取引先 | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

儲かる、儲からん、は関係なく

10年商売をやっていれば

いろんな「取引先」との付き合いがある

 

数回の取引でその後付き合わなくなった取引先

があるかと思えば

ずっと変わらない付き合いをしている取引先もある

 

前者の場合

口先ばっかり調子良く実態&実行が伴わずスジも通さない、そんないい加減な取引先とムリしてまで付き合おうとは思わない

そことの取引をやめて、たとえ「マイナス」面が発生し多少困ることが発生しようと

「嫌」が先行して腹割った付き合いなどしたくなくなる

 

<コアコンピタンス>

 

まあ「そこにしかできない!!」のような取引先はまず無いから「替わりの業者」「替わりのルート」を探せばいいだけのこと

 

「替わりができない」そんな取引先が大事なんだが

ウチの場合は「ブランク工場」くらいなもんで

そことはオレがこの商売を起こす前の「いち釣師」の頃からの付き合いで

なんの問題も無い良き付き合いを続けている

 

<モラルハザード>

 

以前、他人の資本と舵取りでやった時

ココを裏切るような経営指示を受けたことがった

「テストロッドだけ頼んで、良さげのブランクができたら中国でコピーして販売価格を落とそう」

「工場は量産になってようやく利益出始めるとに、なんも儲からんテスト竿だけ頼んで、良さげなブランクが出来上がれば裏切って量産はヨソでやるなんてできん」

そんな方針だったから

オレが抜けた後にブランク工場に「ひきつづきブランクの提供よろしく」をあっさり断られるようなことが起きる

「本来は取引というものは会社と会社なんでしょうが、ウチは山田さんが商売を始める前から個人的にも付き合ってきました。なので山田さんと付き合ってるつもりです。山田さんが抜けたのなら申し訳ありませんがウチもお取引を続けるつもりはありません」

そんな断られ方をされる

 

本来の理由はそれだけじゃなかったはず

そんなことを思っていたとしても会社は会社で取引を続けるのが普通だったはずだが、それをしたくないなんらかの「空気」を感じたのだろう

 

<リスクマネジメント>

 

「裏切りたくらみ」のようなハナシ自体は当のブランク工場まで聞こえていなくても「空気」というか取引しながらも相手の人間性みたいなもんが伝わって「腹割って取引できない」=「用心」、みたいな「空気」を感じていたのかもしれない


 

先日ブログに書いたライジャケの刺繍入れのミスの件

ミスすることがNGじゃない、人間だからミスや間違いはある

そのミスの時に、どんな対応と人間性が「見えるか!?」が大事だと思う



裏地まで縫い付けてしまって浮力材が入らないライジャケ

 

やり直しを依頼していたものが戻って来た

そうそう、裏から見たらこうなるのが本当



小さな紙が添えられていた

 

こんな内容

 

「ご丁寧なメモまで添えていただきありがとうございます。正直、針穴が残るかもと心配していましたがまったく問題ないレベルです。ご依頼のお客さんも非常識レベルの神経質なことをゴチャゴチャ言う人じゃないのでNGは無いはずです。万が一気に入らない場合はまた連絡いたしますが、ご心配いらないかと思います」

そんな返事をメール1本入れました

 

数日後

依頼してきたM君がライジャケを受取に来たが

「あ~まったく問題ないです」

 

みんな「常識」がある

 

取引先であれ、お客であれ

こんな付き合いがイイ

 

口八丁のお調子者取引先とまで腹割った取引しなくてもイイし

「オレは客ぞ!」で非常識極まりない客まで拾って揉み手揉み手の金儲けをしたいとも思わない

 

たとえ、それで儲かったって「楽」になったとしたって溜まるのは「金」ばかりじゃなく「ストレス」も溜まる

拾えるはずだった利益すら自らわざわざ切って、それで金で苦労したって仕方ないと思う

多くの社員を抱えた「組織」であれば

親分の気持ちひとつで組織の利益に影響するような行為をワンマンでやっちゃうのはNGであろうが

ウチの場合は「一国一城の主」、オレが好き勝手にやっても苦労するのもオレ

自分の選択や行為は自分に跳ね返ってくるだけ

 

もし影竿が多くの社員を抱えるような「大きな組織」になったとしたら・・・

今と同じスタンスでは難しくなるだろう