先週、Honda Carsさんに取りにいった部品。
通称、バリ間こと、バリアブル間欠ワイパー。
S2000の後期型AP2で、オプションパーツ として出されたもの。
元をたどれば、先人たちが、400万もする車なのに、こんな装備もない事を嘆き、フィットアリアに装着されているものを加工して、取り付け出した事が始まり。
個人でキットとしてネット販売にまで至るにあたって、本家のHONDAがオプションに加えたと言ういわく付きの部品でもある。笑゛
箱の中に入っているものは、
まずは、バリアブル間欠ワイパーの本体。
ハーネスが1本。
結束バンドと、ネットの情報にあった用途不明のシール。
これらの使い道は後ほど。
最後に取説www
さて、先人たちの情報では取付説明書がないと言っていたが・・・
確かに、部品と同梱されてはいない。
念のため、部品を頼む時にステアリング周りのばらし方が分かる整備マニュアルのコピーをお願いしておいた。
そして、部品と一緒に渡されたものは、ホンダアクセスの取付説明書。
AP2用なので、筆者のAP1とは若干、異なる部分はあるが、これがあるかないかは大きな違い。
もし、これから自分で取り付けをやろうと言う人は、パーツの発注と一緒に取付説明書をもらえるように頼んでおけば、もらえると思う。
説明書とネットの先人たちの情報を頼りに、取り付け方法を検討する。
正攻法は、エアバックユニットを外し、ステアリングを外してコンビネーションスイッチをフリーにして、オリジナルと交換すると言う方法。
エアバックユニットを外すためには、トルクスレンチが必要になる。
これは、ロドスタ時代に購入したものがあるので、問題はない。
ステアリングを外すためには、説明書ではステアリングホイールプーラーを使うとなっているが当然、ある訳はないww
先人たちも力技で外していた。
しかし、そこは先人の知恵。ステアリングを外さなくてもできるようだった。
ただ、詳細が不明なところもある。
今回は、あえてステアリングを外さずに交換する方法を試す事にした。
これが、うまく行けばバリ間の取り付けのハードルが低くなると思ったので。
バリ間のレバーを交換するにあたっての障害は、
ステアリングコラムの上側のカバーをどう外すかになる。
写真のようにメーターパネルとステアリングに挟まれてキチキチな状態のため。
その当たりは先人の知恵を拝借しながら、作業に入る。
まずは、ステアリングは左に90度、切っておく。
理由は簡単、真っ直ぐだとスポークが邪魔になって作業がしにくい。
写真を見て頂ければ、分かると思う。
あっ、ステアリングを切る時は、エンジンをかけて置いた方がいい。それが終わったら、エンジンは当然、止める。
で、電装系イジる時の基本として、バッテリーのマイナス端子を外して置く事。
説明書には、マイナス端子を外して、3分以上経過してから作業を行うと書いてある。
エアバッグの誤作動防止であるので、必ず守る事!!
本格的な作業に入る。
足元にあるステアリングシャフトを支えている金具を緩めるための前準備。
金具に付けられているエアコンダクトを外す。真ん中の黒いスナップピンを抜く。
内装剥がしの工具を使って、ピンを浮かせてる。
ステアリングシャフトを支える金具を緩める。
赤丸のボルト2本、12mmのソケットがちょうど合う。
ネジが長いのとスペースが狭いので、ラチェットを使うのがベター。
左側は完全に外して、右はある程度緩めて、残して置く。
ステアリングコラムが一気に落ちないようにするため。
次に、ステアリングコラムカバーを止めてあるビスを3本外す。
写真の赤丸の部分にビスがある。
意外と細いので、頭をなめないように注意して緩める。
ビスが外れれば、コラムカバーは外れる。
上下のカバーは4ヶ所のツメがはまっている。
ツメの部分を押さえながら、下に引っ張ると外れて来る。
ちなみに、取付説明書では、
外したコラムカバーの下側。赤丸の4ヶ所がツメの位置。
ステアリングコラムを止めているナットを2つ外す。
赤丸の2ヶ所、下から覗き込む格好になるが。12mmのソケットでOK。
このナット2つを外すと、
ステアリングコラムが下がり、メーターパネルとの間に隙間ができる。
その隙間を利用して、上のカバーを外す。
ようやく、ワイパースイッチの取り付け部分が見えるようになる。
