ストーリー「ニュースステーション」時事ネタのアイデア(その219) | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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「今日のニュースネタ」

NHK会長、受信料支払い義務化を要望
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 NHKの橋本元一会長は13日、読売新聞のインタビューに応じ、不払いが3割にも
上る受信料について、「NHK自身の改革の姿を納得してもらわなければいけないが、
放送法で受信契約義務があって(NHKの)受信規約で支払い義務がある二段構えは視
聴者に分かりにくい。シンプルに支払い義務ということはあろうかと思う」と、放送法
に受信料の支払い義務を明記することが望ましいとの考えを明らかにした。
 ただ、不払い者への罰則については、「公共的なものへの罰則はなじまないという受
け取り方が国民性として強い」として、導入に慎重な姿勢を示した。
 一方、橋本会長はNHKのチャンネル数削減については「チャンネルを減らすことが
本当に視聴者の役に立つかどうか、視聴者のコンセンサス(合意)が必要だ」と慎重な
考えを示した。さらに「ある種のジャンルだけをやめてしまう切り捨ての論理は取れな
い」と述べ、娯楽番組なども含めて、今後も放送を続ける必要性を強調した。
(読売新聞) - 4月14日3時9分更新

この記事を読んで、どこの国の話だろう。そう思いませんか?
今、日本という国は、よくも悪くも、民営化という方向に向かって、移動しています。
つまり一行物語に従うなら、公営から民営への図式です。
が、いまだにNHKと民放といういいかたが、世の中にあります。ということはNHK
は国営放送ということになります。
が、NHKはいわゆる国営ではありません。にもかかわらず、放送法にのっとって、と
わけのわからないことをいっています。
いいですか、戦後、五十年をすぎて、戦争反対の条文に絡んで、憲法改正をいっている
ムーブメントがあるわけです。
NHKの感情を逆なでするつもりはありませんが、本来、受信料というのは、受信契約
を結ばない限り、払う義務がないものです。つまり不払いというのは違法ですが、契約
をしていない状態であれば違法には当たらないわけです。つまり全員が契約解除すれば
NHKは、どこかの総理がいっている民営化の旗手になるわけです。にもかかわらず、
国営でもないNHKをどうして民営にしないのか、これはストーリー構築法を用いなく
とも矛盾しているわけです。
私は一行物語というストーリー構築法が万能だという、そこまで慢心してはおりません
が、少なくともこうした矛盾を指摘する、有効な材料にはなるはずです。
たとえばライブドア問題もそうです。
株が上がるためには上がるだけの根拠があるはずで、その根拠がなかったことを考える
と、今日の結末とまではいかなくても、おかしいということに気づいたはずです。その
意味では株で損したからといって、損害を返せという図式もおかしなものです。
もちろんインサイダー取引までつながっていくでしょうから、その意味では損害は発生
するかもしれませんが、ギャンブルに負けたから返せというのは、いかがなものか。と
思うわけです。
さて、今回はこうしたストーリー上の矛盾です。
詐欺師というのは思いつきで絶対に話を構築しないわけです。たとえばこのストーリー
ときめて行動をはじめた場合、そのストーリーの主人公になり切って行なうわけです。
たとえばパイロットになって騙す。ということであれば、パイロットの日常から、勤務
シフト、給料、操縦技術などは、ある程度把握できていないといけません。ある程度と
いうのは、本物のパイロットと話してもばれないレベルということです。
さて、ここでみなさんのストーリーに転じてみましょう。
以前、塾に小説を指導しているというかたが受講してきました。三年もいて通常ですと
三か月もあればクリアできる最低限の教程もクリアできないまま挫折したわけです。
このレベルで何を教えられるかということです。
私がそのかたの立場なら、恥ずかしくてやめるでしょうが、そのかたを使っている学校
といっても専門学校ですが、そういういんちき先生を雇っていること自体、詐欺行為な
わけで、どう釈明するのか、一度、打診してみたいものです。
つまりストーリーの中で泳ぐ登場人物は、そのワールドではその人物であるわけです。
つまり医者であれば医者の知識をもった人物として描かれる必要があるということです
ね。極論すれば医者の知識がないなら、登場させるべきではないということになるわけ
です。
ストーリーを構築するというのは、害のない詐欺行為に似ていると思います。
直木賞を逃したと憤慨した作家の作品は、ある医療行為に対するありえない話がネック
になったと論説にありました。
もちろんストーリーとして優れていれば、許される部分もあるでしょう。が、その許容
の限界を越えていたということなのでしょう。
このようにベストセラー作品でも、まさに些細なミス、あるいは矛盾で選外にいくこと
もあるということであり、だとすればみなさんの公募作品も、登場人物に矛盾があって
はならないということぐらいは、当然のこととしてわきまえていただきたいものです。
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日本戯作協会監修
戯作者
戯作工房「MONZA」主幹 門座右京(もんざ うきょう)
私への質問は以下のアドレスにどうぞ
monza@inter7.jp
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