ただただ「弧」を楽しむために | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

オレの「要撃540」は

#2ブランク先まで穂先色(目立つ蛍光カラー)にしている

5.9mという長い石鯛竿「吾空590」も

やはり穂先カラーを#2ブランク途中まで塗っている

普通の石鯛竿はこんなもん

アタリを見やすいように穂先の色が変わってるんだが

「手持ち用の竿」も「置き竿用の竿」も、だいたい穂先のガイド3~4つ分程度が穂先カラーとなっている
最近でこそ穂先カラーは増えてきたが一般的なもカラーは「白」
手持ちしながら穂先を見るのも、置き竿してて穂先見るのも、このガイド3~4つ分程度の白穂先を見ている

「手持ち竿」なら前アタリが出てる時に穂先を見ながら駆け引きしてるが合わせる瞬間なんて視覚よりひったくられ感がほとんどなんで「ビジュアルを楽しむ」要素は少ないが
「置き竿」はバキューーンと海面目がけて突っ込み満月な弧を描く迫力ある竿の姿を「ビジュアル」で楽しんでるのも「楽しむ要素」のひとつではないのか!?と思う(オレ自身はほとんど「置きっぱ」にはしないんだが)


こんなに海面が近いと
前アタリでチョイと穂先を押さえ込んだら穂先カラーはすべて水の中だな(笑)

そして、やりとり最中でも
締め込む力が強い石鯛は竿を満月に曲げる
ビジュアルも楽しむ要素のひとつなら、竿の胴は目立ったほうが「弧」も目立つ

ここまで、Uターンの「U」文字のように曲がってしまうと、もう全体を目立つカラーにしないと美しく「弧」を描いた竿のシルエットは浮き出ない

こんなような
「置き竿用の竿は目立った部分が多いほうがイイだろ」ってことで

こんなデザインで作っていた

そして
同じようなデザインでのリメイク依頼が入って来た





ガイド4個はWラップ、5個をSラップにて・・・
大まかなオーダー指示で「詳細はおまかせ」にて・・・


ここで一点、お勉強

穂先周辺のリメイクは竿自体の図体が小さくなっていく方向の部分なので
リメイク慣れしてないお客さんなんかは「イメージ的に安い」感があることが多い
コストは竿の大きさじゃない!!
たとえば#3ブランクだけを全バラシ&リペイント&全組立したらガイドは3個だけやればイイ
しかし#1だと、細く小さく貧弱な部分だがガイドはトップガイドまで入れたら8個も外したり取り付けたりしなきゃならない
竿は先のほうがガイドが多いので、先のほうをイジるほうが金が掛る