2.現メンバーでの初のワンマンライブ開催（2004年）当時はバンドがやるってことが今よりずっとかっこよかった（野田）
－ メンバーが4人集まって、これで揃ったっていう手応えはありました？
野田「手応えというか、メンバーが決まった時点で先の予定が緒橿決まってて。だから空気で押し切ろうとしたんだけど、2004年の初ワンマンがまあ大失敗だったんですよ。
智史が学年は－個上だったんで、最初は結構なリーダーシップを発揮してたんですけど……そこでだいぶ違う人格だったっていうのが発覚して（笑）」
桑原「その初のワンマンライブの打ち上げで、いろいろ事件が起きたんだよね」
野田「智史は、ついつい言いすぎちゃうところがあるんだよね。『こう言ったらかっこいいだろうな』 みたいな自分を表現しすぎちゃうっていうか。『俺、ライブ成功させるまではまだメンバーとして辞められてると思ってないから。命かける』みたいなことを言ってたんですよ。俺らもそこに乗っかりすぎもゃって、『智史についてくよ』みたいになってたんだけど、そのワンマンが結構散々なライブで。ひさしぶりのライブだったからお客さんもいっぱい来てくれてたのにダメなライブをしてしまって、ひと通り落ち込んで。でも、お世話になった人もいっぱいいるから一応言葉少なに打ち上げをやってたら、管史の姿がなくて。『落ち込んでんのかな？』って桑と武田が探しに行ったら、楽屋で女の子とイチヤイチヤしてた（芙）。俺らの中では、それが智史の人格を決定づける事件だったね」
桑原「しかも相手が、武田の幼馴染の女の子だったんだよ」
野田「そう。それで武田が怒っちゃってLIせっかく心配して探しに行ったのにね（芙）。
武田「その時、僕、智史のことすごい惰じてたんですよ。『命かける』とか言っててこいつスゲーなって思ってて。でもいざ終わって、こっちはめっちゃへこんでんのに、女の子とイチヤイチヤしてるから、『あれ？管史、何やってんの？』 みたいな。そしたら、『早く出てけよ』って言われて（芙）」 － （芙）。
野田「ちょっと不思臓なやつだっていうのがそこで判明して、それ以降、こいつに寄っかかってバンド運営したら大変だっていうのがわかった（芙）。そもそも、この4人は結構、いびつなスタートなんですよね。学校の友達でもないし、何もわからない状態でバンド組んだので。もしみんな同じクラスだったら・…‥つてよく考えるんですけど、俺、もしかしたら誰とも友達にならないかもって思ったり」
-（笑）誰ともっていうのもすごいですよね。
野田「でもだから逆に面白いっていうか、同じクラスになってみて】一個一個知っていく、みたいな関係なんですよね。ひとつのバンドつていう枠組みに入って、目的は最初から決まってるんだけど、プレイして、曲を作って、そっから知ってくみたいな。不思臓な状況でしたね」
－ 話逸れるけど、今こうやって3人にインタビューしてるけど、なんかここに智史くんがいるような感じだね。
野田「そうですよね。でもたしかに、インタビューとかで智史は紹積安定感あったから、いないのはつらいよね。結構、まとめて持してくれるっていうか」
桑原「そうだね」
－ じゃあ初ワンマンは失敗で、バンドを始めたものの「何か足りないぞ」っていうことに、そのときに気づいたんだね。
野田「今思えばあたりまえなんですけど、何もわかり合ってないまま、ただやったワンマンだった気がしますね」
－それから何か変わったんですか？
野田「めちゃめちゃスタジオに入ってめちゃめちゃ曲作って……やり方が合ってたかわかんないですけど、とにかく一緒にいるっていうことだった気がするね」
－ 初ワンマンの失敗があって、そこからバンドになっていったと。
野田「なろうと努力し始めた時期ですね」
－ そのバンドになっていく過程というのは楽しかった？
野田「バンドやってるってだけでもう楽しかったよね」
桑原「ずーっとやってたので、楽しかったし、バンドをやってるのが生活みたいにもなってたし。あの時がl番忙しかった気がする」
武田「先のことが結構決まってたもんね」
野田「そうそう。その頃のほうがプロっぽかった（芙）」
桑原「ここで売れる！とか、スケジュール蓑に書いてたもんね（芙）」
野田「あとなんか、今の時代と比べて『バンド』ってものの持ってる言葉の響きが違った気がする。当時はバンドやってるっていうことが、今よりもずっとかっこよかったっていうか。世間的にも空気的にも、バンドやってるっていうのがひとつ欝りだったなっていうのはありますね」
－ 不安は全然なかった？
野田「いやあ、超あった……超あったよね？」
桑原「そうですね」
野田「俺はどっちかっていうと曲作りのほうでしたけど。メンバーとしてはどう？」
桑原「僕は曲の心配とかはまったくなかったんですけど、それよりも、レコーディング朝までやって、武田と智史は学校行って、ってのをずっとやってく中で、だんだん変な感じになったりはしたんですよ。なんかピリピリしてたというか、『この先どうなるんだろう？』っていう、先の見えない不安みたいなものはありましたね」
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