●情報バンクの設立


この事件がきっかけとなく、ほかの予知の事例も表面化するようになりました。


予知能力の本を書いていたロンドン出身の心理学者、J・C・パーカーは、さまざまな証拠を分析した結果、ある種の出来事が起きる予兆として得られる感覚は'決定打には欠けていても示唆に富んだものだという感触を得ました。


1967年一月二十日,イギリスの学術誌でバーガーは次のように語っています----ー


「証明の試みも,批判もやめる時期が訪れたことに気づいた。

むしろこの力をうまく利用して,来るべき災害を回避することに力を注ぐべきだ」


そこでパーカーは「ブリティッシュ・ビューロー・オブ・インフォメ-シ~ヨン」と呼ばれる情報バンクを設立し,認知された超能力者や一般人が感知した'恐ろしい(または喜ばしい)出来事に関する情報の入手と分析にと-かかりました。


すぐあとにアメリカでも同様の機関が設立され'「アーカイブ・セントラル・プリモニション」と名付けられました。


超常現象の研究者でどんなに悲観的な見方をする人でも、数多くの予知が現実になったことは認めています。



失敗例は成功例に比べて記憶に強く残りやすいものです。


しかし情報バンクには'わたしたちが災害を予知したことにより被害防止に貢献できた事例が数多く記録されています。


超常現象を認める動きは今日も広がって多くの人の興味をひいています。


学識者たちも'もはや研究対象とすべきかどうかではなく'現象を科学的かつ理性的にどう扱うべきかという、より突っ込んだ議論を始めています。


わたしは、このような力が'1刻も早く、もっと有効に利用され、さまざまな災害の被害が最小限に抑えられることを願ってやみません。


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