大預言―2030年、人類未曾有の危機が来る
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社「秘密の力」の働きが真盛-だった頃である。

神殿に座り己を神と宣言する「不法の子」、「滅びの子」。

それを準備する極秘の働きは「不法の秘密」と呼ばれているが、これは結社、「秘密の力」のことではあるまいか。

キリストの替玉を世界に送-出す計画は、メイソンの母体「秘密の力」と共に始まったと思われるのである。


*近代メイソンとのつながり

■古代メイゾン

「秘密の力」は、こうして'キリスト教撲滅を至上目標に掲げ、各地に支部神殿を創設しっつ'キリスト教徒との戦いを繰り広げた。
ローマ神殿は、ペテロとアンデレを殺した功績により'エルサレム神殿をしのぐ勢力をもったという。

エルサレム陥落後、本部神殿はエルサレムから移動して指令を出し続け、七世紀にマホメットが現れると、イスラム教徒に攻撃の手を広げた。

もう一人のペテン師が出現し、ますます面倒を起こしている。

われわれの抵抗はただ1つ。

前者の場合は傑刑だったが、この男には不用だ。

毒殺する。

ローマ神殿が勢力を強めるにつれ'ヨーロッパ各地に神殿の輪が広がった。
八世紀に'ロシアに四つ、ガリアに四つ、ドイツに三つの神殿があった。
各国の神殿は首都の中央神殿に従い'首都の神殿はエルサレム中央神殿に頼った。

やがて、二一世紀にローマ神殿が首位の座を引き継ぐ。


法令によ-'ローマ神殿はすべての神殿を統括する権限をもった。
その権威をもって秘密主義に徹し'「秘密の者」の会議を秘密の地下神殿だけで開-よう制限した。


要するに一八世紀以前の古代メイソンは'ユダヤの最高議会、サンヒドリンに端を発し、「神殿」の名で、ヨーロッパ各地で地下活動を続けていたということだ。


ローマの地下神殿に首位権が移った一二世紀が㍉十字軍の全盛期で、神殿騎士団が大活躍していた時代だったことも注目すべきだろう。


 彼らはエルサレム王国を建設して巨万の富を築き、その資本力をもってヨーロッパで銀行経営を始めたが、最後には異端裁判にかけられ、指導者は火刑に処せられた。


その残党は地下に潜伏して、のちの秘密結社バラ十字の母体になったと言われている。


 十字軍は'メイソンがイスラエル復興のためにカ-リックを利用して決起した運動だったのだろうか。


それを裏づけるように、十字軍が失敗し'神殿騎士団が消滅した一四世紀以後、結社の記録は途絶えている。


『歴史』 は写本の継承者らが、代々自筆で歴史を書き加えるという形式を採っている。


1八世紀まで、ほとんど記録がないのは、神殿派の地下活動が事実上途絶えたことを物語るものと思われる。


文書によれば、彼らは同族を殺し合う事件(神殿騎士団の棟梁、ジャック・ド・モレIが殺された事件ではないかと思われる) を契機に、急速に勢力が衰えた。


 だが、一七一七年に'古代メイソンの創設者の子孫が組織の復活を志したのだ。


創設者、ヒラム・アビウデの子孫 アブラハム・アビウデと'モアブ・レどの子孫、ジヨセフ・レどの二人だ。


 彼らは、ロンドンに行き 近代メイソンの発起人として歴史に名を残す'ジョン・デザギユリ工と'同僚のジョージ (近代メイソンの新憲章の起草者、ジョージ・アンダーソンと思われる) と会談を行い、組織復興の計画を提案。

古代文書を基礎として'六月二四日に、新メイソンが誕生したという。


その間の詳しい事情が記録されている。

 果たして事実なのだろうか。

事実とすれば'近代メイソンは'キリスト教撲滅を至上目標とする古代ユダヤの秘密結社が'形を変えたものに過ぎないということになる。

 同じ疑問に遭遇したのが'最初に触れたロレンスの先祖、ヨナだ。

ヨナは'プロテスタントの妻に感化されてキリスト教に改宗し、先祖の遺産の真偽を確認する作業に入った。

自ら新メイソンに加入して、最高位の三三階級まで昇-つめ、その間に経験したことを 『歴史』 に照らし合わせた。

ブルー位階を取得したときにこう述べている。