「これは、同一犯による連続事件ではないのか?」
17年の間に、栃木と群馬2つの県をまたいだ20km圏内で集中して発生した
5つの幼女誘拐・殺人事件・・・
日本テレビ報道局「ACTION」取材班による徹底調査・報道の末、
明らかになった菅家利和さんの冤罪、そして真犯人像・・・
事件の真実を、完全ドキュメントコミック化した漫画
『VS.(ヴァーサス)-北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実-』が発売されました。
日本テレビの報道特別番組『ACTION』では、2007年1月から、記者の清水 潔氏が
1979年以降、北関東において起きている未解決の幼女の誘拐殺人事件を調べているうち、
「この5件の事件は連続事件なのではないか・・・?」とする観点から、
1990年5月に起き、すでに“解決済み”・・・とされていた「足利事件」を追跡し始めました。
同番組でのその追求・・・とは・・・???
「足利事件」の被疑者が1991年に逮捕され、
身柄拘束中であるにも拘らず、
その5年後に、類似事件の「太田市パチンコ店女児連れ去り事件」が発生したことから、
「足利事件の解決」が不自然であるとして、
捜査の矛盾点や謎を継続報道し、
逮捕された人物に冤罪の可能性があるとしてキャンペーン報道を展開したことに始まります。
そこで犯人とされた無期懲役囚のDNA再鑑定の必要性を訴え続けることにより、
2009年6月、日本で初めてDNA再鑑定が行われ、
結果、不一致だったことが判明され、受刑者は釈放され再審無罪となりました。
ところで、「何故、17年も経って菅家さんは釈放された・・・」のでしょうか???
その答えがここに書かれ、
そして巻末の菅家さんインタビューでは
「絶対に真犯人を探して下さい!逮捕して下さい!」と
獄中に置かれ、何も云えなかった立場を振り返り、
自身の言葉で訴え続けています!!!
「幼女に手をかけ、菅家さんを自分の身代わりに刑務所に送り込んだ真犯人。
そいつは、今日もほくそ笑んで生きています。
今後、私たちの取材は、その男に迫っていきます。
真犯人が逮捕されるその日まで、
この『VS.』が終わることはありません。」―清水 潔
主人公でもある日本テレビ報道部の清水潔氏が云うとおり、
「足利事件」は、まだ真犯人が逮捕されていないので、
核心部分を埋める取材や捜査はまだ終わっておらず、
「この漫画を若い人達に読んでもらいたい。
冤罪というものがあることを知ってもらいたい。
これが真実です・・・」と云う菅家利和氏の言葉の重みを受け止め、
この機会に事件の冤罪の構図を、“内側”から見つめ直していただけませんか?
そして、17年服役した菅家さんが冤罪と認められ釈放されるまでを徹底取材し、
真実を追求した報道ドキュメントコミック『VS 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実』を
どうかご覧いただきたく思うとともに、
日本テレビ報道局「ACTION 日本を動かすプロジェクト」の発案者でもある
社会部長・杉本敏也氏の下、真相解明に奔走した清水 潔チーフディレクターの
“記者魂”に敬意を表したく思いました。
卑劣な犯罪により、幼い命の灯火を消された少女たちのご冥福を心からお祈りすると同時に、
一日も早く真犯人が捕まることを強く願う由美ママでした・・・