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2014-04-04 22:19:20

フィリピン台風(ハイエン)緊急支援

テーマ:緊急支援
2013年11月8日未明、台風ハイエン(現地名ヨランダ)がフィリピン島東サマール州ギワンに上陸し、その後大きな被害をもたらしながらフィリピンの島々を通過しました。

支援対象地域となったギワンでは暴風による被害が特に甚大で、ほとんどの建物の屋根が飛ばされ、壁も崩れている状態でした。


また産業の要であるココナッツの木は根こそぎ倒れ、漁業用の船も損壊するなど、
地域の経済にも大きな爪あとを残していました。



子ども達が通う学校も、このように屋根が飛ばされてしまっています。



いくつかの学校では、校舎の屋根をビニールシートで覆って授業を行っていましたが、 半壊した校舎での授業はとても安全とはいえません。


また調査の結果、ノート・鉛筆などの文房具を買えなくなった家庭が多いことや、
屋根代わりに使われているビニールシートが風になびく音が台風を思い出させ、
子ども達が怯えて学校に通えないケースがあることもわかりました。

そのため、グッドネーバーズ・ジャパンはグッドネーバーズ・フィリピンと協力し、
仮の教室として使えるテント20張りと各テント用の備品、子ども達が使える学習用品
を配布することを決定しました。

対象となったのはギワン北・南にある12の小学校
それまで悪天候が原因で支援が届いていなかった島の学校も含まれています。

台風の被害を免れたボートを使い、数回に分けて島に物資を運びました


1つのテントは生徒40人が余裕を持って座れる大きさで、骨組みもしっかりしているため、設置には大勢の人手を必要とします
今回は各学校のPTAに呼びかけ、男性たちに協力してもらいました。





テントを張った後は、生徒用の机・椅子、教壇、ホワイトボードを設置。
子ども達も積極的に手伝ってくれました






右の男の子がしているこのポーズは、どうやら子ども達の間で人気のようです


後日、設置したテントがどのように使われているか見に行くと、
たくさんの子ども達がテントの中で勉強をしていました


真剣に授業に取り組むその手元には、配布されたノートや鉛筆、消しゴムなどの文房具が
先生たちも、 「これで雨の日も安心して子ども達が学校に通える」と話してくれました。


『超大型台風』と呼ばれたハイエンの被害は、子ども達の心にも大きな傷を残しています。
学校は教育のためだけではなく、子ども達同士のふれあいの場でもあります。

子どもが子どもらしくいるために、
被災前の日常を取り戻すために、
学校に安心して通うための環境作りが欠かせません。



グッドネーバーズ・フィリピンは引き続きギワンに拠点を置き、
子ども達が元気に学校に通えるよう支援を継続していきます


この事業はジャパンプラットフォームの助成によって実施されました。

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2014-04-02 11:55:52

どうなったの?MDGs~ゴール:8世界のみんなで助け合おう!Part3

テーマ:MDGs

こんにちは、広報インターンの水野です

ついに、このMDGsをテーマにしたブログを締めくくる最後のブログとなりました
今回はゴール8の目標4~6までを見ていきます
 
では早速いきましょう!
国内および国際的な措置を通じて、開発途上国の債務問題に包括的に取り組み、債務を長期的に持続可能なものとする。
 
前々回のブログでも説明したように、多くの開発途上国は債務を抱えています。中には、その額が非常に多額で、国の予算を債務返済ばかりに使わざるをえない国も存在します。
そういった国では保健や教育などの社会保障に十分なお金を使うことができていません
この目標では国際社会でそういった開発途上国の債務を減らしていくことを目指しています
 

途上国の輸出収入に占める対外債務返済額の割合、2000~2011年(単位:%)
 



上のグラフを見てみると、途上国の輸出に占める対外債務返済比率は2000年の4分の1の水準になったことがわかります。

 IMFによれば、債務救済を受ける前の開発途上国では社会保障よりも借金返済にお金を使っていました。しかし、返済額が減ったことでこれらの国々は以前よりも保健や教育などの社会保障分野に返済額の5倍の金額を充てることができています

次に、 
 製薬会社と協力し、開発途上国において、人々が必須の医薬品を安価に入手・利用できるようにする。
 
世界には病気になっても医薬品を買うことのできない人々が大勢います 医薬品には研究費を回収するために特許があり、他の企業は簡単にまねることはできません。
そのため、医薬品は高額な場合が多く、途上国では医薬品を安価に入手・利用できないことが多いのが現状です。
 
