- 大預言―2030年、人類未曾有の危機が来る
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最後の審判と新しい宇宙
聖女は黙示録二〇章に預言されている最後の審判を詳しく幻に見ている。
地球を構成する四元素がエネルギーを解放し、世界は大変動に見舞われて、すべての生命が死滅するという。
私は見た。
すべての元素と被造物が大変動によって揺れ動き、火と風と水が噴出し'地は動かされ'稲妻と雷が作裂Lt山々と森林は倒れ、死すべきものすべてが姿を消した。
すべての元素が純化されへ中にあった積れは消えてなくなった。
私は'一つの声が大いなる叫びとなって世界に響くのをきいた。
「汝ら地に倒れたる人の子らへみな立ち上がれ!」
すると、見よ地に横たわっているどの場所にある人骨も、みな一瞬につなぎ合わされ'肉に覆われた。
男も女も全員、欠けるところのない胴と手足をもって起き上がり、それぞれの行いが公然と見ら紅るよう、善人は輝かしく、悪人は黒々と現れた。
彼らの中には'信仰の印を押されている者も、押されていない者もいた。
押されている者たちの中には'金色の輝きを顔から放つ者もいたが、顔が陰になっている者もいた。
それが彼らの印だった。
突然東から大きな光が輝きだした。
私はそこに、人の子が'世におられたときと同じように、傷が開かれたままの御姿で'天軍を伴い、雲の中で来臨されるのをみた。
主は'世界を清める大嵐の上に漂う、輝いても燃えてはいない炎の座にお座りになった。
印を受けている者たちは、旋風に乗るかのように宙に挙げられて主に加わり、いと高き創造主の秘密を示すあの輝きの場所へ入った。
こうして、善人は悪人から引き離された。
主は優しい御声で義人を祝福し、天の王国を彼らに指差した。
また、不正な者たちを恐ろしい御声で地獄の責苦に定めた。
とはいえ、主は彼らの行為について尋ねも語-もせず'ただ御言葉が宣告を与えたのである。
良かれ悪しかれ'誰の行いも主には明らかである。
印を受けていない者たちは'悪魔の軍勢とともに、北の領域に遠く離れて立っていた。
彼らはこの審判に来なかったが、つむじ風の中でこれらの出来事をすべて兄へ激しいうめき声を上げながら審判が終わるのを待っていた。
審判が終了すると、稲妻と雷鳴と風と嵐は止み、漂う諸元素の塵はいっせいに消えて、すべてが大いなる静寂に包まれた。
選民は太陽の光よりも輝き、大いなる歓びの中で、神の御子と祝福された天使の軍勢と共に天へ旅立った。
邪悪な者たちは'悪魔とその天使達と共に、大いなる絶叫とともに、火の燃え盛る領域に追われた。
天は選民を迎え入れ、地獄は邪悪な者を呑み込んだ。
天では大歓声と賛美の声が湧き起こり、地獄では大いなる悲鳴と絶叫が湧き起こった。
とても人間の言葉には言い表せない。
黒い覆いが剥がれたかのように'すべての元素が静かに燦然と輝き出した。
火はもはや高熱をもたず、大気は重さを除かれ、水は勢いを失い、大地は振動から解かれた。
太陽と月と星は、大いなる装飾のように天できらめき、昼夜を分かたぬよう固定され'もはや軌道を巡らなくなった。
こうしてすべてが完了した。
{HildegardofBingen:Scivias(ClassicsofWesternSpirituality),Paulist)