1年ほど前からある職人の方にお願いしていた「和」ではなく「洋」の雰囲気を取り入れ、尚且つ、他に無いものを、と依頼していたかんざしが、やっと出来上がってきましたちょっとと言うか、かなり時間が掛かってしまいましたが、期待していた通りの出来に満足です
このかんざしの製作に当たっては、職人の方もかなり産みの苦しみを味わったそうです。色々デザインの段階から試行錯誤を繰り返し、あ~でもない、こ~でもないと。でもその甲斐あって、はなまるなモダンなかんざしが完成しましたべっ甲職人さん、蒔絵職人さん、本当に有難う御座いました
<べっ甲・琥珀使い銀蒔絵かんざし 『蝶』 ¥256,200>【完売】【再入荷】
美しく黄色に輝く羽を付けた蝶を琥珀と蒔絵で優雅に表現しています。七色に輝いているところは、小さく切ったチョウガイを散りばめてあり、光の当たり具合で綺麗に輝きます
「黄色」と「緑色」に輝く蝶の羽の部分と葉の部分は、琥珀を用いているので横から見ると本来の「琥珀色」に透き通って見えます。ではなぜこのような綺麗な「色」に見えるのか実は、琥珀の裏側に金(24K)を散りばめ、そこに顔料を混ぜた漆で蒔絵を施しているからです。この技法はまだ比較的新しい技法で、特にかんざしや帯留などの「和」の装飾品には、つい最近まで応用されて来なかったものです。
<べっ甲・琥珀使い銀蒔絵かんざし 『翠(みどり)』 ¥256,200> 【完売】
「漆(うるし)」と「べっ甲」も大変相性が良く、皆さんも漆で蒔絵を施したべっ甲かんざしや帯留をよく見かけると思います。また、黒べっ甲に金色がよく映えることから、特に黒べっ甲に蒔絵をする場合、漆に「金(24K)」を混ぜて「金色」にして蒔絵を施すことが多いです。
もちろん、漆樹から採取し精製した漆はもともと半透明(あめ色)なので、漆に混ぜる「顔料」や「物質」によって、他の色を作ることも可能です。
かなめ屋の蒔絵を施したべっ甲製品の場合も、殆どが「金色」の「金蒔絵」が中心ですが、中には「朱色」や「緑色」、また「黒色」などに調合した漆で蒔絵を描いたお品物も若干御座います。
<べっ甲・琥珀使い銀蒔絵かんざし 『橙(だいだい)』 ¥256,200> 【完売】
しかし以前より三代目は、何とか「白色」の蒔絵が出来ないものか、色々な職人の方に相談をして来ました。しかし、なかなかいい返事を得ることが出来ませんでした。黒べっ甲に金色も大変綺麗ですが、絶対に「白色」も映えると思ったからです。
通常、漆で「白」を作る場合、「白い顔料」や「白い貝殻」を混ぜたり、また「銀」を使用するそうなのですが、前者の場合どうしても「ベージュ」系の色になったり、後者の場合、最初は白銀に輝き綺麗なのですが、時間の経過と共に「銀」が酸化してすぐに黒ずんでしまうとの事でした。
今回出来上がってきたかんざしの蒔絵、まだ「純白」とまではいきませんが、この「白銀」は特殊な技法によりその変色をほぼ抑えることに成功したそうです。成せば成る何事もですね。
かなめ屋では、江戸時代から続くこの素晴らしい東京の、いや日本の伝統工芸品である『べっ甲』(’09.12/3号参考) をいつまでも大切に、昔ながらの伝統的な「かんざし」や「帯留」から現代的にアレンジしたモダンなものまで、幅広く製作、取り揃えております。
これからも、まだ誰も見たことのないような独創的な『べっ甲のかんざし』や『帯留』などを少ずつですが皆様にご紹介出来ればと思っております。
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