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2014-07-24 14:46:03

インドネシアで感じた格差の広がり

テーマ:インドネシア
みなさん、こんにちは。ファンドレイジング部のたけやりです。 お久しぶりです。 先月、インドネシア国西アチェ州ムラボ地区へ「公衆水場(MCK)設置による衛生改善事業」のモニタリングに行ってきました飛行機

同事業は2014年6月、あるサポーター様からのご寄付によりグッドネーバーズ・ジャパンがグッドネーバーズ・インドネシアと協力して行いました。詳細はこちら;より。

滞在中は公衆水場の視察だけではなく、
走る子ども達とかけっこをして遊んだり


学校グッドネーバーズが支援する学校を訪問したり



家インドネシアの一般家庭の暮らしを見せてもらったり



書くグッドネーバーズ・インドネシアのムラボ事務所のスタッフと一緒に日本語を勉強したり



と大変有意義な、視察以外でも盛り沢山な渡航となりました。

 さて、今日は支援という観点から少し離れて今の「インドネシア」についてお伝えしたいと思います
 みなさん、インドネシアというと何を思い浮かべますか
ナシゴレンとかバリ島とかジャカルタとか人それぞれかと思います。インドネシアは現在、経済の高度成長期真っ只中でめまぐるしい成長を遂げている国の一つです。
5年前、私は前職でインドネシアの西ジャワの田舎に駐在をしていました。その駐在時も同国の経済の成長は目まぐるしいと言われていましたが、今はそれに輪をかけて成長が加速しているように感じます。
ただ、その陰で貧困層と富裕層の格差はかなり広がっています。ファッション、交通、食べ物・・・そして物価・・・あらゆるものに格段の差があり、ただ、その「差」は近づいていこうとしているのではなく、近年どんどん離れていくように私は今回の視察で特に感じました。

世界銀行によると、昨年は貧困層の消費が停滞しており、格差拡大は東南アジア最大の経済国であるインドネシアの成長を抑制するのではないかと言われているそうです。表向きは目まぐるしい経済成長の一途をたどっているように見えても、裏では格差が拡大しているのですジャカルタのホテルではお湯が出るシャワーを使えて、トイレも水洗で清潔。でも、そこから数時間車で着ける村では、家にトイレはなく不衛生な川で排泄をし水浴びをしています


発 展途上国ではこういった現状は良く見られることだとは思いますが、やはりインドネシアは明らかに5年前と比べても差が広がっていると思います。
たとえば、 5年前の
2009年のジャカルタの最低賃金は約1,000,000ルピア(約10,000円)
2014年のジャカルタの最低賃金は約2,500,000ルピア(約25,000円)です。

しかし、国内村落部 の平均現金収入は
約500,000ルピア(約5,000円)とほぼ変動はないといいます。


私が今回インドネシアに訪れた時期はちょうど新しいインドネシアの大統領選挙の真っ只中でした。ジャカルタの街中には候補者の写真が載った旗が所狭しと立ち並び、候補者のステッカーをそれぞれに貼った車で道路は溢れかえりジャカルタのいつもの渋滞を一層ひどくしていました。2004年から2期10年間大統領を務めた前大統領の後任の選出を控え、インドネシアはまた新しく生まれ変わろうとしている様に見えました。

そして、7月22日に新しい大統領が選任されました。ニュースなどによると新大統領は幼いときに貧しい家庭に育ったとか。インドネシアの新しいリーダーには貧困層の経済の底上げが特に期待されているそうです。

 支援が必要ないと言われる日は近いのだろうか、それとも、経済成長の波に取り残されていく人が年々増えて支援のニーズは逆に増えるのだろうか・・・
そんなことを考えながら日本に無事帰国してきました。

今後も現地のニーズや情勢をしっかり見つめ、支援を行っていきます。



帰り際の私を見送ってくれる子ども達

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2014-04-04 22:19:20

フィリピン台風(ハイエン)緊急支援

テーマ:緊急支援
2013年11月8日未明、台風ハイエン(現地名ヨランダ)がフィリピン島東サマール州ギワンに上陸し、その後大きな被害をもたらしながらフィリピンの島々を通過しました。

