コラーゲン入りのドリンク、ヨーグルト、京都銘菓「おたべ」にもコラーゲン入り
今春発売されるなど食べるコラーゲンの人気はますます高まっています。
健康産業新聞社の調査 によると平成19年度の食べるコラーゲンの原料供給量は
4,000tを越えたとの報告です。アップ


フカひれなどのコラーゲン高含有食品を摂取すると多くの方が肌のハリや弾力改善を
現実に体感されています。


しかし数gのコラーゲンを摂取したところで、肌のコラーゲンが増えることはあり得ないと

いうのが多くの科学者の見解でした。ガーン
その理由としては、摂取された数gのコラーゲンと通常の食品として摂取された肉類等
が消化分解されて体内に吸収されるアミノ酸の量や種類を比較した場合、コラーゲンの
及ぼす影響が極めて少ないであろうという推定からでした。


ところが最近、食品として摂取したコラーゲンと肌改善作用のメカニズムに

ついては、かなり明らかになってきています。ひらめき電球


ヒトが食品として摂取したコラーゲンペプチドは消化されて摂取1~2時間後にプロリン-

ヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)として血中に移行し、Pro-Hypが肌のコラーゲンを作る細胞
である線維芽細胞を活性化させてコラーゲンの増殖を促す
ことがわかってきました。
(Shigemura et al., J Agric Food Chem, 57(2): 444-9, 2009)


かつては摂取したコラーゲンが分解され再構築される時の材料アミノ酸として使われる
のではないかと言われて有用性が疑われたこともありました。しかし摂取したコラーゲ
ン由来ペプチドの生体内吸収とその機能性が確認されたことからコラーゲンの有用性は
ますます高まるのではないかと思います。メモ


カラダのコラーゲンにはさまざまな機能がありますが加齢と共に量が減少していきます。
特に40歳を過ぎる頃から急激に低下することが確認されています。叫び
(Castelo-Branco et al., Maturitas, 18(3):199-206, 1994)


アンチエイジングのためにはコラーゲンを補給あるいはカラダで合成される量を増やす

必要がありますが、今のところ外科的な処置以外でコラーゲンを直接補給する方法は

ありません。ガーン
このため上記コラーゲンペプチドの摂取がカラダのコラーゲンを増やす選択肢の一つに
なります。


一方、コラーゲンは新陳代謝が遅いタンパク質であるため、機能を長期間維持してい
くために変性を防ぐ必要があります。


コラーゲンはタンパク質の一種なので糖化反応を起こします。

コラーゲンの糖化はAGEsの生成や分子内に架橋形成を伴うため物理的・化学的・

生理的機能を変化させてしまいます。糖化したコラーゲンは分解されにくくなって、

さらに長期間カラダの中に蓄積することになってしまいます。

その結果、肌や組織の代謝サイクルを遅らせます。


さらに糖化が起こりやすい生体内環境ではタンパク質の代謝に関わるカラダの酵素自身
も糖化して新陳代謝を低下させます。
また紫外線活性酸素種に曝されると組織内の酸化ストレスが高まり、これらもコラー
ゲンを変性させる原因になります。


カラダのコラーゲンを老化から守り、ハリ・弾力のあるカラダを保つには、コラーゲン
の合成を活性化させると共にカラダの糖化と酸化を抑え、代謝サイクルを適性に保つこ
とがポイントと考えられます。ラブラブ