- 大預言―2030年、人類未曾有の危機が来る
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○ベネディクト16世の誕生を的中させたマラキの預言
このローマ法王の怪死事件は、マラキ預言の正しさを世界に知らしめた意味で大きな貢献をした。
初めに書いたように'法王が死ぬ前の晩に秘書官と修道女はマラキの預言を調べて、今の法王が在位三三日になることを話題にしていた。
その夜のうちに法王は急逝したのだ。
マラキが次の法王に当てた標語は'「太陽の労働」あるいは「日食」である。
不思議なことに'後継法王となったヨハネ・パウロ二世は'太陽活動と関係が深い。
彼は黒点が極大期を迎えた年の皆既日食の日に生まれ、太陽黒点が極大期を迎えた七八年に即位している。
太陽が全世界を照らすように世界中を熱心に巡歴した最初の法王だ。
私は黒点活動が極小期を迎える二〇〇五、六年に次期法王に席を譲ると予測したがその通りになった。
ヨハネ・パウロ二世の次の教皇に当てられた標語は「オリーブの栄光」である。
オリーブは昔から平和の象徴とされてきた。
この教皇の時代は、平和の時代を画することだろう。
中世以来のマラキ預言の伝統的解釈によれば、この教皇はベネディクト会から出るとされていた。
ベネディクト会の創始者である聖ベネディクト(六世紀)自身、自分の修道会からその教皇が出ると預言していたのだ。
反キリストの三年半の治世の間、神はエノクとエリヤを遣わして、キリスト教徒を助けるであろう。
最後のときに、ベネディクト会がもっとも忠実な奉仕を教会に与え、多くの信仰を守るであろう。
二〇〇五年四月に誕生した現法王'ベネディク-一六世が預言を成就したと思われる。
二二世紀の聖女、マグデブルグの聖マチルダの預言も'ベネディクトに関係する。
反キリストの時代に先立ち'ある修道会が働きを展開する。
そのメンバーは三〇年、平和の中で活躍する。
彼らは'キリストの受難と昇天が措かれた杖を持ち歩く。
多くのユダヤ人と異教徒がこの人々から洗礼を受けるであろう。
反キリストは、彼らを刺しへその信者たちをとらえるであろう(TheProphetsandOurTimes.Fr.R・GeraldCulleton,TAN)
この三〇年に及ぶ平和の後に反キリストの時代になる。
それはまた、最後の教皇の時代でもあるのだ。
マラキ預言書に見る最後の教皇は'「ローマ人ペテロ」である。
この教皇だけが暗号ではな-実名で呼ばれている。
わざわざ実名で呼んでいるのは、この人がカトリック教会を完結させる役目にあるからだ。
聖ペテロが'キリス-の使徒であり、教会の最初の法王となったように、最後の法王も、ペテロに象徴されると考えられる。
マラキはこう預言する。
(ThePropheciesofSt.Malachy,PeterBander,AlbaHouse)
神聖なるローマ教会最後の迫害のとき王座にローマ人ペテロが即位する。
彼かんなんは大難難のさなかにあって羊を牧する。
その大難難の過ぎるとき'七つの丘の都はことごと-破壊され、恐るべき審判者が民を裁くであろう。
一八世紀パドアの修道士の預言によれば、「七つの丘の都」はローマである。
世界最後の大荒廃のさなか、まことの神が遣わした最後の司祭が支配する。
罪を重ねたローマは破壊され'恐るべき審判者が栄光のうちにすべての国民を裁-。
二〇〇五年にオリーブの栄光として即位した新法王ベネディクト。
彼の次に来る法王の時代の最後、おそら-二〇三〇年代に「世界最後の大荒廃」がくる。