最後だとわかっていたなら
Tomorrow Never Comes
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは
もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を
守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出ていくのを
見るのが最後だとわかっていたら
わたしは
あなたを抱きしめて
キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめだろう
あなたが喜びに満ちた
声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは
その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
あなたは言わなくてもわかって
くれていたかもしれないけど
最後だとわかっていたら
一言だけでいい…
「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう
確かに いつも明日はやってくる
でも もしそれが
わたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら
わたしは
今日どんなにあなたを
愛しているか伝えたい
そして わたしは
忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも
約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後に
なるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や
キスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いと
なってしまったことを
どうして
してあげれなかったのかと
だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして
その人を愛していること
いつでも いつまでも
大切な存在だということを
そっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」
を伝える時に持とう
そうすれば
もし明日が来ないとしても
あなたは今日を
後悔しないだろうから
詩 ノーマ コーネット マレッタ
訳 佐川 睦
後悔をしないために
自分のために
大切な人のために