分割した画面の両方を上下させるマクロ | みんなのワードマクロ

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先日の大阪での勉強会 で表示されている画面を上下させるマクロを紹介しました。

2つのマクロをキーボードに割付けて、マウスのスクロールホイールを使わなくても、画面を動かすことができます。

ノートパソコンではマウスパッドやトラックポイント(赤い鼻)で画面を上下できますが、デスクトップパソコンでも、マウスを使わずに操作するためにつくりました。

できるだけ手をキーボードから離さないようにするために提案しているのが、このマクロですね。
(詳細は、「【1行マクロ】画面表示を上下させる 」をご覧ください)

(上方向) 
ActiveWindow.ActivePane.SmallScroll Up:=1


(下方向)
ActiveWindow.ActivePane.SmallScroll Down:=1


さて、本題ですが、勉強会の当日、VBEの使い方 、マクロの記録のしかた、ヘルプの見方、オートサジェスチョン機能を使ったマクロの書き方を実習したところ、あっという間に新しいマクロを作られた方がいらっしゃいました。

アイディアがすばらしかったので、紹介いたします。
ご本人からもブログへの掲載を快諾いただきました!

こういうアイディアの交換って勉強会の楽しみの1つですね。


▼このマクロでできること
画面を2つに分割している場合、両方の画面を上下させるかとができます。

想定している用途は、1つの文書中で「原文」と「訳文」を交互に記載して画面で比較する場合に、両方の画面を同時に上下することで、確認作業の効率化を図ります。


▼画面の分割方法
(1)Word画面の右上の部分をドラッグまたはダブルクリックします。
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(2)画面が分割されます。
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▼マクロの解説
非常にシンプルなものです。
2つの画面(Panesコレクション)が開いていますので、それらを1と2で指定します。

上記の場合、上半分がPanes(1)で、下半分がPanes(2)です。

それぞれのスクロール量を変更します。
例では、下方向に2つスクロールさせています。

青文字をUpとすれば上方向に動きますし、赤文字を変更してスクロール量を増減できますね。

これは、SmallScrollメソッドオプション部分です。

こうやって、メソッドの内容を細かく設定できます。


▼マクロ
Sub 両画面のスクロール()
  ActiveWindow.Panes(1).SmallScroll Down:=2
  ActiveWindow.Panes(2).SmallScroll Down:=2
End Sub



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