大気中核実験時代と福島原発事故の放射性降下物(フォールアウト)比較 | Ghost Riponの屋形(やかた)

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http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-761.html

正直良くわからないので、ちょっとお勉強。
文中ではリンク切れを再リンクし、アンダーライン追加、コメントも緑色で追加してます。
記事を読んだ印象では、客観的に評価分析していると思われます。
半減期については、上の画像が参考になると思います。(カレイドさんより)


大気中核実験時代との比較
Posted on 2011年8月4日 
http://ebi.dyndns.biz/radiation/category/大気中核実験時代との比較/

今回は大気中核実験時代との比較をしてみます。
放射性降下物(フォールアウト)の量

まずは放射性降下物の量から比較してみたいと思います。

これに関しては以下のサイトで詳しく説明されていますので、この記事よりもそちらを見てもらうといいと思います。

放射線とか放射能ってなに?(放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説)

一応こちらにも。

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http://www.aomori-hb.jp/ahb2_08_t01_term.html
>画像左はJPEGのアップロードエラー。右が正常(面白いので載せておこう)

上記の図は青森市でのデータということです。
>1986年の低いグラフがチェルノなので、比較すると核実験時代の方が圧倒的に降下量は多いが、
下記を読むと、どうも遠くから飛んできた(拡散された)少量同士の比較のようである。


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もうひとつ。こちらは東京、つくばの値ですね。ちょっと見づらいですが一番高い所では550Bq/㎡程度の値だそうです。本文中に「1963年6月に最大の降下量となり(90Sr 約170Bq/m2,137Cs 約550 Bq/m2)」とあります。

そして、これらの降下量を(あまり意味はないですが)7100Bq/㎡程度になるそうです。30年で半減、環境の中で薄まっていくでしょうからある一時期を見たらかなり多めに見積もっても4000Bq/㎡程度でしょうかね?
>ならすと1年間に4000Bq/㎡程度と言う解釈でしょう。(一度落ちたら30年消えないので)
これらは、物理的半減期の話。


さて、これに対して東葛地域ですが、40000~50000Bq/㎡という値が筑波大の調査で出ています。さらに放射能防御プロジェクトの土壌調査にて三郷市にて919100Bq/㎡という値が計測されています。(※個人的には放射能防御プロジェクトの値について、それが市内全域に広がっているとは思っていません。私と同じような疑問を持っている方がいましたので、リンクをしておきます。リヴァイアさん、日々のわざ: 土壌調査で得た結果をチェルノブイリの汚染区分に当てはめることについての素朴な疑問)
>4~5万対90万だと、三郷市の土壌調査データはエラーかもしれない。データが怪しいときは、別の機器で再調査なのでしょうが、思惑通り出たデータを汚染危機を煽る道具にする輩もおり困ったものです。(このケースは利用されたか知らんけど)

今後福島第一原子力発電所からの大規模なフォールアウトが無いと仮定しても、1年だけで比較すると桁違いに多いということになります。
>現状の公開データの比較でも多いことがわかる。(何か月かで、その量だし)

(cache) 中日新聞:千葉、茨城で土壌から通常の400倍セシウム 筑波大調査:社会(CHUNICHI Web)
(魚拓)柏市の土壌5万ベクレル検出 異例の高濃度に市も調査に乗り出す (J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース
首都圏土壌調査結果.pdf

上記の記事からすると4万、5万というのは特異的に高い場所で数千Bq/㎡程度が多い値のようではあります。

文部科学省が出している公的なデータは以下にあります。単位がMBq/k㎡ですが、これは値としてはBq/㎡と同じです。

定時降下物のモニタリング:文部科学省

こちらは東葛地域のデータは含まれていないですが、東京でも3月22日に5,300とかの値が出てますね。全部が土壌に蓄積するわけではないですが。

ですが、ここまでの話は全部セシウム137だけの話です。実際には今回の事故ではセシウム134も同等程度の割合で降下していることが各種データからわかっていますので…。残念ながらどの角度から見ても「大気中核実験時代の方がいまよりももっと放射能の影響があったから、今は安心だ」という結論にはなりそうにないです。
>今までのはなしはセシウム137だけなので、セシウム134(半減期2年)を含めると2倍のようです。ちなみにWikiには、「ウランの代表的な核分裂生成物として、ストロンチウム90と共にセシウム135、セシウム137が、また原子炉内の反応によってセシウム134が生成される。」とあるので、セシウム134は核実験では発生しない模様。この部分は、核実験と異なる。

