月の沙漠をはるばると
旅のらくだが行きました
金と銀との鞍置いて
二つならんで行きました―「月の沙漠」1より
彼岸が明け、東京では平年より6日も早くソメイヨシノが咲き始め、
あちこちから桜の開花の便りが届いた連休でしたが、いかがお過ごしでしたか?
由美ママは、「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ・・・」と
若山牧水が歌に詠んだ南房総の地「御宿」にて、
名匠「井上誠一」の37番目の遺作『大原御宿ゴルフコース』で、
海風に晒されながらも、澄んだ空気の中、
遠く富士山も見渡せるほどの素晴らしい景色を眺め
ながらプレーして参りました。
さて、この「御宿」とは、上記の童謡「月の沙漠」で有名な房総半島の海岸ですが、
作詞は叙情画家としても知られる加藤まさを氏(1897年~1977年)で、
作曲・佐々木すぐる氏のこの歌は、1923年に講談社発行の雑誌『少女倶楽部』3月号に発表された歌で、
加藤氏自身が「御宿を思い出しながら書いた」と話していることから、
“月の砂漠誕生の地”とされています。http://www.onjuku-kankou.com/kankou.html
http://utagoekissa.web.infoseek.co.jp/tsukinosabaku.html
ただ、砂丘でもない“砂漠”でもないこの地が、なぜ「月の沙漠」なのかは、
“沙”には“すなはま”の意味があり、「御宿」の水分を含んだ“海岸の砂”が瑞々しいことから、
“砂漠”ではなく“沙漠”と表現されたとの謂れのようですが、
ここ「御宿海岸」には、歌詞に登場する2頭のラクダに乗った王子と姫をあしらった像が
建てられていますから、近々「御宿」の地へと行かれる機会がありましたら、
白い砂浜と静かな海に調合するこの海岸にて、
淡い儚げな音色に想いを馳せ、「月の砂漠を はるばると 旅のらくだが 行きました・・・」と、
口ずさんでみてはいかがでしょうか?http://www.youtube.com/watch?v=lP5In24WWTQ&feature=related
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/tsukino_sabaku.htm
No.17は井上誠一の設計日美を誇る“名物ホール”
広い沙漠をひとすじに
二人はどこへ行くのでしょう
おぼろにけぶる月の夜を
対のらくだはとぼとぼと
砂丘をこえて行きました
黙ってこえて行きました――「月の沙漠」4より
そんな「御宿」の白い砂浜にて、古の大正浪漫に触れ、煌く抒情と夢に包まれて、リフレッシュした由美ママでした!!!