そんな中、2002年にスイスで設立された「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」は三大感染症といわれるエイズ、結核、マラリア対策への資金提供を行っています。これまでに世界140ヵ国以上で三大感染症対策事業へ資金提供を行い、多くの人々に医薬品を届けました
 
民間セクターと協力し、特に情報・通信における新技術による利益が得られるようにする。
 
私たちの生活に欠かせないものの一つに情報・通信技術があります。携帯電話やインターネットは一般の生活はもちろん様々な産業に用いられています
開発途上国にもこれらの技術が浸透することで教育や医療、雇用などの目標達成を促すと考えられています。
 
携帯電話加入数、インターネット利用者および固定電話加入者数の推計
2005~2013年(単位:10億人)

 
上記のグラフは世界の携帯、ネット、固定電話の加入者数を表しています。携帯電話加入者数は2013年末までになんと68億人に達すると予想されています 世界規模の普及率は96%で開発途上国でも89%に達します 

 インターネットも2013年末までに27億人が使用するようになり、これは世界人口の39%に当たります 以上のように情報インフラの拡大が世界中で進んでいることがわかります

 
しかし、課題は地域によって普及率に格差がある点です。インターネットを利用できる環境にいる人は先進諸国では77%です。一方、開発途上国地域では31%、サハラ以南アフリカでは人口の20%未満と大きな差があります 
また、途上国ではブロードバンドアクセス費用が平均所得に対して依然高すぎる状態です。地域や経済格差をなくし、すべての人が使用できる環境づくりが必要です
 
最後に・・・
以上がMDGsの振り返りです 
MDGsは2015年末までの約束事ですが、その日が来たらこのような世界全体での取り組みは終わり、というわけではありません 。

MDGsに代わり、ポストMDGsがスタートします。MDGsの課題である地域格差や持続可能性に対応するために、国際的な議論が進んでいます。
2015年に国連総会決議が行われ、2016年からポストMDGsをもとにした国際協力が進んでいきます。

さて、いかがでしたでしょうか
2012年から歴代のインターンが書き溜めてきたこのMDGsブログ。約2年の時を経て、ようやく全てのゴールについて書き終えました
それぞれのゴールをみていくと、指標がはっきりしているものはデータを使うことで進捗がはっきりわかりますが、そうでないものもありましたよね。
ただ総じて、改善されたこともあるし悪化したものもある、ということは分かっていただけたと思います。中には、2015年末までには到底達成できない、というゴールもあります

これらの成果と課題を次のポストMDGsにどう活かすのか
そしてそれを実行していくために、NGO・政府・国際機関・個人がどう取り組んで行くべきかを
これから考えていく時期です。

最後に、私自身今回初めてブログ作成に携わりましたが、少しでも貧困や国際協力に興味を持っていただけたらと思い書きました
今までお読みいただきありがとうございました
 

参考資料
外務省:開発ハンドブック
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/handbook.html
ミレニアム開発目標レポート
http://www.unic.or.jp/files/MDG_Report_2013_JP.pdf
MDGs in  Africa
http://www.undp.or.jp/mdgsafrica/category/goal8/
Debt ReliefWorks:The Impacts of Debt Cancellation inAfrica and Latin America
http://www.jubileeusa.org/fileadmin/user_upload/Resources/Grassroots/Debt_Relief_Works_2010.pdf
南南協力プロジェクト
http://www.undp.org/content/tokyo/ja/home/partnerships_initiatives/southsouth/southsouth3/southsouth6_4.html
IMF:重債務貧困国(HIPC)イニシアチブに基づく債務救済
https://www.imf.org/external/np/exr/facts/jpn/hipcj.htm
世界エイズ・結核・マラリア対策基金
http://www.jcie.or.jp/fgfj/03.html#03_01


2014-04-02 11:12:52

どうなったの?MDGs~ゴール:8世界のみんなで助け合おう!Part2

テーマ:MDGs
みなさんこんにちは!広報インターンの水野です

前回のpart1に引き続き、MDGsゴール8について紹介していきます。
今回は目標2と3についてです。 
早速それぞれ見ていきましょう!

