日曜日にS2000へ取り付けたステアリングギアボックス スチフナーのインプレッションを。
昨日、今日と2日間、いつもの通勤路にて、その効果を確認した。
月曜の朝、出勤のためにエンジンをかけ、駐車場から出ようとして、すぐに感じたのがハンドルの重さ。
明らかに、スチフナーを取り付ける前よりも重くなった。
エンジンとミッションを温めながら、ゆっくりと走り出す。
街乗りレベルでも、直進安定性が良くなった事が分かる。直進安定性と言うか、これまで轍やギャップなどでハンドルが取られる事があったが、それらがほぼ無くなったと言っていい。
どっしりとした安心感のあるフィーリングに変わった。
その一方で、低速でもステアリングを切った時の反応が良くなった。
水温も上がり、いつもの抜け道ワインディンに入る。前方はクリア。
アベレージを上げる。
タイトな左コーナーに差し掛かる。いつものタイミングで、いつもの舵角でステアリングを切り込む。
えっ!! 普段よりも早く回頭するノーズ、イン側に入り込むラインに、一瞬戸惑った。
これが、スチフナーの効果か。
ステアリングがシャープになった。
いや、本来の性能が出せるようになったと言うべきか。
ステアリングギアボックスは、ゴムのブッシュを介してフレームに固定されている。
振動や、タイヤからの力をある程度、逃がすためにゴムの弾力を利用している。
縦方向の振動や力を緩和するだけであれば良いが、ゴムであるが故に横方向にもたわんでしまう。
このたわみが初期のレスポンスを悪くしたり、ギアボックスが横方向に動きがハンドルの取られとして現れたりする。
スチフナーで、左右を補強する事でブッシュの横方向へのたわみを抑えていると思われる。
ステアリングを回すと先端にあるピニオンギアが回る。
そのギアが、噛み合っているラックギアを左右に動かす。
ラックギアの両端に付けられたタイロッドがタイヤの方向を変える。
ブッシュのたわみが無くなった事で、これらのパーツ一つ一つが、本来の仕事をしている事がステアリングを通して感じられるようになった。
\7,000ほどで、これだけの効果が得られる。
コストパフォーマンスは非常にいいねぇ。
1万数千円もするタワーバーなんか付けるよりも、こっちの方がお勧めだと思うけど。
まぁ、筆者のS2000にはタワーバーは付けていないので、その効果のほどは分からないが。
ただ、初期のCR-Xとロドスタに付けていた経験からすると、S2000のような(ロドスタも)ダブルウィッシュボーン形式の懸架装置に対しては、タワーバーの効果は薄いかと。
ボディ剛性との兼ね合いもあるが。
タワーバーは、以前はストラットタワーバーとも呼ばれていたように、主にストラット形式の懸架装置の補強パーツとして普及したと思われる。
ダブルウィッシュボーンが、横方向の力をアッパーアーム、ロアアームで、上下の力をダンバーとスプリングで受けているのに対し、ストラットではダンパーがアッパーアームの役割も担っている。
ストラットのダンパーにはかなりの横方向の力が働く。
従って、ダンパーとボディを止めているアッパーマウント部分に加わる力はバカにならない。
ストラットの左右のアッパーマウントを結合するタワーバーは効果は高い。
事実、CR-Xにタワーバーを付けたらタイトターンでイン側のタイヤが浮き気味になるほどだった。
弊害として、リアハッチ周りのきしみがひどくなったが(当時のホンダのボディはヤワだった)。
ロドスタでは、純正のハードサスキットと同時に付けたので、効果のほどは定かではなかった。
後に、マツダスピードの強化ブッシュを入れた方が目からウロコだった。
ちょっと、話が横道にそれてしまった。笑゛
S2000の北米仕様CRに標準装備されているスチフナー、取り付ける価値はあると筆者は思いますね。
マジで、いいからねぇ。みんカラにこの情報を載せてくれた人たちに感謝です。
m(__)m あざ~っす。