支援対象地域となったギワンでは暴風による被害が特に甚大で、ほとんどの建物の屋根が飛ばされ、壁も崩れている状態でした。


また産業の要であるココナッツの木は根こそぎ倒れ、漁業用の船も損壊するなど、
地域の経済にも大きな爪あとを残していました。



子ども達が通う学校も、このように屋根が飛ばされてしまっています。



いくつかの学校では、校舎の屋根をビニールシートで覆って授業を行っていましたが、 半壊した校舎での授業はとても安全とはいえません。


また調査の結果、ノート・鉛筆などの文房具を買えなくなった家庭が多いことや、
屋根代わりに使われているビニールシートが風になびく音が台風を思い出させ、
子ども達が怯えて学校に通えないケースがあることもわかりました。

そのため、グッドネーバーズ・ジャパンはグッドネーバーズ・フィリピンと協力し、
仮の教室として使えるテント20張りと各テント用の備品、子ども達が使える学習用品
を配布することを決定しました。

対象となったのはギワン北・南にある12の小学校
それまで悪天候が原因で支援が届いていなかった島の学校も含まれています。

台風の被害を免れたボートを使い、数回に分けて島に物資を運びました


1つのテントは生徒40人が余裕を持って座れる大きさで、骨組みもしっかりしているため、設置には大勢の人手を必要とします
今回は各学校のPTAに呼びかけ、男性たちに協力してもらいました。





テントを張った後は、生徒用の机・椅子、教壇、ホワイトボードを設置。
子ども達も積極的に手伝ってくれました






右の男の子がしているこのポーズは、どうやら子ども達の間で人気のようです


後日、設置したテントがどのように使われているか見に行くと、
たくさんの子ども達がテントの中で勉強をしていました


真剣に授業に取り組むその手元には、配布されたノートや鉛筆、消しゴムなどの文房具が
先生たちも、 「これで雨の日も安心して子ども達が学校に通える」と話してくれました。


『超大型台風』と呼ばれたハイエンの被害は、子ども達の心にも大きな傷を残しています。
学校は教育のためだけではなく、子ども達同士のふれあいの場でもあります。

子どもが子どもらしくいるために、
被災前の日常を取り戻すために、
学校に安心して通うための環境作りが欠かせません。



グッドネーバーズ・フィリピンは引き続きギワンに拠点を置き、
子ども達が元気に学校に通えるよう支援を継続していきます


この事業はジャパンプラットフォームの助成によって実施されました。

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2014-04-02 11:55:52

どうなったの?MDGs~ゴール:8世界のみんなで助け合おう!Part3

テーマ:MDGs

こんにちは、広報インターンの水野です

ついに、このMDGsをテーマにしたブログを締めくくる最後のブログとなりました
今回はゴール8の目標4~6までを見ていきます
 
では早速いきましょう!
国内および国際的な措置を通じて、開発途上国の債務問題に包括的に取り組み、債務を長期的に持続可能なものとする。
 
前々回のブログでも説明したように、多くの開発途上国は債務を抱えています。中には、その額が非常に多額で、国の予算を債務返済ばかりに使わざるをえない国も存在します。
そういった国では保健や教育などの社会保障に十分なお金を使うことができていません
この目標では国際社会でそういった開発途上国の債務を減らしていくことを目指しています
 

途上国の輸出収入に占める対外債務返済額の割合、2000~2011年(単位:%)
 



上のグラフを見てみると、途上国の輸出に占める対外債務返済比率は2000年の4分の1の水準になったことがわかります。

 IMFによれば、債務救済を受ける前の開発途上国では社会保障よりも借金返済にお金を使っていました。しかし、返済額が減ったことでこれらの国々は以前よりも保健や教育などの社会保障分野に返済額の5倍の金額を充てることができています

