時雨るるや 寒波吹き荒れ 黄金橋
突然の寒波に震えあがった一昨日の宵、
由美ママはこの日オープンした
日本橋室町「YUIITO」の
【ポンド―ル・イノ】http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10689853376.html
へと出かけました
さて、
秋の終わりから冬の初めにかけて、
この「立冬」の前後は
雨が少ないように思われがちですが、
実は、日本海側や京都盆地、
岐阜、長野、福島・・・などの山間部では
突然、空がかげったかと思うと
ハラハラと降りだし、
短時間でサッとあがり、
また降り出すといった“雨”に
見舞われることがよくあり、
これが“時雨”と呼ばれます・・・
また
この季節は大陸性高気圧が勢力を増し、
北西の季節風が吹き始め、
これが「木枯し」ですが、
東京では26日深夜に
10年ぶりの10月の
「木枯らし1号」が観測されました
“鮭児”
ちなみに
古典に於いての“雨”は
「和名抄(わみょうしょう)」では、
「之久礼」と訓んでいて、
「万葉集」には秋雑歌に位置づけされ、
40例近くみえますが、
当時は
「九月(ながつき)のしぐれの雨に濡れ通り春日の山は色づきにけり・・・」
など、秋に重点を置きながら、
紅葉(万葉では黄葉)を
染めたり散らしたりするものと考えられていました・・・
そしてこの時代は
“時雨”という用字はまだなく、
「古今集」には「万葉集」と同様に
季節意識として、
「我が袖にまだき時雨の降りぬるは君が心にあきや来ぬらむ・・・」
のように“涙の比喩”として
詠まれることが多く、
とくに物語や日記などにも
わびしさや悲しみを暗示する景物として
用いられていました・・・
“肉食獣”の由美ママはやはり“肉食”ぶりを発揮して
柔らか~い和牛フィレステーキを注文
↓↓↓
神無月降りみ降らずみ定めなき時雨ぞ冬のはじめなりける
―後撰集
そんな“時雨”ですが、
その後、季節意識が変化して
冬の景物として固定され、
和歌、俳句にとどまらず
広い範囲の日本の文芸に
初冬の象徴的な景物となりましたから、
この週末は
台風14号の襲来が心配な天候ですが、
“時雨るる”中、
風雅に“冬のはじめなりける”様を
窓越しに眺めて
みてはいかがですか?
そして日本橋“黄金橋”辺りに
お出かけのご予定がありましたら、
是非、
この28日に誕生した“黄金橋”が由来の【ポンド―ル・イノ】
へとお出かけ下さい
『ポンド―ル・イノ』
中央区日本橋室町2-4-3
日本橋室町野村ビル(YUITO)1階
03-3276-0002 Fax 03-3276-0202(要予約)