ジビエスタイルの店長ブログ
これは馬の蹄に発症する蹄病でひじょうに稀にみるものです。


以前、2年続けてまわってきたので貴重な経験となりました。


病名は、角壁腫〈ケラトーマ〉 ・・・


何千頭に一頭くらいの発症率かもしれません(発見されてないのもあると思いますが・・・)。


その馬の破行の症状や繰り返すタイミングや繰り返し方な


ジビエスタイルの店長ブログ どをよく関係者から聞いて検証し、さらに他の似たような症状の座石、砂のぼり、蹄骨骨折、圧迫、その他もろもろの疾患からひとつひとつ絞っていくと、ここにたどりつきます。(レントゲンで確認できることも・・・)


そして確信を得たときにその部分をピンポイントで掘ってみると・・・そこから不思議な物体がでてきます。


もちろん馬はものすごく痛がるので神経ブロックが必要となりますが。


取り出したものを成分鑑定に出してみると、蹄壁の角質と全く同じものでした。

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このことから、本来蹄の角質は外側に向かって伸びたり増成したりするものですが、いろいろな要因が重なり蹄内部に向かって異常増成したものがその結果、内部の神経を干渉し、破行にいたったものと考えられます。ジビエスタイルの店長ブログ


いろいろ検査しても原因不明の蹄の破行を繰り返しているときは角壁腫も疑ってみるのもどうでしょうか。