森田芳光監督の最新作・・・
「わたし出すわ!」
「お金の使い方」を通して浮かび上がる人間性、人と人との関係性を描き出す・・・映画『わたし出すわ』が、
10月31日より恵比寿ガーデンシネマ、新宿バルト9、銀座テアトルシネマ他で始まりました。http://watashi-dasuwa.com/
『わたし出すわ』は、小雪の単独初主演にして、森田芳光監督が『ハル』以来、実に13年ぶりにオリジナル脚本で挑む話題作で、31日の新宿バルト9での初日舞台挨拶では、小雪、黒谷友香、井坂俊哉、山中崇、小澤征悦、森田監督らが登壇しました・・・
既に映画を鑑賞した観客の盛大な拍手と笑顔に迎えられたキャスト陣は、どこか安心したような表情の中、
先ず、主演の小雪は「今日は様々な年齢の方に観ていただけて嬉しいです」と深々お辞儀をし、
森田監督は「既に観た人から寄せられた感想が全部違って楽しい。僕の作品はなぜか10年後・・・とかに評価されることが多いから、ちょっと心配なんですけどね。皆さん、周りの方に宣伝宜しくお願いします!」と話し、笑いを誘っておりました。
そして、このミステリアスな美しい女性、摩耶を演じた小雪は・・・
「悩みながら取り組みましたが、試写で観た時は一観客として本当にのめりこむことが出来ました。お金との付き合い方を考える事ができる素晴らしい映画です。函館という街がとても素敵で、大好きになりました」と話し、
井坂も「僕が演じた道上という役はとにかく優しい男ですが、その優しさは函館が作ってくれたのだと思っています」とロケーションの魅力をも語り、
最後に“明日のしあわせをつかむ秘策”というお題が告げられ、
森田監督は「今日はこれが楽しみで来たようなものなのですが、新宿の場外馬券場に行くこと。
函館杯では“マヤ”と付く馬がレースで勝ったので嬉しかったです・・・」と“運命”とも思えるエピソードを披露し、
一方小雪は「インフルエンザになりたく無いから、うがい手洗い忘れずに。現実的な事を書いてしまいました・・・(笑)・・・」と笑顔をみせて締めくくってくれました。
http://news.livedoor.com/article/detail/4426621/
ここで、『わたし出すわ』のストーリーを少し紹介しますと・・・
莫大な財を築いて故郷に帰ってきた山吹摩耶(小雪)は、久々に高校時代の同級生たちと再会。
彼らの“夢”や“希望”の実現のために、次々に「わたし、出すわ」と、大金を差し出す。
どのように稼いだお金なのか・・・?
友人たちは勘ぐりながらもその大金を受け取ってしまう・・・
映画の舞台は、“森田監督の函館4作目”として知られる北海道函館。
クランクインの際、小雪は「テーマが“お金”とか“お金の使い方”なので、監督を通して、私もそのテーマについて新たに発見したり、皆さまに伝えるメッセージを見出したい・・・」と、本作についてコメント。
また、5~6年ほど前からお金にまつわるいろいろなニュースや、同窓会で「お金があったら・・・」という同級生の話を多く聞くようになったことから本作の着想を得たという森田監督は・・・
「愛はお金では買えないけれど、お金にはいい使い方があるのではないか・・・?
自分がもし大金を手にしたらどうするだろうか・・・?と考えた。
経済が人の生活を大きく左右している現在、お金の使い方が不条理に感じられる今だからこそ、
僕はこの話が必要だと思った」と語っています。
「もうわたしの全財産、サキに残しといたの・・・」
果たして、麻耶のお金の出所は?
大金を差し出した麻耶の意図とは?
麻耶からお金を受け取った友人たちの夢や希望の結末は・・・?
『わたし出すわ』のその先に、それぞれの“未来”「が見えてくる・・・
数々の名作ドラマを生み出してきた森田監督と、今年は本作品の他にも「信さん」、「カムイ伝」、海外作品「ブラッド・ザ・ラスト・ヴァンパイア」など多数の出演作が出揃った小雪との“初タッグ”を、
どうか暮秋を愉しむ一作として是非ご覧下さいませ。(共演は黒谷友香、井坂俊哉、山中崇、小澤征悦、小池栄子、仲村トオル・・・他) *公式ブログ「わたし書くわ」http://dasuwa.at.webry.info/
ところで、由美ママは森田監督とは、かれこれ20数年のお付き合いとなり、確か、1984年の「メインテーマ」の頃だったと思いますが、彼を「日本のスピルバーグだ・・・」と称した元20世紀フォックス社の古澤利夫氏の紹介で、この“若き天才”(あの頃は、まだお互いに若かった・・・笑・・・)と出会うことができましたが、
以来、ずーっと森田監督自身とともに“森田作品”を見続けさせていただいております。
この25年来の中で、もっとも印象ある出来事は、大ヒット作「失楽園」が映画になる前のエピソードですが、
同時は世田谷の家が近所だっとこともあり、銀座から監督をお送りする車の中で、この映画を“撮ること”を決めて下さったことを嬉しく思います・・・(っと言っても、監督の優しさから、「由美ママのお蔭・・・」と言って下さっただけで、もうすでに“撮ること”を決めていらっしゃったのでしょうが・・・感謝・・・)
そんな「若き天才」と呼ばれた森田芳光監督が、20作の自作について語り、各作品のスタッフ・キャストが「森田映画」を証言する一冊『森田芳光組』も、この機会にどうかご一読下さい。http://www.kinejun.com/syuppan/hyouron/next06.html
本書は、「の、ようなもの」から「阿修羅のごとく」まで20本の多彩な映画を撮り、常に映画界の第一線にあるこの人気監督を、秋元康との対談、「森田作品出演者事典」など、様々な角度から、「森田映画」の魅力を解き明かし、それぞれの作品のスタッフ・キャストが当時を振り返って証言し、総勢315人が揃い踏みするまさに“森田芳光尽くし”の一冊です。 http://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_4873762448/
そして、森田監督といえば・・・
やはりこの方が登場しますが、
「松田優作ザ・リバイバル」
生きているのは、お前か俺か・・・
生誕60年・没後20年を迎える、伝説の男 松田優作の代表作を一挙公開!
2009年11月6日に没後20年を迎え、同じく9月21日に生誕60年を迎える、伝説の俳優、松田優作。没後・生誕を記念し、10月31日(土)から11月13日(金)の2週間、松田優作の代表作『人間の証明』『蘇える金狼』『野獣死すべし』『探偵物語』の4作品を一挙公開。表現者として、男として、人間として、松田優作が伝えたかったこととは・・・?【恵比寿ガーデンシネマ15周年特別企画】 http://gardenplace.jp/event/yusaku.html
どうか、森田芳光監督の最新作『わたし出すわ』を観た後は、監督とゆかりある「松田優作 ザ・リバイバル」も、イブニングタイムからの上演ですが、この機会に是非ご覧あれ・・・