次に、 
 製薬会社と協力し、開発途上国において、人々が必須の医薬品を安価に入手・利用できるようにする。
 
世界には病気になっても医薬品を買うことのできない人々が大勢います 医薬品には研究費を回収するために特許があり、他の企業は簡単にまねることはできません。
そのため、医薬品は高額な場合が多く、途上国では医薬品を安価に入手・利用できないことが多いのが現状です。
 
そんな中、2002年にスイスで設立された「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」は三大感染症といわれるエイズ、結核、マラリア対策への資金提供を行っています。これまでに世界140ヵ国以上で三大感染症対策事業へ資金提供を行い、多くの人々に医薬品を届けました
 
民間セクターと協力し、特に情報・通信における新技術による利益が得られるようにする。
 
私たちの生活に欠かせないものの一つに情報・通信技術があります。携帯電話やインターネットは一般の生活はもちろん様々な産業に用いられています
開発途上国にもこれらの技術が浸透することで教育や医療、雇用などの目標達成を促すと考えられています。
 
携帯電話加入数、インターネット利用者および固定電話加入者数の推計
2005~2013年(単位:10億人)

 
上記のグラフは世界の携帯、ネット、固定電話の加入者数を表しています。携帯電話加入者数は2013年末までになんと68億人に達すると予想されています 世界規模の普及率は96%で開発途上国でも89%に達します 

 インターネットも2013年末までに27億人が使用するようになり、これは世界人口の39%に当たります 以上のように情報インフラの拡大が世界中で進んでいることがわかります

 
しかし、課題は地域によって普及率に格差がある点です。インターネットを利用できる環境にいる人は先進諸国では77%です。一方、開発途上国地域では31%、サハラ以南アフリカでは人口の20%未満と大きな差があります 
また、途上国ではブロードバンドアクセス費用が平均所得に対して依然高すぎる状態です。地域や経済格差をなくし、すべての人が使用できる環境づくりが必要です
 
最後に・・・
以上がMDGsの振り返りです 
MDGsは2015年末までの約束事ですが、その日が来たらこのような世界全体での取り組みは終わり、というわけではありません 。

MDGsに代わり、ポストMDGsがスタートします。MDGsの課題である地域格差や持続可能性に対応するために、国際的な議論が進んでいます。
2015年に国連総会決議が行われ、2016年からポストMDGsをもとにした国際協力が進んでいきます。

さて、いかがでしたでしょうか
2012年から歴代のインターンが書き溜めてきたこのMDGsブログ。約2年の時を経て、ようやく全てのゴールについて書き終えました
それぞれのゴールをみていくと、指標がはっきりしているものはデータを使うことで進捗がはっきりわかりますが、そうでないものもありましたよね。
ただ総じて、改善されたこともあるし悪化したものもある、ということは分かっていただけたと思います。中には、2015年末までには到底達成できない、というゴールもあります

これらの成果と課題を次のポストMDGsにどう活かすのか
そしてそれを実行していくために、NGO・政府・国際機関・個人がどう取り組んで行くべきかを
これから考えていく時期です。

最後に、私自身今回初めてブログ作成に携わりましたが、少しでも貧困や国際協力に興味を持っていただけたらと思い書きました
今までお読みいただきありがとうございました
 

参考資料
外務省:開発ハンドブック
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/handbook.html
ミレニアム開発目標レポート
http://www.unic.or.jp/files/MDG_Report_2013_JP.pdf
MDGs in  Africa
http://www.undp.or.jp/mdgsafrica/category/goal8/
Debt ReliefWorks:The Impacts of Debt Cancellation inAfrica and Latin America
http://www.jubileeusa.org/fileadmin/user_upload/Resources/Grassroots/Debt_Relief_Works_2010.pdf
南南協力プロジェクト
http://www.undp.org/content/tokyo/ja/home/partnerships_initiatives/southsouth/southsouth3/southsouth6_4.html
IMF:重債務貧困国(HIPC)イニシアチブに基づく債務救済
https://www.imf.org/external/np/exr/facts/jpn/hipcj.htm
世界エイズ・結核・マラリア対策基金
http://www.jcie.or.jp/fgfj/03.html#03_01


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