あぢさゐの色をあつめて虚空とす
―岡井省二
今日は雨のため、予定していた「府中CC」でのゴルフが中止となりましたので、この時季の雨に彩りを添える“雨の花”「紫陽花」に想いを馳せてみました・・・
「紫陽花」・・・と言えば、“源氏物語のまち”京都・宇治「三室戸寺(みむろとじ)」が有名で、これから30種・1万株の“紫陽花”が、少しずつ色を変えながら艶やかに花開きますが、この「三室戸寺」とは、明星山と号する修験宗のお寺で、元は天台宗寺門派(三井寺)に属し、770年~781年に光仁天皇の勅願によって創建されたと伝えられている古刹で、三室戸寺の奥、岩淵より発見された千手観音菩薩をご本尊として祀っています。
「三室戸寺」岡井省二の句碑
やがて、中世以降は、西国三十三所巡礼の人気に伴い、第十番札所として庶民の参詣で賑わうようになり、5千坪を誇る大庭園は、枯山水・池泉・広庭からなり、5月のツツジ(二万株)、6月のアジサイ(一万株)、7月の蓮や、または秋の紅葉などと、四季を通じて美しい花模様を楽しめるお寺としても有名です。
http://www.mimurotoji.com/
「三室戸寺」“30種・1万株”の紫陽花
1万株の紫陽花が杉木立の間に咲く様は“紫絵巻”のようで素晴らしい景観です。
また「三室戸寺」には、宇治十帖古跡の「浮舟之古跡碑」や、「宝勝牛」と言う“牛の像”も祀られており、この宝勝牛が加えている“牛玉の観音様”に触れると、勝運に恵まれるという伝説もあり、勝運祈願には最適です。
1万株の規模を誇る「三室戸寺あじさい庭園」は、平成21年6月1日(月) - 7月12日(日)まで開園するようです。(“あじさいライトアップ”は、6月14日より6月29日までの土曜日・日曜日のみ)
近所の散歩コース「東大医科研」正門付近で、咲き始めた紫陽花・・・
こんな憂鬱な雨の日でも、けなげな“紫陽花”は、その花弁に一滴の雫を垂らし、素朴な茶花の雰囲気をもって、「東大医科研」正門付の路地に、ひっそりと咲いていました。