 後発開発途上国(以下LDC)の特別なニーズに取り組む

(1)LDCからの輸入品に対する無関税・無枠
(2)重債務貧困国に対する債務救済および二国間債務の帳消しのための拡大プログラム
(3)貧困削減に取り組む諸国に対するより寛大なODAの提供を含む。


 後発開発途上国(LDC)とは国連開発計画委員会(CDP)が認定した開発がとくに遅れた国々のことです。世界には現在49カ国あります。 

↓LDCの分布地図

それでは一つずつ中身を見ていきます

 (1) LDCからの輸入品に対する無関税・無枠

これは1つ目の指標で見たように貿易の仕組みを変えていこうということです。
日本では上記にならい、LDCからの輸入額の約90%が関税なしで取引されています


(2) 重債務貧困国に対する債務救済および二国間債務の帳消しのための拡大プログラム
そもそも債務とはなんでしょうか?
債務とはある国が別の国に対して抱える借金のことです。開発途上国は自国の発展のために高額な資金が必要でその多くは先進国から借りたお金です。

ちなみに、かつての日本も戦後は世界銀行やアメリカなどから借りた資金をもとに発展しました みなさん、日本がいつ世界銀行から借りたお金を全額返済したかご存知ですか
正解は1990年です。 もっと早い時期に返済したと思っていたので、私としては意外でした
 
さて、開発途上国の中には社会や経済の基盤が固まらず、資金を返済できない場合があります 
そこで、一定の条件を満たした国に対し、債務の帳消しを進めています。これは1996年から始まった取り組みでHIPCイニシアティブと呼ばれています。
以下の40カ国は重債務貧困国と認められ、債務救済が行われています 



債務削減から10年以上が経過し、世界銀行の報告によると、債務救済を受けた国々全体で次のような改善が見られました
社会福祉事業費が増加
乳幼児死亡率の低下
小学校での退学率が大幅に改善

また、それぞれの国に焦点をあててみると、債務の負担が軽くなったことで、アフリカにあるブルンジでは教育や医療が改善されました 地方ではヘルスセンターの建設や妊婦と5歳以下の子どもへの無料のヘルスケアが行われるようになりました 

さらに、教育費の増加により教員が増え、学校が建設され、良い教材が提供されました 
例えばガーナでは、268の教室、36の医療設備、10の病棟、87の井戸を作るための資金が確保されました

以上のように開発途上国の債務が削減されることで現地の人々に良い影響が表れていることがわかります。 


 (3)貧困削減に取り組む諸国に対するより寛大なODAの提供

 MDGsは今までブログで見てきたように多種多様な取り組みを行っています。そのため多額の資金が必要です。
そこで国連は先進国に対し、各国のGNI(国民総所得)比において0.7%以上のODAを拠出することを目標に掲げました。 

↓OECD諸国からのODAが援助国の国民総所得に占める割合、1990~2012年(単位:%)  



しかし、上記を見てもわかるように目標達成にはほど遠い数字です。
2012年時点で0.7%以上のODAを拠出している国はわずか5か国です 
MDGsの目標を達成するためにはさらなる増額が必要です

 
さぁ続いて次の目標です 
内陸国および小島嶼開発途上国の特別なニーズに取り組む。 

世界には領土が非常に小さな島国(小島嶼国といいます)が38か国(国連加盟国のみ)存在しています。
また陸に国境をかこまれ、海に接していない内陸国が48あります。
それらの国々は開発の観点から不利な状況にあるといえます 
小さな島国の場合、環境面で海面上昇など自然災害の被害を受けやすいためです。
また内陸国は海がないため、魚などの食糧や石油、ガスなどの資源が手に入りにくく、貿易面でも海での輸送が行えず、不利な環境にあります。

MDGsの中ではこれらの地域に対して、具体的なターゲットは定めていません。しかし、南南協力や三角協力などに取り組むことで現地の開発を支援しています

 南南協力とは、「南(途上国)」の国・地域同士が政治、経済、環境など様々な分野で協力していくこと
 三角協力とは、南南協力のリーダーを先進国や国際機関が務める形のこと

南南協力の一環としてこれらの途上国は様々な活動に携わっています。例えば、途上国間間における知識や技術の交流を行うための、南南資産・技術エクスチェンジもその一つです。
このような相互協力を推進していくことで自国の発展へとつなげているのです。 


さて、今回のpart2 はここまで
次回part3で残りの目標について書いていきます

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