「景」という文字は「日」と「京」で構成されていますね。「京」という文字は「人が造った」「高台」という意味で、大衆からすると一段高い場所をさします。
その一段高い場所に日が当たると、「陰影」がはっきりしますね。
つまり景色というのは、その陰影の色、たとえば日の照っている場所と陰っている場所の赤色ってずいぶん違いますね。
その色の様子を景色というわけです。
「影」という文字は、従ってひさしによってできた影の色をいいます。
「写真」というのは「真実」を写すということになりますが、被写体の光と影を写したものというわけです。
つまり見た景色を陰影も含めて写しとるとなります。