尿中のセシウム量

次に尿中のセシウムの量について再掲。

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最大で5Bq/l程度でしょうか。

一方、現在福島の子供たちから検出されているのは1.30Bq/l。東葛地域の十分に対策をしているお子さんの尿からは0.45Bq/l。

(魚拓)未成年者の尿検査、全員から放射性物質…福島 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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ここで、セシウム137の生物的半減期ですがおよそ70日というサイトが多いですが、Wikipediaの記述では100~200日と言われることが一般的と書かれています。
>生物的半減期の話。(体内に取り込んだ場合)

セシウム137 – Wikipedia

仮にすべて3月15日や20、21日あたりをピークに呼吸で吸い込んだとして、70日で半減するとして、4ヶ月程度ですから2回半減期を迎えていると多く見積もっても福島でピーク時に5.2Bq/l、東葛(のきちんと対処をした人)で1.8Bq/l程度出ていた、という計算になるでしょうか。(あまり自信ないです。考え方が大幅に間違っていたら教えてください。)

そうではなく、食事によるものだとすると、これからの推移が重要になるわけですが、単純に値を比較して低い、ということが言えると思います。こうすると、1960年代の子供よりも体内のセシウムの量はずっと少ないのが現状であるということはいえそうです。

降下量では圧倒的に今回の事故の方が東葛地域に関しては多いですが、日本、世界全体で見ると1960年代よりも影響は少なく、それが食事に結びついて、内部被曝に関しては現在の方が(気をつければ)圧倒的に少ない。ということが言えると思います。

たしかに、1960年代などは世界的に汚染されていたはずなので何処で何を食べても飲んでも放射性物質が入っていたはずで、それから比べると今は選べば事故の影響が少ないものを選べるだけ1960年代よりもましだと言えるかもしれません。
>今回の事故では、呼吸で吸い込んでいる可能性が高いということか。

食べ物の汚染度合い

牛乳

お米

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牛乳もチェルノブイリ事故の頃よりも今のほうが汚染されています(汚染が酷いものに関して)。お米はまだデータが出てきていませんが、大気中核実験時代でも10Bq/Kgまで達していなかったというデータを見ると、その頃よりも汚染が少ないという可能性はかなり低いと言わざるを得ないと思います(汚染が酷いものに関して)。

食品がどの程度の汚染か、というのは別エントリでちょっと調べてみましたのでそちらを御覧ください。

東葛ホットスポットで放射能と戦う父親のブログ – 食べ物がどの程度汚染させているのかを確認する(2011年7月)

もちろん大気中核実験時代よりも汚染されていない食品も日本の中ではありますので、食品はやはり選ばないといけません。

大気中核実験の影響は出ていないのか?

では、次に、大気中核実験の影響で健康被害が出ていないのか?ということを確認したいと思います。

死亡率はずっと低下しています。チェルノブイリ事故があった時も死亡率は上がっていません。もちろん医療技術の向上によるところが多いと思われます。

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一方で、癌の死亡率は上がり続けています。

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>ガンでの死亡数は上昇

そして、かなり嫌な感じなのが以下のグラフ。

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>ガンでの死亡率は低下(年齢調整ってなにしたんだろう)人数増えて、率が下がるって整合性取れているのか。

明らかに1995~1998あたりで癌の死亡率が上がっているように見えます。これって1986年のチェルノブイリ事故の影響なのでは・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか?
>チェルノ(1986年4月26日)から10年後。可能性高そうな指摘。(他には、男が多いのでバブル崩壊で弱り・・・弱り目に祟り目)

以下は癌と放射能の関連性を強く主張する側からのデータですので、それなりの目で見て下さい。

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癌の主要な原因とされている喫煙率が下がっているのに癌の死亡率が下がっていないというデータ。
>肺がんと喫煙の関係は、関連性の無いことが最近証明されたような。実は肺がんの原因は、車の排気ガスなんて話もありますよね。オーストラリアでは、マルボロ20本入り1箱がAU$15、マイルドセブンはAU$13するのは内緒です。タバコは、ぜいたく品です。

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核実験の影響がガン死亡率に大きな影響を与えているというデータ。