赤丸の2本のビスを緩めて外す。
中央にツメがあるので、それを押さえながら後ろに引く抜く。
しかし、スペースがないのと、手の向きが不自然なので引き抜くはやや厳しい。
で、指先でツメを押さえながら、マイナスドライバーなどでこじてやれば、抜きやすい。
ワイパースイッチを抜くときにメーターパネルと干渉するので、ガムテなどで保護を。
スイッチの付け根は、ビス以外にピンが1ヶ所あるので、細いマイナスドライバーを差し込んで、こじながら引き抜く。
コネクタ部分の出っ張りがパネルに当たるが、ここはコラムを出来るだけ押し下げながら、後はやや力技で抜き取る。
思ったより奥が干渉するようだ。まぁ、殆ど見えない場所なので、気しないふり男の子ww
ガムテでの保護は結構、奥までやった方がいいみたい。
外した標準のワイパースイッチ。
逆の手順で新しいバリアブル間欠ワイパースイッチを取り付ける。
当然、ガムテでの保護は十分にして。笑゛
ピンがはまるまで差し込んだら、2本のビスを締めて止める。
奥のコネクタを差し込むのを忘れないように。
取付説明書では、以下の通り。
上のコラムカバーをはめる。
ステアリングを持ち上げて、コラムを止めるナットを締め付ける。
左手で、ステアリングをしっかりと持ち上げておけば、手で楽に奥まで締めていける。
同様に、外してあったステアリングシャフトを支える金具を止めていたボルトを締め付ける。
で、これまた外してあったエアコンダクトをはめる。
そして重要なのが、次の作業。
ボンネットオープナー奥にあるヒューズ位置を示す表を確認。
左の一番上にある7.5A「フロントワイパーオートストップシグナル」の表示を確認する。
この位置のヒューズを抜いて、元々の間欠ワイパーの機能を殺す。
ちなみに、説明書では7.5A「フロント ワイパー モーター」となっている。
筆者のGH-AP1とAP2では違いがあるようだ。
赤丸の7.5Aのヒューズがそれになる。
抜き取った後。インパネ下に潜り込むため、傍から見たらすごい格好だろうなw
ここで、バッテリーのマイナス端子を戻して動作確認を。
フロントウィンドに水をかけてワイパースイッチを入れる。
間欠は正常に作動。間欠時間の変更も問題なし。
その他の動きも正常に作動した。
動作確認が終われば、コラムカバーをはめてビスで止めれば、作業はほぼ完了となる。
さて、付属のハーネスであるが、使い方は、以下の通り。
しかし、筆者のS2000 GH-AP1型には、そのようなリレーは・・・
はなっから、付いていない(笑
筆者のS2000で間欠ワイパーを作動させると。。。
インパネ内からリレーが作動するカチッと言う安っぽい音がする。
車両価格を考えれば、かなり不評だったのは想像に難くないww
その対応策としてAP2では、リレーユニットを室外に出して音を消したのだと思う。
付属のハーネスはスイッチを交換した事によるリレーユニットの誤動作防止用だろう。
取り敢えずは、GH-AP1では使用しなくても、正常に作動した。
ちなみに、付属の結束バンドは、このハーネスを固定するためのもの。
後、2本のトルクスボルトは、エアバックユニットを外した際の交換用。
今回は外していないので、使用せず。
最後に、用途不明と言われていた黒いシール。
取付説明書によると。
では、それに従ってと。
まずは、中央の切れ込みのある部分から6mm×22mmの大きさのシールを切り出す。
切り出したシールを、
ヒューズの位置を示す表の外したヒューズ名を隠すように貼り付ける。
以上で、作業は終わり。
後は、エンジンをかけてリセットされたアイドリング回転の再学習と、パワーウィンドのオート機能のリセットをする。
で、またまた設定が初期化されてしまっているオーディオの再設定も・・・
これが一番、めんどくさかったりして。笑゛
バリアブル間欠ワイパースイッチの取り付けだけなら、写真を取りながらで1時間半ほど。
作業に集中してやれば、1時間弱でいけるんじゃないかな。
毎度の事ですが、このブログ記事を参考に、作業する場合にはオウンリスクで。
では、
例によって、この記事を参考に作業して、君、もしくは君の仲間が怪我をしたり、あるいは車を傷つけても、当局は一切関知しないので、そのつもりで。成功を祈る。
尚、このブログ記事は自動的に(ry