ジュセリーノ未来予知ノート/ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース

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未来からの警告 (ジュセリーノ予言集 1)/マリオ・エンジオ
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日本



日本のいくつかの地域では、猛暑による干ばつが、もっとも深刻な問題になる。


これにより二〇二六年までに大規模な水不足が発生する可能性がある。


食糧・エネルギーの供給と住民の健康が影響を受け、国の経済は損失をこうむって大きく破綻する。


高温域に暮らす住民は、下痢や新種のウィルスなどに悩まされる。


そうでなくても、気象変化は農業生産に衝撃を与え、あらゆる経済階層の住民に影響をおよぼすだろう。


南米大陸とアフリカ

南米で水不足の影響を強く受けるのは、ブラジル北部とボリビアのアンデス地域である。


また、大陸南部のリオ・ダ・プラダ地方(ラプラタ河付近)では洪水が発生する。

アフリカでも大きな気象変動が起きる。


干ばつが発生し、食糧の安全がおびやかされることで、住民の生存はますます危うくなる。


一方、乾燥・半乾燥地帯(アフリカ大陸の北部と、南部・西部・東部の一部)では、逆に浸水の被害が激しくなる。


アフリカ人の多くは、先進国の経済活動が引き起こした地球温暖化現象に、ほんの少ししか責任を負っていないにもかかわらずである。

太陽の表面爆発による「熱波」


二〇〇八年三月二五日、太陽の表面で爆発現象が活発になり、二〇一二年二一月三一日まで継続する。

なかでも、二〇一〇年にはもっとも強いフレアが発生し、地球の通信手段に影響を与えるだろう。


人間が引き起こした地球温暖化に、太陽のフレアによる干渉が加わることで、二〇一一年からおそらく翌年にかけて、世界中にとてつもない危害がおよび、生命の生存がおびやかされる。


ことによっては、表面の異常爆発は二〇二八年まで継続する可能性もある。

そうなった場合は、地球の崩壊をまねくおそれもある。

人間が太陽の紫外線にさらされることによる、もっとも深刻な影響は皮膚ガンだ。


皮膚ガンは今日すでに、世界で数千、数万の命を奪っているが、大気のオゾン層が一パーセント減少すれば三万人が新たにガンを発症し、白内障によって一〇万人が失明すると予想されている。


紫外線は人の免疫にも影響をおよぼし、抵抗力を弱めてヘルペスなどの発症を引き起こす。

さらに、紫外線はワクチンの効果を低下させると考えられている。


熱帯地域の環境体系も大きな影響を受ける。

オゾン層が薄くなって地上にさしこむ紫外線が強くなると、数種類の樹木の生長が阻害される。


また、植物の代謝が変化して花が咲く時期が遅れ(これは今日すでに起きている)、葉が異常発達する。


農業生産も同じく阻害され、食糧の供給が減少する。

海洋生命、とくにプランクトンも深刻な危機に見舞われる。


これら小さな有機体は海の食物連鎖の基盤をなし、重要な温室効果ガスのひとつである二酸化炭素を大量に吸収してくれているのだが。

このように、空にあいた大きな穴から、われわれの頭上に災いがのしかかってくるのだ。

気象の変化二九八三年に執筆)

水温と気温が上昇すると、大気中の湿度は増えていく。


条件がそろえば突発的な暴風雨や大雪も発生するようになる。


地球温暖化により、今後は世界の多くの地域で年間降水量が増えていくが、この場合、降水は、雪ではなく雨である。


すべての大陸で水の氾濫が当たり前となり、春や初夏には大洪水が頻繁に発生する。

二〇〇九年は、ヨーロッパ、アジア、南米、北米において、異常な大災害の年となる。

とくにヨーロッパやアメリカは、ハリケーンによる洪水の被害を受ける。


その規模は、二〇〇五年当時の洪水を上回るものだ。


同年には日本も、過去に類を見ない巨大台風の直撃を立て続けに受けるだろう。


こうして、自然の歯車は狂いはじめる。

アジアでは洪水の発生件数が三八パーセント増加し、規模も劇的に大きくなる。


二〇〇九年七月、中国、インド、フィリピンは大豪雨に悩まされる。


都市における一日の降水量は過去最大となり、被害者の数も激増する。


大洪水は、二〇一一年、二〇一六年、二〇二四年にもくり返されるだろう。

地球で最古の文明のひとつを誇る中国は、洪水でも世界で最多を記録することになる。

反面、地球温暖化は干ばつもさかんに引き起こす。


こうした逆説的な現象が起きる理由は、ひとつには、世界的に降水量が増えると同時に、降雨地域が別のところに移動するからなのだ。


気象変化は一様ではない。


地球の一部の地域では降雨量がむしろ減少する。


とてつもない変化でいちじるしい荒廃がもたらされるおそれがある。

アフリカではスーダンの南部からチャド潮の東部にかけて、河の干ばつにより環境が荒れ果て、犯罪が増加している。

チャド湖の西部のナイジェリアでは、国全域の干ばつが二〇二三年には最悪となり、数百万の人命が飢えによって脅かされることになる。

飢餓と大量虐殺は多くの要因が複雑にからまっている。


あまり語られることはないだろうが、世界第六位の湖だったチャド湖が、たった三五年のうちに消滅するのもそのひとつだ。


やはり地球温暖化の影響である。

広範囲の地域が急速に砂漠化している。


地球規模で水が不足し、土壌に含まれる水分は減少する一方、空気中に含まれるC02は三倍になる。