今日のお題「埒と不埒」その1 | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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誰でもすぐ使えるストーリーの教科書とレシピで3年でプロデビュー。ここではそんなストーリー構築の発想法を紹介。原則的に受講生対象。

【このブログの使い方】
このMONZA版「国語辞典」は必ずしも正しい国語辞典として機能しないこともあり
ます。つまり独自の勝手な解釈を展開させていただくこともあるということです。です
から鵜呑みをして、訳知りで人に話されると、ばかにされることもないとはいえないと
いうことを、まずご理解ください。あれ?ホントかな?と思われたら、国語辞典はじめ
しかるべき辞典で調べていただければと思います。いうならばこのブログは、調べると
いう習慣をつけていただくためのものでもあるということです。というのは、詭弁です
が。もちろんすべてがすべて、でたらめということではありません。こういった解釈も
成り立つという観点で綴っていきますので、軽い読み物として楽しんでいただければと
思います。なるほど、とか、一理あると思われれば幸いです。
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今日のお題「埒と不埒」その1

埒。「らち」と読みます。北朝鮮問題になっている「拉致」とは同音異義語です。この
埒というのは「決まりごと」とか「法律」の意味を持つと辞書などにはあります。本当
でしょうか。というのが、今回のお題からくるテーマ。
よく「埒が明く」といういいかたをしますが、一般的な辞書には物事の決まりがつく、
決着がつくという意味に訳されています。もともと、この埒というのは「らつ」といい
馬場にしつらえてある囲みの柵をさしました。つまり埒とは「囲い」の意味です。
さて、馬場の中、囲いの中に馬がいます。その馬は囲いの中にいるから、馬はおとなし
くなっていますが、もし、この囲いが破れたら、馬は散り散りになり、収拾がつかなく
なります。つまり「埒」そのものが、決まりごとですから、その埒を明けるということ
は、本来の語源でいいますと、埒が明いてしまうと、決着がつくどころか、馬が八方に
逃げ出し収拾がつかなくなります。つまり「埒」があいて、決着はつかないわけで、埒
があるから決着がついている状態であることはわかります。おかしいと思いませんか?
これをいいますと、詭弁というかたがいます。それを実証すべく、今回は「埒と不埒」
をとりあげたわけですが、「不埒」ということばは、法に外れた行為という意味に使わ
れています。埒は囲いそのものであり、その囲いにあらず、あるいは囲いがない状態が
「不」ですから、囲いのない状態つまり無法ということになり、不埒に関しては語源に
遵守したことばになっています。
その理由は簡単ですが、もしよろしければみなさんもその理由を考えてみてください。
次回、この解答編を差し上げたいと思います。
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日本戯作協会監修
戯作者
戯作工房「MONZA」主幹 門座右京(もんざ うきょう)

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