本日(16日)発売のDVDマガジン『燃えろ!新日本プロレス』vol.10は、
1995年10月9日、東京ドーム(超満員6万7000人)が興奮の坩堝と化した
史上最大の団体対抗戦こと、
『激突!新日本プロレスvsUWFインターナショナル全面戦争』の大特集。
タイトルには、『新日本vsUインター 10・9ドーム全面対抗戦!』と銘打たれ、
DVDには全8試合がノ―カット完全収録(113分)されている。
今さら説明の必要もないだろう。
日本のプロレス史において、1・4といえば新日本の東京ドーム大会、
8・26といえば”夢のオールスター戦”(1979年/日本武道館)、
10・9といえば新日本vsUの全面戦争という認識が出来上がっているのだ。
改めて、ノ―カット全対戦カードを第1試合から試合順に紹介。
①タッグマッチ30分1本勝負
永田裕志&石沢常光vs金原弘光&桜庭和志
②15分1本勝負
大谷晋二郎vs山本健一
③30分1本勝負
飯塚高史vs高山善廣
④30分1本勝負
獣神サンダー・ライガーvs佐野直喜
⑤45分1本勝負
長州力vs安生洋二
⑥45分1本勝負
佐々木健介vs垣原賢人
⑦45分1本勝負
橋本真也vs中野龍雄
⑧IWGPヘビー級選手権60分1本勝負
武藤敬司vs高田延彦
①は同大会のベストバウトと絶賛された若手対決。
レスリングで全日本を制した永田&石沢に対するは、
裸足のムエタイ仕様でリングに立った金原と、
身体能力が高くバランスも抜群の桜庭。
噛み合わない闘いが、最高の緊迫感を生み出した。
最後は当時グレイシー柔術に傾倒しつつあった石沢が、
なんとホイス流の三角絞めで桜庭を撃破。
この一戦は”アントニオ猪木賞”に輝いた。
②は、デビュー早々の山本を大谷が圧倒的な強さで仕留めた試合。
大谷は「第1試合に出た永田選手、石沢選手と闘っていた」と、のちに語っている。
それほど当時の新日本ヤングライオンたちは
ライバル意識を剥き出しにしていたのだ。
③では、”プロレス界の帝王”誕生のプロローグを目撃できる。
Uインターのイチ若手選手であった高山が、
入場時にブーイングを浴びせる観客へツバを吐きかけ、
トップロープをひとまたぎ。
これが初めてトップロープをまたいだ瞬間だった。
新日本のコーチ格である実力者・飯塚を破ったことで、
高山は一躍注目を集め、頂点へ向けて走り出す。
帝王の運命を変えたメモリアルマッチである。
④は、かつて新日ジュニア戦線でライバル闘争を展開していた
両雄の再会マッチ。そこに、遺恨・因縁はない。
もう一度、佐野をプロレスの土俵に引き戻そうとするライガーと
ヘビー級志向を曲げることのない佐野。
元ライバルの感情が激しく揺れ動き、ぶつかり合う。
⑤は、長州のコメントが伝説化した長州vs安生戦。
レスリング技術と腰の重さで安生を寄せ付けない長州。
もちろん、試合後の共同インタビューも収録されている。
「キレちゃいないよ!」
長州が、ハッキリとそう言っているのを確認できる。
⑥は、圧倒的にパワーで勝る健介から
垣原が大逆転勝利をもぎ取ったインパクトが凄まじい。
この金星をキッカケに垣原は若きエース候補として、
その後の新日本との対抗戦に臨んでいく。
⑦は、新日本の象徴である橋本の独壇場。
中野の攻撃をガッチリと受け止めたうえで、
垂直落下式DDT→三角絞めの必殺フルコース。
試合後、負けず嫌いの中野が”完敗”を認めたほど、
破壊王は頼もしく強かった。
⑧のメインには、最高峰IWGPベルトが賭けられた。
プロレス史に残る大一番。
かつて、ライバル関係にあり、派閥の枠を越えタッグも組んだ両雄。
お互いの実力はとうに認め合っている。
入場時からして、ムードは出来上がっていた。
両雄とも、抜群に格好いい。
高田は映画『ロッキー4』サントラの『トレーニング・モンタージュ』で(※DVDでは未収録)、
武藤は先だっての1・4内藤戦で14年ぶりに使用した『トライアンフ』で入場。
すでにドームのボルテージは最高潮へ。
結果はご存知の通り、ドラゴンスクリューからの
二度にわたる足四の字で武藤の勝利(4度目の王座防衛)。
「オレがIWGPチャンピオンの武藤だー!!」
新日本圧勝を決定づける結末と、武藤の雄叫びに
東京ドームの新日ファンが大爆発する。
また、対抗戦に先立ち行なわれた猪木による”開催宣言”と、
実況席でのコメントも収録されている。
その他、雑誌のほうでは、私が全対戦カードの見どころと裏話を語っており、
プロレス雑学王でも、蝶野のヤクザキック=ケンカキック、
大谷の顔面ウォッシュなど技名の由来を語っているので、ご一読を。
前号(vol.9)の『新日本vsUWF、苛烈なるプライド合戦!』が、
90%近い売り上げ数字を示しているということで、
今号は完売の可能性も高いため、是非お早めにお求めください!
燃えろ!新日本プロレスvol.10
『新日本vsUインター 10・9ドーム全面対抗戦!』
本日(2月16日)発売
発行元=集英社
価格=1680円(税込)
現在、『燃えプロ』では定期購読キャンペーンを実施中。
期間中(2月29日まで)に定期購読を申し込まれたかた全員に、
秘蔵映像集DVDをプレゼント!
★詳細は『燃えろ!新日本プロレス』特設サイトまで(パソコンのみ)
http://weekly.shueisha.co.jp/moero/
さあ、今週木曜日は、『燃えプロ』10・9対抗戦の日!