がん拠点病院(K病院)で、標準抗がん剤治療を行っている患者さんがいます


当院には、K病院での治療の合間に相談や報告に来られます


  ・マーカーが少し下がったので、辛いけど継続する


  ・髪の毛が抜けた、爪も真っ黒・・


  ・味覚異常が出た、何を食べても砂を噛んでいるよう


  ・K病院の合間に、腫瘍マーカーを測ってほしい   などなど




そして、最近は

  ・1st、2ndと抗がん剤を使用してきたけど効かなくなり、

   3rdラインの薬に変わる

   

  ・「効かないと思うけどやりますか?」と言われた


  ・偉い先生で、患者さんも多い、私の顔もそれほど見ず

   淡々と話す

  

  ・患者は、わずかでも期待をもって受けようとしてるのに

   せめて「がんばりましょう」とか、言いようがあると思う


  ・悲しくて悔しくて・・


  ・外来に行く日は、精神的に落ちる


  ・先生の前で、手際良く「この話をしよう」とか緊張する


  ・患者として、先生の機嫌を損ねないようにもしたいし・・


  ・「効かないと思うけど・・」ってこれからやる患者に言いますか?

   これが、先生の家族だったとしても同じように話しますか?って

   喉元まで出た・・


  ・あの先生は偉いらしいけど患者の気持ちがわからない


 

涙をこらえながら泣くの我慢!話していた患者さんは

いつの間にか怒り怒の口調に変わります

そして、最後に出た言葉が


   「もう精神的に限界に来ている・・・




この一連の話は、待合室での立ちばなしです


待合室にはほかの患者さんや家族が座っていました


皆、耳をダンボ耳にして聞いています


他の方々も同様の思いをしたことがあるような感じです


話をしている患者さんは、他の方々が目に入らないようです


  「私の胸の内を聞いてほしい!!」という思いが伝わります




交錯する気持ちや感情の中、患者さんは

  「3rdラインの治療を何とか頑張ってくる

   最後の治療だと思っているから」 と結論を出しています



私はいつものように

   「行ってらっしゃい肉球 モカちゃん」 と見送りました