大預言―2030年、人類未曾有の危機が来る
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○ホピの預言は成就してきた


 ホピの預言は非常に興味深い。


預言が実現したときに'それまで意味不明だった不思議な言葉が一目瞭然になる。


一九五八年の夏の最中にホピ族の老人を道で拾った'デビッド・ヤングというアメリカ人牧師が、面白い記録を残している。


老人はホワイトフェザーという名の、祭儀をあずかる熊族の最長老だった。


老人は言った。


第四の世界はもうすぐ終わり第五の世界が始まることはどの長老も知っている。


前兆は長年成就してきて、もうほとんど残っていないのだ。
(RollingThunder.J.R.Jochman,Sun)


それから、今まで成就してきた預言を次々述べ立てた。


(-)「白い民が大陸を占領し雷棒で先住民を打つ」。

一五一九年にヨーロッパ人がアメリカ大陸に植民Lt銃で侵略を開始した。


(2)「大声を出す糸車が現れる」。
白人幌馬車隊のことである。


(3)「バッファローに似た長い角の大きな獣が現れる」。
白人が運んできた牛である。


(4)「鉄の蛇が平原を横切る」。
やがて大陸間鉄道がアメリカを横断した。


(5)「巨大なクモの巣が地上を覆う」。
やがて大陸全土を電線がクモの巣状に覆い始めた。


(6)「大地に石の河が交差する」。

謎めいた預言の意味がほっき-したのは、立体交差ハイウエーが大陸の上をつないだときである。

老人は未来に関する前兆としてさらに三つあげた。


(7)「海が黒-変色し、多-の生物が死ぬであろう」。
ヤングは七〇年代に頻発した石油事故をこれに当てはめている。


(8)「長髪の若者が部族国家に加わ-先住民の生き方と智恵を学ぶであろう」。
ヤングによれば、七〇年代に若者の間で盛んになったヒッピー文化である。


(9)「あなた方は天の住居のことを聞-ようになるだろう。
それは大音響とともに落ちて-る。


青い星のようなものが見えるとき、われわれの民の儀式はまもなく終わりを告げるのだ」ヤングは九番目の前兆を解釈する前に死んだ。


『ポール・シフト』の著者、ジョン・ホワイトは七〇年代に宇宙開発に関係しているとの考えを出したが、解釈は入れていない。


白人が空の家を天に置-ときが'予期すべき最後の前兆になるとの預言がある。


その後、母なる大地の大変動の時期は間近に迫る。


空の家は人間に許された最後の創造物だ。


人類は月や星々にまで手をつけたため、飢鐘、疫病、内戦が惑星に表面化し、社会と自然のバランスが壊される。
(Poleshift,JohnWhite,Doubleday) 


当時一九七六年七月に爆発したスカイラブにこれを当てはめる研究家もいたが、今のわれわれは、宇宙ステーションという「空の家」が建設され始めていることを知っている。


この意味では、九番目の最初の預言の前半は成就している。
大音響とともに落ちて-るとはどういうことなのだろう。

地球重力圏につかまれば'老朽化した衛星のように、宇宙ステーションも墜落すると専門家は言っている。

そのことか。

いずれにせよ、この預言は成就の段階に入っている。

 最後に菖かれている「青い星のようなものが見える」 の預言について、ホピの歴史と祭儀を初めて世界に広-伝えたフランク・ウオーターズは、こう書いている。


時は迫っている。

サクアソフ-(青い星) のカチナが広場で踊る時が来る。
彼は今はまだ目に見えない遠い青い星を象徴している。
その星はもうすぐ現れる。

祭りで歌われる聖歌によってもその到来は予告されている。
(BookoftheHopi,Frank Waters,Ballantine 邦訳『ホピ宇宙からの聖書』)


ウオーターズによれば、サクアソ7-到来を待望するこの聖歌は'ホどの伝統的儀式を汚す腐敗と争いを憎む内容で、第一次世界大戦が勃発した一九一四年、第二次世界大戦が勃発した一九四〇年、ベトナム戦争が始まった一九六一年にも歌われた。

ホピの聖地における対立と腐敗が全世界に結果することを警告する歌だ。

「今は見えない遠い星サクアソフ-」とは何だろう。

それが目に見えるようになるとは何を意味するのか。

新惑星の発見か、大聖星の接近か。

「空の家」と並び宇宙現象に数えられることは間違いないようだ。

 不思議な預言はまだある。


「人々はクモの巣を通して話すようになる」 (電話・コンピューター回線)
「人々は空間(宇宙)を通して話すようになる」 (無線通信と衛星放送)
「男の服が女に奪われる」 (女の男化)
「若者は結婚しなくなり、次々壷をあさり出す」 (フリーセックス)
「スカートが膝上にきて女体の価値を下げるとき、多くのものが古来の価値を下げる」
「ある日、二兄弟が月に梯子をかけるであろう」 (米ソ宇宙開発)
「月のかけらが地上に持ち込まれるとき、将来に関わる一大事がホピの大地に起きるであろう」


一九六九年七月に'アポロ一号が月面から岩石のサンプルを持ち帰った。


この年ホピの聖地ブラックメサで大企業が石炭の採掘をし始め、全域に汚染を広げるという事件が起きている。


開発推進派で白人の塊偏政権を構成する進歩派ホピと'マサウの教えをあくまで死守する伝統派の分裂が決定的になった年だ。

この頃に'気象異変、海流変化、地震、火山活動、気温上昇、森林火災の件数が記録的数値で増え出したのは偶然ではない。


ホピは世界の縮図だからだ。


これを契機に、ホどの伝統派は'第四世界終君に向けての対策を真剣に考え出し、マサウの預言と教示のエッセンスを収める『テククワ・イカチ』ニュースレターを発刊し始めた。


 この文献から今後の預言を見てみよう。
(TheHopiSurvivalKit,ThomasE.Mails,Stewart.Tabori,&Chang 邦訳=『ホピ神との契約』)