疫学的なものは結局データの取り方等でどうにもなってしまうものなのでしょうが、大気中核実験の影響で健康被害が出ていないとはとても言い切れないのではないかという気がします。

まとめ

今回のまとめです。

「大気中核実験時代は今よりももっとずっと放射能の影響があった」というのは大嘘で今回の事故のほうがはるかに高く汚染されてしまっている。
・体内のセシウムの量は大気中核実験時代のほうが高かった。少なくとも、現時点の食べ物に気をつけている人に関しては。
・今後、内部被曝量が増えていってしまうのか、低い値を保てるのかは食べ物次第だが、食料は大気中核実験時代よりもはるかに高く汚染されているものも多数市場に出回っている。→食べ物に注意。
・大気中核実験時代程度の汚染でも、影響がなかったとは言い切れない。

結局、いつものとおり「食べ物に気をつけよう」ということにしかならないのですが、大気中核実験時代にはみんな結構内部被曝をしていて、それでもまぁ、もしかしたら癌の死亡率が上がってるかもしれないけど、今回の事故があるまではあまり気にしなかった・・・ということはそれなりの気休めになるかもしれません。ならないかもしれませんが・・・。
>食べ物と水に気を遣えと。シャープの空気清浄機もあった方が良さそうね。(花粉時期が終わって値下がりしてます)
飛散量は、原発3基が爆発した割には想像(チェルノブイリと同等かそれ以上)したより少ない。(公表はチェルノ比30%くらいで、未だ少なく公表している可能性も有るが)少なかったと仮定して話を進めると、被ばくについては、地形からくる気流の影響から、平地のチェルノとは拡散状況が異なる(海側から風が吹いて、谷に集まりやすいと予想される)ので、汚染が濃縮されているような地域も存在する可能性が高い。そう考えると、集落や町はたいてい川沿いの低い位置=谷側、人の住んでいる場所と一致し、飛散量がそれほど多くないのにも関わらず甲状腺がんの増加が多い点も説明できるかもしれない。逆に沿岸や平地で、それほどでもないのも気流の影響かも。実際の飛散データとして数値が出ているので、飛散はない→安心→ノーガードはただのアホかと。事故は起こっており、メルトダウンして現在も収束作業中であることを考えれば、放射性物質がほとんど飛散していないと考える方が不自然。それは願望ね。ただ事故で3基逝った割には、圧倒的に飛散量が少ない印象なので、ここは謎のハマッキー集団の浄化説を提唱しておこう。これなら状況と結果が釣り合う(笑)
首都圏の場合、引っ越すのではなく現在置かれている状況で、予防的自衛をしていくのが得策と思います。権威の発表には、必ず利害関係&政治的な意図(プロパガンダ的要素)があるので、鵜呑みは油断しすぎでしょう。最低限、発言者の立ち位置(推進側or反推進側)の判断をしてから読まないと。(日本の権威筋で脱原発は居るのかと。国連、IAEA、WHOも怪しい)
それとマグナBSPと東電がグル説。仮にそうであったとして、原発爆破して東電にメリットあったのだろうかと。東電は被害者ではなかろうかと。その点に加え、在日東電とも言っているようですが、東電本体は、ほとんどが縁故入社ではないのか。(作業員クラスはわからんが幹部候補)いとこの就職は、大叔父、叔父、いとこ(叔父といとこは親子)とつづくコネ入社です。こういう企業は、身元について昔から鉄壁のガードと思われます。ゆえに隠ぺいしても、悪事が外に漏れないのである。(マフィアのファミリーみたいね)この点からも、東電グル説は弱いというかいい加減ね。被ばくで1000人以上死んでいる説もデマでしょう。利害関係から、飛び交う諸説について分析(論理的整合性で判断)できないかなあと考え中です。


参考にしたサイト

今回の記事を書くにあたって以下のあたりを参考にしています。

ようこそ「日本の環境放射能と放射線」へ
用語解説-大気中核実験-
5、環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物
妊産婦・周産期・新生児・乳児死亡率の推移(1950~2005年).png (image)
畜産研究情報
年次推移:[がん情報サービス]
03.gif (670×500)
放射線と健康
わが国の白米中の90Srと137Cs含量の長期間の推移


ここの調査は、わかりやすく素晴らしいです。
それにしても、ややこしい話であった。
結局、勉強して自分で判断できるようになれば、嘘情報には踊らされることはなくなると書いておこう。