調子の良いときは50分で590キロカロリーは消費していたからまだまだ本調子とは云えない朝練。平均時速 38.232km/h と平凡な数値ながらタオル4枚分の汗をかく。老人になると汗をかくような運動しなくなるから所謂老人臭を発すると考えるのが妥当。

朝練のお供は久々にアムランのスクリャービン・ソナタ全集からCD2、ソナタ5番から9番の途中まで。この演奏者の熱狂的なファンの人を知っているが、私にはその良さが全く理解できていない。スクリャービンの第5ソナタを初めて聴いたのは確か1970年の大阪国際フェスティバル、リヒテルのアンコールの最初に弾かれたのがこの曲だったはず。

 

初めての印象が強過ぎたのかホロヴィッツのCDを聴いてもかなり物足らなさを覚えたように記憶している。アムランの演奏は独特の「間」を感じてしまう。ここで一息つくのかというような僅かな間が気に入らない。成程指は鋭く回るものの自分独りよがりの演奏のように思えてしまうのは私だけでは無いはず。

 

聴衆を熱狂させようとは思わない演奏なのか、楽譜を見ながらその通りに演奏さえすれば良いと思っているような感じに聞こえる。