パイプの調律2(セル製作) | Ghost Riponの屋形(やかた)

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パイプの切断は、パイプカッターを使用しました。
以前購入していたもので、価格はたしか420円(ダイソー)だったと思います。
試しに付属の刃(軟鉄・銅・樹脂用)で切った所、4箇所切った所で刃が砕けました(笑)
そんな訳で、ステンレス用の刃を購入(600円くらい)して全部切りました。
流石ステンレス用と謳うだけあり、耐久性は抜群です。
パイプカッターは、きっちり直角に切れる点と、微調整すれば正確に長さを出せるので良いです。
気になる点は、刃の方が本体より価格が高く・・・ なんか悔しいな。
これで切ると切断面はとてもキレイなのですが、内側に、ごっついバリがでるので、サンダーに紙やすり刃を
つけてとりました。
ステンレスなので、面取りカッターごときではびくともしません。

ちなみにステンレスは、難切削材(なんせっさくざい)と呼ばれています。
加工が大変な金属と言うことだな。


ダイソーのコバルトドリルですが、1本はすぐにダメになりましたが、もう一本は問題ない。
刃のつき方にバラツキがあるようですが、対ステンレスで十分に実用レベルです。
(鉄やアルミなら永久に使えそうなレベル)


ここまで色々と書きましたが、セルパイプの製作については、道具を一からそろえての加工の手間を考えると、
レーザーで切ってもらった方が、結果的に安く高精度のものが手に入るので、作ってみようと考えている方は、
その点を十分考慮するべきだと思います。ハイスでは、キーキー言ってびくともしないよ。(超硬推奨)

加工精度は、基準寸法に対して(プラスマイナス)各0.25mm以内で収まれば、周波数の差は出ないと思います
(計測誤差レベルで収まると思います)

インナーとアウターチューブの周波数差は、加工誤差を含め100Hz以内でOKとしてます。
差が大きいように感じるかもしれませんが、8000Hzで差100Hzですので1.25%です。(結構正確でしょ)


以下、画像の説明。
計測のグラフは、サウンドカードによって変化するみたい。上下の大きいグラフがPCで、ワイドがノート。
この場合、ノートの方が見やすいね。(こちらの方が高周波を拾うみたい)
周波数のグラフは、ピークが1つだけ出るわけではないので、グラフを読み取る必要があります。
ここが良くわからなかったので、いろいろやって寸法を決定したわけです。
(自分の解釈であっているかどうかは不明ですが)

試行錯誤して色々試しているから、参考になるとは思う。

1)インナーチューブ
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(PCでの測定グラフ)白い縦点線が7800Hzくらい/M5ボルトあり
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(ノートでの測定グラフ)白い縦点線が8100Hzくらい/M5ボルトなし
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2)アウターチューブ
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(PCでの測定グラフ)白い縦点線が7800Hzくらい
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(ノートでの測定グラフ)白い縦点線が7800Hzくらい
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(ノートでの測定グラフ:スロット分150-22=128mmに短くしたΦ20のパイプ)白い縦点線が7800Hzくらい
縦線部分に山はなく、左のピークで6352Hzです。
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わかったこと
*128mmのグラフから、全長を短くするとグラフが右にスライドするだけ。
(スロットを切ったグラフの、左から2個目の山と同じ位置)
本当は、この山であわせるべきなのかも知れないが、他の山で合ったのでOKにしてます。
スロットが深いと、加工が大変になる。

*スロットを切ると、周波数の山の間にもう1つ(2つ?)山を作ることができるようだ
ですので、スロットを切って調律する方法と、全長を詰めて調律する方法では、結果が異なることになる。
スロットを切る方法なら、アウターとインナーのパイプ長を表面積比や体積比などから決定し、
最後に両者の周波数を合わせることも可能。当然、設計の自由度が増す。

たぶん、そのような理由からスロットを採用したのだろうと思う。
見た目単純ですが、よく考えられてます。
設計思想を知るのは面白い。


そして、セル作りはつづく。

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