●鉱脈発見


一九八二年には'超能力研究の経験豊かなラッセル・タ-グとキース・ハラリーが'カリフォルニア州出身のトニー・ホワイトと組んで'デルフアイ・アソシエイツという団体を結成しました。


その目的は超能力による発見を財政上の利益に換えるというもので'銀の市場動向を予測する最初の試みは多大な利益をもたらしました。


ところが、同団体がさらなる利潤を目指したときの成果はかんばしいものではありませんでした。


のちにホワイトは「調子に乗りすぎた。きついパンチをもらった」と語っています‥


デルフアイ・アソシエイツは超感覚的知覚の新たな応用分野として'鉱脈の発見にも関心を持ちました。


超能力は少なくとも他の手法と比べて'利益をもたらす資源の位置を特定するのにたいへん効果的である-----そういうことを示す強い兆候があったのです。


一八八〇年代から一九六〇年代にかけて、アメリカのすべての油田に関するデータをまとめてきた地質学者のウィリアム・メナードは'地震計や地磁気計、試掘といった科学的手法は'手当たりしだいに穴を掘るのと成果はあまり変わらないことを認めています。


しかし'イスラエル人のユリ・ゲラーは鉱脈の発見で'科学的手法より大きな信頼を勝ち得ました。


ゲラーの能力を信じた人たちは莫大な富を得ることができました。


南アフリカの採掘業者アングロ・トランスバールから依頼を受けたゲラーは'地図上に指をのせただけで'石炭の大鉱脈を特定できたといいます。


また、多くの石油会社は鉱脈を探すとき'有望な地域にゲラーを乗せた飛行機を飛ばして'彼が感知した場所を掘っていたそうです。


商業と産業の世界にかかわることで多額の収益をえた~ユリ・ゲラーは、「大企業は'(直感〉により貢献ができると思われる人々の声に耳を傾けはじめている」と、今後の見通しを語っています。


これはたいへん前向きな予知と言えるでしょう。