5月31日
報告者:神谷
5月29日、大槌町にあるおさなご幼稚園にて、バザーを開催しました。
全国から愛の絵はがきを送ってくれた方々(一万枚以上、届きました!!)、
バザー用商品を送って頂いた方、本当にありがとうございました。
そして、沢山の企業からも商品の提供を受け、一万点以上の商品があつまりました。
バザーには約300人の来場者があり、商品はほぼ完売!来場者の方々一同、商品のクオリティーの高さに驚いてられました。
以下、バザーの『実況中継』です
まず、一週間程前から、ものすごい数のバザー用商品とハガキが、私たちの事務所兼住宅に届き始め、私たちの段ボールに埋もれた生活が始まりました(毎日、沢山の配達をして下さった郵便局の方々、各運送会社のドライバーの皆様、本当に有り難うございました)。
段ボール一つ一つを開けて、毎日少しずつ仕分けしていきます。そして、前日の午後から職員6人、ほぼ徹夜でバザー会場の準備
そして当日。朝8時には、企業ボランティアとして参加して頂いた旭硝子とANAの社員有志の方々が到着しました。
みなさん、夜行バスでいらしたにもかかわらず元気です。マンパワーが増えたところで、ラストスパートで会場準備の仕上げを進めます。
10時半頃から、受付前にお客さんが列を作り始め、開店時間の11時には100人ほどの人が並んでいて、大盛況の予感。 そして、『開店しまーす』のかけ声でスタート!
お客さんには、まず受付で名前等の記載をして頂き、『商品券』となる全国から送られてきた愛のメッセージ入りの絵はがきを大人15枚、子ども5枚、そしてお買い物用にエコバッグも手渡します。
そして、ここからお待ちかねのショッピングタイム!部屋は大きく6つに分かれます:
『レディースコーナー』 『メンズ&キッズコーナー』 『ホームセンター(服とアクセサリー、バッグ以外全部)』 『旭硝子コーナー』 『ゲームコーナー』 『本物のCAさんと写真をとっちゃおう!コーナー(by ANA)』。
絵葉書を見せて好きな商品をお買いもの!(葉書はシールを付けて返しました)
服はすべて、ラックにかけたり机に陳列したりして、まさに『お店』感覚でのショッピングをしてもらえるように工夫しました。個人の方々から提供頂いたお皿などは、スペースの関係上全て陳列出来なかったのですが、お客様の要望を聞き、それに似合った商品を箱の中から探しだす、という事を旭硝子の社員さんがやってくれています。
旭硝子さんは、2000枚以上のお皿をバザー用の商品として持ってきて下さいました。 旭硝子さんのコーナーは、様々な種類の食器がセット買い出来るという事で、奥様方で大盛況。
ANAさんは、会社内でバザー用商品の提供を呼びかけて下さったほか、会場内にて「CAやパイロットのユニフォームを着て、本物のCAや整備士さんと写真を撮ろう!」コーナーをして下さいました。
今回の津波で、今まで撮った写真を全て流されたり、カメラをなくして今まさに育ち盛りのお子さんの成長記録が撮れない親御さんにとっては、撮った写真をその場で貰えるこの企画は大ヒットでした。
ゲームコーナーでは、子どもたちが勝ち点に応じておもちゃを選んでいます。
11時~1時頃までは、お客さんが途切れる事なくみなさん大忙し!1時過ぎには、旭硝子が用意して下さった2000枚以上の食器が完売!!!他のコーナーでも売り切れ商品が出始めています。
来てくれたお客さんは、商品の種類の多さや、本当のショッピングモールのようなディスプレイに嬉しそうな笑顔をみせています。子どもたちも、興奮気味です。
ショッピングの後は、外でおでんの炊き出し(無料)。これは、地元の商店の方々が有志でやってくれました。自ら被災している中、他の方々の為に炊き出しをされています。本当にありがとうございます。
おでんを食べながら、みんなショッピングの『戦利品』を見せ合ったり(笑)、手渡された絵はがきをじっくり読んだりしています。
そうこうしているうちに、3時。商品は、ほぼ完売状態にておさなごバザーは、無事閉店しました。
全てを無くして、今まで『物資配給』で暮らしてこられた方々にとって『自分が選んだ物』がある事は本当に嬉しい様子です。けれど、食器コーナーなどでは、『今はまだ避難所暮らしだから、買っても置いておくところが無い』『仮設に入れた後、こういうバザーがもう一度有ると嬉しい』なんて声も聞かれました。
これからも、こういう「つぶやき」に応えられる支援をしていきたいです。
今回、使用しなかった絵はがきは、今週末にグッドネーバーズ・ジャパン主催で行われる『やっぺし!大槌再興祭り』 にて使います!一枚一枚、心のこもった絵はがきなので、必ず大槌町の方々に届けます。
(※改めての新しい絵葉書の募集はしておりません。ご了承ください)
今回のバザーは、本当に全国の皆さん、一人一人の思いやりと行動によって成し遂げる事が出来ました。本当にありがとうございました。これからも、大槌町を、そして東北地方をよろしくお願いします。