で、それでいてよく通る音、あれは今でも忘れがたい。

私が生で聴いたクラリネット演奏の中では、ベルリン・フィルのヴェンツェル・フックスと並んで、段違いに美しくまろやかだった。

 

彼の息子たち、ダニエルとアンドレアスも、それぞれウィーン・フィルとベルリン・フィルのクラリネット奏者として、第一線で活躍している。

超絶的な家系である。

息子たちの演奏は、私はまだ聴いておらず、いつか聴いてみたい。

ただ、息子たちの演奏も聴かれた方のコメントで、息子たちも大変うまいけれど、父エルンストの域にはまだ達していない、とのご意見もあった。

エルンスト、もっともっと聴きたかった…。

残念だけれど、あのときのブルックナー、あれが聴けただけでも幸福だった。

ご冥福をお祈りする。

 

あと、クラリネット奏者といえば、ザビーネ・マイヤー。

彼女の演奏を一度でいいから生で聴かないことには、死んでも死にきれない。

どうか長生きして下さい!

 

 


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